フレンチプレスで気軽にコーヒーを楽しむ

珈琲と言えば習慣で食後に一杯飲むものであって、特別に美味しいだとか、自分から飲みたいと思ったことはありませんでした。

夕食には熱したものを口にしないであるとか、金曜の日没から土曜の夕刻までは火や電気を使わないといった慣習と同様に、ただの慣習として食後にコーヒーを口にしていました。

ところが年をとって味覚が変わったのか、30を越えてから初めてコーヒーが美味しい、自発的に飲みたいと思うようになりました。

ある朝、目覚めると猛烈にコーヒーが飲みたくなり、インスタントを購入して初めて自分から能動的にコーヒーを淹れてみるも、酸味ばかりが強くて今までに(他人の家で)飲んでいたものと比較すると単調な味と香りの薄さに物足りなさを覚えました。

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防災と趣味のためにアルコールバーナーを購入

キャンプやアウトドアにおいて、湯沸かしや調理を行う際につかうものがバーナーです。

バーナーにはカセットコンロでお馴染みのカセットボンベを用いるものや、アウトドアショップなどで購入できる丸いガス缶を用いるものなどがありますが、ブタンなどを主成分とする液化石油ガスを燃料とするものが一般的です。


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アルコールバーナー、スピリットバーナー、もしくはアルコールストーブと呼ばれるバーナーは、こうした調理器具の一種であり、メチルアルコールなどを燃料にするところに特徴があります。

同じバーナーと言えども、ガスバーナーとアルコールバーナーでは燃料の保存容器などの違いなどから形状には大きな違いがあります。極言するとアルコールバーナーは「空き缶」です。

ただ、それゆえに信頼性や耐久性は折り紙付きでもあります。数週間は誰も通らないような海外の山奥に出かけるような場合でも、安心して持っていくことができます。

また液体燃料を用いるので燃料の携帯性も高いという利点があります。




このバーナー自体もカタログ上の大きさは、直径 75mm x 高さ 45mm とかなり小型です。質量もカタログスペックで 110g しかありません。

これだけ小型軽量なのに、タンク容積の 2/3 の燃料で 25 分間の燃焼時間があると説明書に書かれています(※おそらく理想的な環境において)。なお 2/3 までが適正容量ですので、燃料を継ぎ足さずに一度に使用できる時間は 25 分間までということになります。

ここで問題になるのが燃料タンク容積ですが、本体の大きさがそのまま燃料タンクの大きさに相当するわけではありません。

私も購入前は勘違いしていましたが実際には違います。

キャップを開けたときに目視できる部分の容積を V=πr^2h に当てはめてみると r=2cm かつ h=4.5cm x 2/3 として 37.7 cm3 ぐらいになるはずなのですが、これもカタログ値 (記載では約100cm3) と違いすぎますので、燃料タンクの大きさとは異なるようです。

そこで、ねじ込み式キャップの下側の部分全体の容積を外側からの実測値で大雑把に試算してみます。

直径 7cm x 高さ 3cm x 2/3 として V=πr^2h に当てはめると 76.97 cm3 という値が得られますが、これぐらいが 25 分間の燃焼に必要とされる容量の実際のところなのではないかと思われます。

バーナー本体も小型ですが、燃料も少量で済み、しかも液体なので気体のガスよりも扱いはいくらか容易です。燃料を小分けして必要分だけを持ち歩くこともできます。これが私がガスバーナーではなく、アルコールバーナーを選択した理由です。

お茶を淹れて、カップラーメンを作れるぐらいで私には十分です。ガス缶を持っていても使い切れずに持て余す未来が見えます。

燃料が液体なので好きな分量だけを持ち歩けることがアルコールバーナーの利点です。その反対にアルコールバーナーの欠点は、燃料がアルコールであることです。

アルコールバーナーを薦めている記事で、きちんと書かれているところを見たことがないのですが、燃料用アルコールは気化すると爆発する可能性があるので保管と取扱の両方を適切にできないと非常に危険です。誰も書いていないので敢えて書きます。

