3本ローラーを購入して1年ほどが経過しました。
一時期は毎日30kmから40kmほどローラー台を回していましたが、最近では回す距離も時間もめっきり少なくなりました。
考えられる要因は幾つか存在します。
それらを明らかにする事で、ローラー練習を続けるコツが朧げながら浮かび上がってきました。
ローラー台を使わなくなった時期における最大の環境の変化は、ローラー台専用の自転車がなくなった事です。
かつてローラー台に「固定」していた Raleigh CRN を軽量化して実走練習に用いる事にした為、ローラー練習用の自転車というものがなくなりました。
実走練習とローラー練習では、必要な装備が異なります
。
前者では予備チューブやミッシングリンクと、それに付随する工具が不可欠になります。
後者では練習の強度や時間を測定する為の計測機器が必要です。
ローラー練習に工具は不要ですし、実走練習に計測機器は使いませんので練習の度に装飾品を入れ替える手間が生じます。
実走練習でも計測機器を用いられる方も当然おられるでしょう。
私の場合、Garminを導入するより先に Bluetooth Low Energy (BLE) 規格でケイデンス・スピードセンサーを揃えてしまったので、計測機器と言っても実走ではデッドウェイトにしかなりません。
GarminのGPS(少なくとも現行のEdgeシリーズやOregon 600)は、ANT+という通信規格に対応した各種センサーと接続できますが、BLEには対応していません。
とは言え、今更、ANT+規格で新たにセンサーを揃え直す気も起きません。
スポーツ用のセンサーにおいては、BLEの方が新参であり、より将来性(今後、新デバイスに採用される可能性)が期待される為です。
駆動部位であるホイールやクランクにマグネットを付加して重量を増やす事も生理的に受け付けません。
しかし、3本ローラーに自転車を乗せて跨ってみると、練習状況が可視化される事がどれだけ重要であったのかを嫌でも実感します。
計測器を付けないローラー練習は続きません。
景色や太陽の位置で大まかな走行距離を推定できる実走とは異なり、練習量を客観視できる指標が存在しない為でしょう。
計測器があれば、時速40km/hを切らずに1時間は回し続ける、ケイデンスは90rpmを下回らないという具体的な負荷調整が可能です。
こうした具体的な達成目標を設定する事により、毎日、継続してほぼ同質の練習量を設定できる訳です。
私はさらに日々の練習をRuntasticを通じて、Twitterに自動投稿する事により、練習から逃げられない環境を作りました。
ローラー練習は向い風も、上り坂も無いもありませんが、言い訳もできません。
足を止めれば、即座に平均速度が落ちていきます。
ペダリングが乱れれば、きっちりとグラフに反映されます。
手を抜いた事実は、見る人が見れば一目瞭然です。
そこに言い訳の余地はありません。
計測機器がなくなった事で、こうした具体的な達成目標や練習に対する緊張感がなくなった結果、3本ローラーの出番も徐々に減りました。
最近ではメンテナンス後の実走前テストに用いられるぐらいで、とても練習と言える量は回していません。
そこで改善策として検討しているのが、心拍計MIO Alpha 2とRuntastic Proを用いたローラー練習の導入です。
BLE規格でスマートフォンと接続する心拍計を用いて、心拍数と時間を目安にしたトレーニングを行います。
これなら実走とローラーで装備品を大きく取り替える必要がなくなります。
欠点としては距離や時速が計測できないので、具体的な練習量がイメージしにくくなる事です。
それでもセンサーやマグネットを取り付けるよりは良いので、これで試して上手くいかなかったら違う方法を模索します。