輪行に飛行機を使いこなせるようになると行動範囲が一気に広がります。
高速鉄道やバスよりも圧倒的に移動時間は短く、料金も割安、航空会社のマイレージクラブ会員であれば、出張で溜まったマイルを航空券に変えて実質的に無料で遠方まで輪行する事も可能です。
しかしながら便利な飛行機輪行にも面倒な点は多々あります。
自転車のタイヤの空気は搭乗前に抜いて置かなければなりませんし、CO2インフレータのボンベは持ち込み本数の制限を受けます。
工具や液体物を手荷物として機内に持ち込みする事はできません。
反対にリチウムイオン電池を搭載した電子機器は、預けずに手荷物として携帯しなければなりません。
通常の出張でも億劫に感じるものですが、輪行の場合にはパソコンやシェーバーやタブレット等の他にも、LEDライトやサイクルコンピュータ、電動変速機などの電子機器が幾つも加わります。
高性能で高価格なものであるほど、リチウムイオン電池内蔵の充電式だったりする傾向にあるので厄介なものです。
そんな電子機器類をまとめて収納し、手荷物検査を短時間で切り抜けるのに大活躍するのが、Amazonベーシック ポータブル機器用キャリングケースです。
ノートパソコンのアダプタや携帯電話を収納する事を想定していますので、本体の体積も収納力もかなりのものです。
上の図で大きさが分かりにくい場合は下を参考にしてください。
飛行機輪行において自転車本体から外さねばならないLEDライトやGPS端末、アクションカムなどは、スマートフォンなどと共に一箇所にまとめてしまえという訳で、このケース内に収納します。
実際に入れてみました。
左側にあるのはSONY CP-R10S (10,000mAh) 、CAT EYE VOLT800の先代モデル、GARMIN Oregon 600、そしてHAKUBA レンズペンです。
右側にはGARMIN Edge520、SONY アクションカム HDR-AS200V、その電池とSONY NP-FW50 (Eマウント・ミラーレスカメラのバッテリー)、単3電池2本にKindle Paperwhite Wi-Fiです。
これに更にAndroidスマートフォンも加えて、ジッパーを閉じる事ができます。
体積的に収納する事ができないのはシェーバーとノートパソコン本体ぐらいです。
内容物の保護の観点でも、外側はハードシェルで裁縫もしっかりとしている為、鞄から何度も出し入れしても不安がありません。
と言いますのは (一度でも飛行機に乗られた事のある方はご存知でしょうが) リチウムイオン電池内蔵の電子機器類は、手荷物検査の際に鞄から取り出して検査官に確認させなければならないからです。
内容物を個別携帯するのは検査前 (後) の準備に多大な時間を要するほか、忘れ物の原因にもなります。
鞄から取り出してジッパーを開いて置くだけで済むキャリングケースは、普段の持ち運び以上に手荷物検査でこそ本当の効力を発揮します。
ただでさえ荷物が増えて面倒になりがちな飛行機輪行では、キャリングケース一つ分でも労力を削減する工夫が地味に効いてくるものなのです。