南国の夜は暑く妖しく

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今年6回目だか7回目の海外出張でベトナムに来ています。

私がベトナムを訪れるのは3年ぶりの2回目で、前回は友人の実家である大理石の豪邸に泊まりましたが、今回は Hoan Kiem の一流ホテルに泊まります。

ベトナムでホテルに泊まるのは実はこれが初めて。元より海外育ちだった事に加えて、工学系大学(院)生特有の学会発表生活で訪れた国の数は30前後になりますが、指定された場合を除いては友人の家に招かれてばかりなので、ホテルや観光事情には疎いのが私です。

観光事情に疎い事に加えて、新鮮さを欠いた2度目の訪問に、湿気を多分に含んだ南国特有の白い空、散策意欲を減退させる籠もるような熱気に、目的地も味気のない高層ビルだらけの新興業務地区という具合に、今回の出張は撮影趣味の面からは極端に期待度が薄いものでした。




至るところで見かける街路樹のバナナに、建物を超える高さの巨木、巨木群に埋もれて樹木と一体化した旧市街を彷徨うのは別世界に来たように楽しいのですが、写真に写せる範囲で景色を切り取ると何処の地区も同じ場所に見えてしまいます。

写真を撮る為に100kmも離れた山に登るような私でも、代わり映えしない光景と服の内側に籠もるような強烈な熱気に包まれていると、散策を切り上げても良いかなという気分になります。


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ところが、そんな白と緑のハノイの光景も夜になると一変します。

自然と人工物とが融合した Hundertwasser の世界のような街並みが妖しく彩られ、昼間とはまるで別の場所に来たような感覚に陥ります。

服の内に籠もる熱気も失せて、30度ぐらいの気温の暖かさが心地よく感じられます。


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思えば、容赦のない強烈な日差しやむせ上がるほどの熱気、突然の激しいスコールといったベトナムの気候の厳しさばかりを見てきた私にとって、その穏やかな面に触れたのは初めてかもしれません。

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