また安価なメチルアルコールは失明の可能性がある毒劇物でもあります。容器のラベルから誤飲される危険性もありますので、いろいろな意味で取扱に気を遣わなければなりません(念の為に追記しておきますが、プラスチック容器の多くはアルコールに溶けますので、燃料の持ち運び容器の素材にも気を遣う必要があります)。

必ずしもガスバーナーの方が安全とは言い切れませんが、ガスのほうが主流になっている現状にはそれだけの理由があります。引火の危険性も少ないですし、火力の調整も容易です。

それでもアルコールバーナーを使いたいのは燃料の調達が容易で、使用量も自分で決められ、持っていても荷物にならない携帯性の良さと信頼性に大きな魅力を感じるからです。


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日本の食パンの最高峰を味わう

日本のパンは美味しいです。

いままでに仕事や私用で香港や中国やベトナムやインドネシアや台湾など、いろいろなところに住んだり、滞在したりしてきました。

その中でもパンが美味しい国と言えば、この辺りでは日本が一番だと思います。

私、個人的には、日本の白いパンはあまり好物ではないのですけれども、それを差し置いても美味しいものは美味しいです。

日本の白いパンとは全粒粉を素材にした、柔らかくて、弾力性のつよい、日本中どこにでもある「一般的な」パンのことです。

それ以外に何があるのかと言えば、全粒粉に糖蜜を混ぜた茶色いパンやライ麦のパンなど、実はいろいろな種類のパンがあります。

そちらも専門店を訪れれば簡単に見つかるのですが、せっかく東京にいるうちに日本式パンの最高峰を食べてみようと、ときどき、思い立ったように買いに出かけることがあります。




行きつけの店舗があるわけではなく、評判が良い店を順番に訪れていることが多いです。

今回は西銀座の超有名店にやってきました。

有名店でも自分で訪れるのは初めてです。そもそも私は京橋や銀座あたりに来ることは滅多にありません。

自宅から歩いてくるとそれなりに遠く、混雑する電車には絶対に乗りたくないので、自然と行動範囲から外れます。

有名店だけに店舗の方も混雑していていましたが、大雨の連休中日を狙って訪れたので、通常よりは空いていたのかもしれません。

いずれにしても、東京では何をするにしても並ばされるのは当たり前なので、有名専門店でも通常の百貨店と同じぐらいの行列で済んだのは、幸運であったと思います。

店舗の中に入らないうちから、焼きたてのパンの香りが心地よく、雨が降り続いていることを忘れてしまうほどでした。

入店すると会計待ちの行列に並んでいるうちに整理券を渡されて、そこでメニューを見ながら注文する仕組みのようです。

と言っても、メニューは3種類しかありません。それもイングリッシュブレッドは朝しか焼かないらしいので、時間帯によっては実質的に食パンだけになります。まさに専門店です。

パンが焼き上がると同時に会計が始まり、整理券の順番に焼きたてのパンが渡されます。

文字通りの焼き立てで暖かいパンが渡されますので、雨の中を歩いて持ち帰っても香りも食感も損なわれることはありませんでした。

外側はクッキーの用に香ばしく、内側はやわらかく、しっとりとしていて、強い弾力性があります。

甘さは控えめで、そのまま食べても美味しいです。むしろ、ジャムやチーズを塗ると香りや風味を損なうので、勿体ないかもしれません。

パンそのものを味わうつもりで何もつけずに食すか、フレンチトーストにするのが一番おいしく頂けるのではないかと思いました。

「当日中にそのまま食べて欲しい」と言われるのが分かるぐらい、上質な香りと風味があります。

これをオーブンで再加熱すると、パンの内側の水分が損なわれ、弾力性を失って普通のトーストになります。

そうなることを避けたいのでしょうけれども、米のように保湿性と弾力性に富んだパンを私は強く求めてはいませんので、パンそのものの味を楽しんだ翌日は 170℃ で2分間ほど温めてから食すことにしました。

食感と風味は変わってしまいますが、これはこれでサンドウィッチに使っても良いのではないかと。

いずれにしても、評判の有名店だけあって、何もつけない食パンだけでも食べれられるぐらいに美味しいです。やっぱり日本のパンは美味しいですね。

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