自転車乗りが初体験した皇居ランニング

ヒルクライムのトレーニングのためにシューズを買ってランニングを始めました。初の皇居周回コース (4.9km) を34分かけて何とか1周し、ランニングや皇居周回のコツを少しづつ体得していきます。

長く経験されている方には当たり前の事かもしれませんが、新たにシューズを購入したばかりの人間にとっては知らない事だらけなので、備忘録や成長記録として記述していきたいと思います。




ランニングを始めて最初に驚いた事は専用のウェアです。

サイクルスポーツでは空気抵抗を少なくするため、サイズもきつめで、肌に張り付くようなウェアが好まれますが、ランニングにおいては風に靡く裾の長いシャツが平然と用いられます。

ライダーどころか、ホイールのスポークの空気抵抗まで削減しようとしているロードバイクに比較して、何とも大らかな印象を受けましたが、普段着に近い格好という事もあり、自転車で行動している時よりもずっと気軽に飲食店に立ち寄る事ができます。

ロードバイクは出かける際には、その走行性能と前傾姿勢からヘルメットとジャージ、人によってはビンディングシューズが必須となりますが、ランナーはより自然体で生活の中にトレーニングを取り入れているように見えました。

バイクの盗難や輪行、雨天時の損耗を意識しなくても良いという事情もあり、始めるための準備も終わらせるタイミングの設定も自転車と比較して簡単という事情もあるかもしれません。

気楽に始められる反面、補給に関してはロードバイクよりも大変です。

ランニングでは給水ボトルを入れるボトルケージはもちろんありません。手に持って走るには、ボトルは大き過ぎますし、重すぎます。

最寄りのコンビニや自販機に向かうにも、自分の脚で走らなければなりませんので、自転車よりもずっと大変で時間が掛かります。

特に皇居周回ランニングでは、コース上に自販機やコンビニなどの補給ポイントがありませんので、長くトレーニングを続けるには水分やミネラル分補給の課題を解決することが重要となります。

体感では平地でのランニングでも、ロードバイクの緩いヒルクライムと同じぐらいの負荷が、一定して体幹や両脚や心肺に掛かる為です。

上りきった体温を風に冷やされる気持ち良さや、雄大な景色への感動よりも、純粋に負荷を掛けているトレーニング感が強く、ランニングを始めた事で、かえって自転車の魅力を再確認させられました。

コースに辿り着くまでの移動手段もまたランニングの問題の一つです。

一般的なロードバイク乗りであれば、200kmぐらいまでは十分に自走の範囲内(※ただし信号の多い都心は忌避される事が多い)なので、時間さえ気にしなければ、基本的に何処にでも行けます。

移動距離に限界のあるランニングでは近所でコースを設定するか、さもなくば公共交通機関などを利用する事を前提とする事となります。

そんな事をぼんやりと考えているうちに2周目の皇居周回が終わります。

1周目を準備運動と言っていたこの人は、大幅にペースを上げて颯爽と消えて行きました。

私は心拍数を135に抑える事を目標に淡々と走っていましたが、コースが登り勾配となると心拍数も上り、気がつくと140、150、160と大幅に閾値を超えていました。

それでも息切れしない程度に脱力しながら脚を回し続けると、終了時には1周目よりもタイムが1分30秒も短縮されていました。

2周して約10kmも走ると、足の裏や太ももの内側などに痺れを伴った痛みを覚えます。

自転車で幾つも峠を越え、毎日、3本ローラーを回していても、たかだか10km走った程度で筋肉痛になるのですから不思議なものです。

さすがに酸欠で気分が悪くなったり、脚を攣ったりする事はありませんが、満足に補給ができないので水分不足に陥っていた事に対する自覚はありました。

取り敢えずは、補給の問題を解決する事を課題とし、クールダウンを兼ねて自宅まで4kmほど歩いて帰ります。

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