多言語の読書端末としてのKindleの可能性

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読みたい本があってもKindle版でしか手に入らないという内容の記事を書いたら、大学の友人であるみかんさんがKindle Papterwhiteを送ってくれました。

「仕事関係で貰ったけど、一度も使ってないので、欲しいならあげる」との事。

みかんさん、どうもありがとうございます。


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本当に一度も使ってないんだな…


設定を完了し終えたら、最大の懸念事項であった多言語での運用可能性をまず確認します。

私がKindleに興味を持ったのは、デンマーク語などの比較的マイナーな言語の電子書籍が充実しているからであり、それらをまとめて管理できるかどうか だけ が重要なのです。

言語は使わないと直ぐに忘れます。

せめて自分の専門ぐらいは、日本語でも、他の言語でも、英語と同じように最新の知識を説明できるぐらいの語彙を身に付けられるよう、定期的に専門書に目を通さなければなりません。

「Kindleが英語多読に良い!」という内容の情報がネット上に溢れているのですが、肝心のその他の言語 (との同時運用) についての情報は満足な説明が殆どありません。

基本設定は日本語のまま、英語のコンテンツのみを用いるのか、それとも基本設定ごと全て英語にしているのか。

複数の言語コンテンツは同時に運用できるのか。

考えるのも面倒だったので「ドイツ語を選択したけど、リダイレクトされずに日本のamazon.co.jpにアクセスできるのだろうか?」という基本的な事さえ不明なまま、勢いで設定してしまいました。

入力を続けていくと、無事にアマゾンに登録されて使用できるようになりました。


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まさかのDUDEN (とても高価な辞書) が標準でインストールされています

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「Kindle版限定」商品の閲覧


結論を述べますと、少なくともヨーロッパ言語の電子書籍については、私が期待していた通りの使用方法で使えました。

基本設定がドイツ語のまま、デンマーク語や英語の書籍を検索しても、問題なく購入も閲覧も可能です。

しかし、購入した書籍が言語毎に分類されるといった気の利いた機能はありません。

言語に関わりなく、全て購入書籍の項目の中に並べられます。

驚いた事には、英語の本を購入するとOxford Dictionary of EnglishとThe New Oxford American Dictionaryが自動でインストールされるように、購入した本に合わせて辞書もプレゼントされるようです。

この辞書を閲覧中の書籍から呼び出すための言語情報をデータベースのフィールドとして持っているはずなので、もしかしたら購入アイテムも言語毎に分類表示しようと思えばできるのかもしれません。


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辞書に載っていない単語には使えません


現在のところ、試した事はありませんが、Kindle単体でもキーボード入力を別の文字体系に変える事ができるのであれば、日本語の端末でタイ語やアラビア語の教科書を読む等の学習用途にも利用できる余地はありそうです。

Paperwhiteにはテキストの読み上げ機能は搭載されていないので、多言語でも読み上げが可能かどうかについては検証していません。

今後、読み上げ機能が付いた端末を入手する機会があれば、検証したいと思います。




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