ロードバイクの鍵について考える1

走る事だけを考えた場合、ロードバイクに鍵は必要ありません。

実際に私は皇居の周りを周回する時には、走行記録用の携帯電話だけを持ち、サイクルジャージとヘルメットに身を包んで手ぶらで出掛けます。私の家のある四谷から半蔵門までは直線距離で2kmもないので、何かあったとしても歩いて帰って来れば良い訳です。

もう少し遠出するとなると、どうしても休憩が必要となりますので、そこで初めて鍵の事を考えなければなりません。

Raleigh CRNでは、長らく斉工舎のシャックルロックLMX-6のみを着けていました。


斉工舎(SAIKO) シャックルロック SAIKO LMX-6 241175001

ブレーキ等の一部のパーツこそ自身で105に換装してますが、基本的にはTiagraグレードのエントリーロードです。ホイールも完成車に付いてきた鉄下駄をそのまま数千kmほど乗り潰してきたものですので、今更、積極的に狙われる事もないだろうという判断で、二重ロック等はしていません。

運が良いのか、U字ロックが効いていたのか、今まで盗難被害にあったことはないのですが、この鍵単体だけでも1kg弱の重さがあります。さすがに大きくて重たいので、走行距離が20km、30kmと増えて行くと徐々に腰にダメージが蓄積していくと同時に、何でこんな物を持ってきたんだろう?という疑念が常に頭に浮かんできます。

緊急時に駐輪しなければならない時だけは持っていて良かったと思うのですが、そもそも駐輪すること自体が滅多になく、それ以外の時間はただのデッドウェイトにしかならない訳です。

持ち運ぶにしてもリュックか、S2サドルバッグが必要になり、機動性の良さが失われます。

このS2サドルバッグもシャックルロックと一緒に購入しましたが、走り込んでいるうちに持ち物が減り続け、U字ロックと一緒に使わなくなりました。

走行距離にして3,000kmを超えた辺りから、U字ロックを止め、Mighty Guardを取り入れました。


クロップス CP-D3SHW 4×1800mm マイティガード コイルワイヤー シルバー

フロントディレイラとチェーンを固定して、自転車を転がせなくしてしまうというユニークな鍵です。付属で付いてくるワイヤーロックの方は芯が入ってないので処分して、自前のチェーンロックと組み合わせています。


ABUS(アブス) 1500/110 RED

これは結局のところU字ロックは必要なかったと言うことではなく、走行場所やスタイルが変わったので、それに合わせて鍵を見直した結果です。

以前はそれこそ河原町御池といった京都市の中心街や東京都内の有料駐輪場、休日となれば横浜や八王子といった市街地に一時的に駐輪することが多かったのですが、昨今は走る事を目的として走る事が多く、場所も都市部や観光地よりも郊外に赴く事が多くなりました。

こうなると優先されるのは、堅牢性よりも携帯性に傾きます。

しかし、これはあくまで、既に数千kmを走ったエントリーロードだから可能な一種の割り切りであって、より高価なモデルについては、それほど単純にはいきません。

続く

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