荒川迷路で白石峠が倒せない

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小江戸の愛称で知られる川越に東京からサイクリングロードで行けると述べましたが、無論、最初から行きたくて行った訳ではありません。

荒川サイクリングロードを経由して行ける魅力的な場所は多々ありますが、その中でも私が興味を惹かれたのは「速い人の練習場所」として知られる物見山、ブルベのコースにも組み込まれている定峰峠、そして秩父や奥武蔵グリーンラインへの入り口となる白石峠です。

噂によると東京から荒川サイクリングロードを北上し、荒川に接続する入間川サイクリングロードを経由すると簡単に辿り着けるようです。


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毎朝、一緒に走っている知人が訪れているのを見て、私も行かねばと意を決して出発したものの、辿り着けずに川越の市街地の周りを迷っているうちに時間切れとなり、仕方がなく蔵造りの町並みの散策に切り替えたのが先日のライドの真相です。

目的地まで辿り着けなかった理由は複数ありますが、一言で述べると土地勘がなかったからです。

荒川サイクリングロードを訪れたのは前回が3回目、入間川に関しては実は前回が初めてです。

右岸と左岸のどちら側に彩湖があるのかも未だ分からず、埼玉県についても「和光市?理研?気象統計の最高気温でソートすると上の方に出てくるところ?」ぐらいの知識しか持ち合わせていない状態で挑んだのが間違いだったのです。




4回目の荒川CR走行となる今回は、前回の轍を踏まないように東京都と埼玉県の都県境から定峰峠までの経路上の全ての自治体の名前と位置関係、そして県道の番号を頭に叩き込んできました。

そんな手間を掛けずに、GPXファイルを作成してGarmin Edgeに入れておけば良いというのはその通りなのですが、ルートを描いてシェアできる某サイトはサイクリングロードと相性が悪いらしく、誰かが描いたルートというものが存在しません。

加えて埼玉県の大部分は小さな通りがいくつもあるような市街地なので、Garminのルート案内には向いていないだろうという事でルート表示機能に頼るのを避けました。


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東京の四谷から新宿、池袋、板橋を超えて戸田橋から荒川サイクリングロードに入り、羽根倉橋と上江橋を経て入間川サイクリングロードに至ります。訪れた回数はまだ4回しかないとは言え、初回を除いては来るたびに往復120km以上は走っているので、ここまでは慣れたものです。

さらに北上を続けると新たな分岐点が現れます。


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さいたま武蔵丘陵が何かは知りませんが、走行経路上の鳩山町やときがわ町 (とおそらく東松山市) が比企郡である事を学習した私は迷わず比企自転車を選択します。

もう迷うことはありません。

いよいよ物見山を射程に捉えた事でテンションも上がります。


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しかし、案内看板が見えた直後に唐突に舗装がなくなります。

「ダートは慣れてるから…」「多摩川における狛江みたいなものでしょ」という言葉が思い浮かびますが、この道の場合は続いている気配がありません。

どちらかと言うと多摩川左岸の狛江 (市内の部分だけ未舗装になる) より右岸 (途中でサイクリングロードが途切れる) に近い雰囲気を感じます。


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他に為す術もありませんのでサイクリングロードを出て迂回する事を決めますが、そうすると頭を悩ませるのが埼玉県に特有の青看板です。

ただの案内表示なのですが、粒度がおかしい事が多く、土地勘のない訪問者を混乱させます。


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新宿や渋谷とは異なり、池袋は自治体名ではなく駅名なので、上の場合では池袋を含む豊島区、それが分かりにくければ板橋と書けば良いものを「池袋 富士見」と書いているせいで、どこの富士見なのか見当もつきません (東京の千代田区や中野区、八王子にもあるぐらい関東では有り触れた地名です)。

言うなれば横浜市内を経由している最中に「原宿」や「茅ヶ崎」といった地名が、自分の知っている方角とは別の方角に表示される現象を何度も経験している気分です。

ただでさえ、都道府県の面積順位で小さい順から数えた方が早いぐらいの大きさに63もの自治体があるのに、案内表記が指してる場所に確信が持てない事もあるので、初めて訪れると本当に迷います。

国道であればまだしも、県道の場合は東西に向けて走っていた道路が途中から曲がって、いつの間にか南を目指しているなんて事もしばしばありますので、一度、迷うと何処に向かっているのか見当もつかなくなります。

その事態をより悪化させるのが、補給地点が見当たらない事です。

以前にも書いている事ですが、多摩川などの他のサイクリングロードと比較して荒川の上流は補給地点となる飲食店や自販機、お手洗いの数が限られており、何かを口にしたくなっても直ぐに食べ物にありつける事は稀です。

そうなるとサイクリングロードを抜けた先で食料や飲料を調達したくなるものですが、戸田橋から50km近く北上して来ると住宅地やコンビニも減って、辺りは水田だらけになります。


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炎天下の中を無補給で70km近く走り続けていると、さすがに糖分が不足してきますので、「何かを口にしたい、しかし、飲食店やコンビニが見当たらない」といった具合に市街地の方を目指していると、ますます現在地が分からなくなっていきます。

結局、東松山の入り口まで到達しましたが、とても物見山を経て秩父山地まで行って、日照時間中に自走で帰る事ができそうになかったので、引き返して帰路につきました。

3度目の正直となる次回 (荒川CRの走行回数的には5回目) ではサイクリングロードの先の一般道から秩父までのGPXファイルを用意して臨もうと思います。しかし、いつも護岸工事してるから、期待通りの出入り口まで辿り着ける保証がないんだよなぁ・・・

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