ロードに乗って花火を見に行く!夜の甲州街道ライド

ロードバイクに乗り慣れてくると、早朝に家を出て日が暮れないうちに100kmから200kmほどを走って帰路に就く事が一般的になります。

昼間の方が休憩地点を見つける事が容易という事情もあるでしょうが、より大きな理由としては自転車で走りやすい道路の多くが街灯の期待できない山間部や川沿いに立地している為、視界の悪い夜間の走行は 単純に危険だから だと考えられます。

平地でも簡単に時速30km/hに到達してしまうロードバイクに乗り細いタイヤで荒れた路面を走る事は、VOLT800のような高性能ライトと透明なアイウェアを準備して臨んでも恐怖を感じます。ましてやダウンヒルなど考えたくもありません。

そうした理由から乗り続けてスキルが上昇するほどに疎遠になっていたナイトライド。久し振りに挑戦したのは感覚を忘れない為です。

出発は午後18時。この時間になると余り遠くまでは行けないので新宿から多摩湖まで往復50kmぐらいを検討しましたが、都合よく調布で花火大会が開催されていたのでこれを目的地に定めます。

街路樹に囲まれて暗い青梅街道よりも街灯の多い甲州街道の方が安全という気がしたのも目的地の決定の一因です。ペース配分を決定するのに目的地やルートを定める事が重要なので、目的地自体は何処でもよかったりもします。

夜間の注意点は急停止に備える事と普段以上に前方に注意する事。

頭では分かっていても実際に走り始めると、高架の影に隠れて直前まで見えない路面の亀裂や左車線に強引に割り込んできて急停止する自動車の危険運転に度々遭遇し、都内を走るのは碌な事がないという事実を再確認します。

日曜の夜という事もあってか交通量は普段よりもずっと少ない点は良かったのですが、安全運転を心掛け細心の注意を払って走行していた結果、約300m置きに信号停止を繰り返す事になりました。そもそもホイールが重たいので、速度を上げようがないのですが。

心臓や脚よりも目と神経を疲労させながら甲州街道を抜け、旧甲州街道に入った辺りから花火を打ち上げる音が耳に入ってきます。

会場となる多摩川河川敷から見ると京王線の線路の反対側に位置するためか、花火大会の開催日にしては人も車も疎らな印象ですが、それなりに交通規制が行われています。

混雑を避ける為に市街地の中心にある調布駅や会場の多摩川には近づかず、少し手前 (新宿寄り) の小さな駅の入り口で自転車を降りて歩道に上がります。駅前広場まで歩いて行くと既に人集りができていました。

幸い自転車を押し歩きできないほどの混雑ではなかったので、路上の観客を避けながら空いている場所を探します。元より会場近くまで接近するつもりもなかったので、外出時なのに珍しく E 50mm F1.8 OSS という中望遠レンズを1本だけ携帯してきました。

広角とは異なり景色を広く写すには全く向いていませんが、光量が少ない夜間には重宝する明るいレンズです。

ブログ用に何枚か撮影を終えたら、他の人の邪魔にならないうちに退散します。復路は往路よりも路面が荒れていない事が救いでしたが、世田谷区に入ると路上駐車が目立ちます。突然ドアが開いたり、車を降りたドライバーが車道を歩いていたりして辟易する度に都内を走るのは…という思いがより一層強くなりました。

帰ってきてみると往復で約31km。出発から1時間30分ほどが経過していました。

日中のように環八交差点付近の渋滞に遭遇しなかった点は良かったのですが、夜間だからというよりも都内だから危険だという思いを強くするナイトライドとなりました。

走っていて楽しいのは、やっぱり早朝の山岳地帯や海岸などの人も車もいないところですね。

※ ライトは電池切れする事があるので、Volt 1200などの前照灯とFemto Driveなどの車幅灯を各2つ以上用意する事をお勧めします。私は走行中に実際に電池切れを経験した事も壊した事もあります。

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