MAXXIS 太魯閣ヒルクライム遠征 2016 大会前日受付


2017年9月の落石事故を重く受け止め、太魯閣渓谷と山道の危険性について記述しました (2017年9月17日追記)。


ホテルで目を覚ますと、眼前に広大な太平洋と海に迫る急峻な山脈が広がっていました。

ヒルクライムの受付開始時間は、公式ツアーの到着時刻に合わせて午後2時からとなっていますが、私が受付会場となる花蓮アスターホテルに到着したのは昨晩の真夜中。

台湾での自転車輪行について不安があったので、前日の午後の飛行機で先に会場に到着する事を選びました。

無事に輪行を済ませた後での感想を述べると、受付当日の朝に台北に到着して、そこから鉄道で花蓮で来る事も十分に可能でした。

時刻表で輪行可能と表示されている急行列車の予約が取れなくても、事前予約の不要な区間快で約4時間ほどで台北から花蓮までは辿り着けます(桃園からは約5時間)。

午前中の時間を利用して、みかんさんと花蓮の散策を行います。



昨晩に夕食に出かけたときには何も見えませんでしたが、花蓮は台中(台湾で3番目に大きな都市)を小さくしたような街で、派手な看板と雑然とした商店が中心市街に広がります。

駅前には GIANT STORE もあり、現地での自転車の整備にも困りませんが、昼食を摂る場所に若干の苦労を要しました。

昼時に開店している飲食店を見つけるのにまず苦労し、見つけたところでメニューが読めない事で更に苦労する事になりました。

簡単な挨拶や自転車の整備のためのフレーズよりも、まず、メニューが分かるようになる事の必要性を痛感しました。

大会受付に戻る前に花蓮駅前に寄り、大きな手荷物を預けます。

みかんさんと私は、今夜は大会会場となる太魯閣峡谷の近くに宿泊し、大会後にまた花蓮へと戻って来るためです。

太魯閣峡谷は、この花蓮の市街地から 20km ほど離れたところにあるので、そこまで大きな荷物を持って歩きたくはありません。

公式ツアー参加者の場合、受付会場の花蓮アスターホテルに泊まり、当日の朝に送迎バスで会場に行く事になります。

我々は前述の通り、公式ツアーを利用するつもりは微塵もないので、会場近くに自分でホテルを予約して、当日は自走で会場へと向かいます。




食事を済ませ、荷物を預けたら、アスターホテルに戻って大会受付を済ませます。

受付は午後2時からとなっていましたが、日本語のガイダンスは公式ツアーの到着に合わせて午後5時からとなっていました。

これから20km離れたホテルに行かなければならないので、受付はともかく、5時のブリーフィングの方は参加したくありません。

説明書を見ると参加できない場合は、個別説明や受付代行を行うので連絡をして欲しいとの記載があったので、スタッフを捕まえてブリーフィングに参加しなくても良いかどうかを英語で尋ねます。


何人かのスタッフに尋ねていると、日本人担当のスタッフが現れてブリーフィングの概要を教えてくれました。

彼女によるとブリーフィングでは、コースのルートや注意点を教えてくれるとの事。工事区間や路面の荒れた場所があるので、予め把握したい場合は参加してくださいと言われます。

ガレた林道なら任せろ 路面の悪い峠道には慣れているので大丈夫と答えると、参加しなくても構わないとの事なので、ゼッケンを付ける位置やスタート地点などの説明を受けて、受付会場を後にしました。

受付を済ませたら、今日すべき事は20km離れた宿泊先に辿り着くだけです。

アスターホテル前の海岸から新城郷へと続くサイクリングロード伝いに、みかんさんと自走で太魯閣峡谷を目指します。

途中で雨雲から逃げ切れずに集中豪雨を浴びたり、Garminの電池が切れて迷子になりかけたりしながら、ゆるゆると走って1時間ほどで到着しました。



到着時にはズブ濡れで、真っ先に行った事は雨で濡れた自転車の水抜きと、明日着るべきサイクルウェアの洗濯でした。

実はこの大雨がブリーフィングに出たくなかった最大の理由だったのです。

花蓮の天気は午後から降水確率100%の予報で、夜になっても雷が時折、暗闇を照らすほど荒れに荒れていました。

自転車の洗濯とウェアの洗濯を済ませて、明日の大会に持ち出すカメラの選定をしていたところ、みかんさんが部屋に訪れてきます。

曰く「ホイールが振れまくってたけど、明日のレース大丈夫?」。

ホイールが振れてる?レース?

実は私たちがエントリーした MAXXIS TAROKO INTL HILL CLIMB は、ファンライドではなくヒルクライムレースだったのです。

もともと大会に興味を持っていたのは みかんさん の方で、私は主に宿泊先や移動手段ばかりを調べていたので、大会の概要をまるで把握していませんでした。

ホイールの方は花蓮から新城郷への移動中にぶつけた時か、横方向に5mmは振れて左右にフラつき、回すと縦にも歪んで上下に跳ねるのが一目瞭然でした。

当初は何の問題もなかったため、ニップル回しも花蓮にいるスタッフに預けてきてしまい、既に現地に移動してきた私たちには手の施しようもありません。

最後の最後に不安な気持ちを抱えたまま、雷光に照らされる夜空を眺めているうちに眠りに落ちました。

大会当日に続く

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