思いつきで目指したフォトポタ&ロングライド兼用クロモリロードバイクの仕様と限界

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今でこそ交通量が少なく、攻略の技術的な面白さを伴う山岳コースを中心に走っていますが、私の原点は移動手段としてのロードバイク。
レーシーな形状やフレームに纏わるエピソードよりも「頑丈で荷物も詰める旅する自転車」と言うコンセプトに惹かれて、ランドナーを探した末に行き着いたのは既に述べた通りです
目指す方向性も走行性能を高さより、どこに乗って出かけて行っても、周辺の景色と比較して違和感を感じさせない落ち着いたものである事、普段着でも乗れるぐらいの「実用性」を兼ね備えている事が重要でした。
気になるパーツについても軽量ホイールやカーボン製フォークのような走行性に特化したアイテムではなく、英国製のサドルバッグや革製サドル、シンプルでクラシックなボトルホルダー、靴を選ばないペダル、街乗りでアップライトな姿勢を取れる補助ブレーキ等、装飾性と耐久性と機能性を兼ね備えているかどうかがポイントになります。



機能性と装飾性を目指すとは言え、ロードバイク (競技用スポーツ器具) なので航空会社の規定を遵守すれば、海外まで荷物として輪行する事も可能です。
海外で自動車免許を取得するのは手間が多いのですが、自転車に関しては自由な国の方が圧倒的に多いので「どこに行っても使える最高に自由度の高い移動手段」と考えれば、多少の投資など何ということはありません。




中でも行き先として具体的に想定していたのは、かつて青春を過ごしたエルベ川のサイクリングロードです。
ここを快適に走れる自転車に仕上げることを念頭において当初はパーツを選んでいました。


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このように試行錯誤を繰り返したクロモリロードですが、拘りを持ってパーツを交換していくと走行性能はそのままか、むしろ低下しているにも関わらず、合計ではそれなりの金額となっていきます。
掛かった手間に対する分の愛着も湧くのですが、盗難や降雨等を考えると気軽に駐輪するのが気分的に憚られるので、移動手段としての評価はパーツに手を加える毎に微妙になります。
特に困ったのはホイール (レリーズ含まず、タイヤ、チューブを含めて前後輪で3.1kg超) で、ここに手を加えれば走行性能が劇的に良くなるのは間違いないのですが、より一層、自転車から離れづらくなるのが悩みどころです。
自転車で100kmほど走ってようやく目的地に到着しても、自転車が気になって遠くまで離れる気が起きません。気づくとポタリングの目的の一つである寄り道や観光が心から楽しめなくなっていました。
結局、様々な動機 (「ロングライドでは何も荷物を背負いたくない」等) から導入した装備品は、その日の走行距離と目的地に応じて付け外しを繰り返し、徐々に使わなくなる事もしばしばで、自転車を目的地に必要な荷物に合わせるのではなく、持ち物と目的地の方を自転車に合わせるという本末転倒ぶりです。
その延長線上にヒルクライムとイベントにしか使わない2台目の (カーボン製) ロードバイクの購入動機があります。
考え直してみると「どこに行っても使える」というコンセプトに問題があったのかもしれません。

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