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ULTEGRA と DURA-ACE

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ULTEGRA と DURA-ACE に体感できるような差はあるのか。

私は ULTEGRA (6800系) と DURA-ACE (9100系) で組まれたバイクをそれぞれ1台づつ所持しているので、ごく偶にこんな質問を受けます。

結論から述べると全くの別物と言えるほどの差があります。

同じタイヤ・ホイール・スプロケット (同一種どころか全く同じ個体) を履かせても、持ち上げた時の軽さから操作性まで大きな違いが現れることを随分前から感じていました。

それにも関わらず、今日まで記事にして来なかったのは2つの理由があります。

1つは私の個人的な感想を事実と混同する人がいるらしいこと。

確認できていないので断定はしませんが、このサイト自体、ある意味で苦手な日本語の練習目的に書いているので、内容の主体もある時点での私の感想となります。

ランキングには参加しないのも、更新通知もしないのも、仕事や専門分野に関する話題には触れないのも、最近は特定機材の使用感を書かないように意識しているのもそれが理由です。

今回も敢えて重量などの記載は避けます。




もう1つは DURA-ACE 組みのバイクで自宅近くを走ることに抵抗があるからです。

私の住居は東京の千代田区と新宿区の境界近くにあるのですが、この辺りは道路環境が劣悪で早朝6時前や正月三ヶ日を除いては、まともに自転車で走れたものではありません。

溢れかえる路上駐車の影から大きな荷物を抱えた運転手が出てくるのは日常茶飯事。

歩行者が車道に飛び出してきたかと思えば、方向指示器も出さずに車線変更してきたタクシーが眼前で急停止することもあり、頻繁に遭遇する赤信号に止まれば、信号無視の自転車に追突される危険を常に感じます。

後述するように DURA-ACE は加速が良く、無意識にスピードに乗れるので、常時、急停止のことばかり考えないといけない場所では使う気になれません。

交通量が少ない場所に行こうにも「最寄り」のヤビツ峠は片道 73km 、都民の森は 78km 、筑波山や箱根は 90km といった具合に距離が離れており、しかも、その間を全て過密な市街地が埋め尽くしているので、どんなに速く走れる人でも片道最低 2.5 時間、往復で 5 時間は信号停止と渋滞の中で我慢し続けなければ、快走路の入り口まで辿り着く事すら叶いません。

そのため、一向に走行距離が伸びず、購入後4ヶ月にして未だに 600km を超えません。

せめて 1,500km は乗ってから書きたかったのですが、乗らない間に時間が経ち過ぎて、私自身が内容を忘れそうなので、この辺りで文字として残しておこうと思います。


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小さなレバーと軽くて回るクランク

ULTEGRA と DURA-ACE との具体的な相違点として、おそらく誰もが認識できるのが STI レバーとクランクでしょう。

前者は握った瞬間から違いが分かります。

小さくて軽いのでハンドル自体も軽量となり、ヒルクライムでの操作性やロングライドでの疲労感が大きく変わってきます。

レバーを握ったり、ハンドルを持って前輪だけを吊り上げた際の重さにも違いが現れますが、一度に150km以上を走ったり、2,000m 以上も登ったりすると、より大きな違いを感じられます。

STIレバーと比較するとクランクの差は、少し走り込まないと意識することが難しく感じられます。

DURA-ACE のクランクは踏み出した際に「あれ、少し軽いかな?」と感じる程度なのですが、その後に ULTEGRA のクランクを踏んでみるとその重さと抵抗に驚きます。

DURA-ACE のそれを追い風とすると、ULTEGRA では微弱な向かい風の中を進んでいるかのように、僅かにもたつく感触があります。

ヒルクライム時にはさらに顕著な差があり、DURA-ACE であれば斜度 10% 程度まではシッティングで無理なく進めるのに対して、ULTEGRA では脚の体重を載せてダンシングで踏み込んでやらないと失速してしまう感覚を覚えます。

DURA-ACE を知らなければ ULTEGRA で満足できると良く言われているのは、こう言うことなのかなと個人的に納得できてしまいました。

とは言え、ULTEGRA の方が使いやすいので、誰もが DURA-ACE にする必要性もないと私は思っていますが。


使いやすい ULTEGRA・よく目立つ DURA-ACE

早朝4時台、5時台に東京都心を走っているロードバイクの多くは DURA-ACE を搭載しています。

2番目に頻繁に見かけるグループセットが 105 であるか SRAM RED であるかは分かりませんが、1番目は DURA-ACE で確定と言えるほど圧倒的多数派を占めています。

ただし、これは極めて特殊な事例であって、他の時間帯に他の場所を走れば、DURA-ACE で固められたバイクが如何に少数派であるかを嫌でも意識することになります。

お手洗いに行くとき、飲み物や補給食を補充しに行くとき、牧場に立ち寄ってアイスを食べるとき、イベント参加時のスタート直前など、自転車から降りて離れる必要がある場合には、とても神経を使います。

独特の意匠と長い文字列から DURA-ACE のグループセットは常に目立つので、盗難対策にも気を遣いますし、ファンライドでは他の自転車との価格差があり過ぎて気まずくなることもあります。

良くも悪くも、速く走ることに特化した高価なレース機材です。

それに対して ULTEGRA は、より多くの目的に使えて、何に使っても良好な性能を示す万能機材の印象があります。

普及価格帯で数も多いので、どこに行っても、どんな場面でも (真剣なレースにおいても) 悪目立ちすることはありません。

自転車を降りて離れる機会の多いロングライドや自転車旅、破損の可能性が高まる輪行、遠征など、上記の DURA-ACE との性能差を考慮しても、気軽に使える ULTEGRA を敢えて選びたい場面も少なからずあります。

走ること自体は DURA-ACE の方が楽しくても、峠から山頂までの (徒歩) 登山や食事などを含めたライド全体を考えると ULTEGRA の方が気兼ねなくできることの選択肢が広がり、結果として満足度が高まる可能性があるという訳です。


Shimano – Ultegra R8000 11スピードグループセット


あまり違いを感じない変速機

冒頭に全くの別物と記載しましたが、ULTEGRA 6800 と DURA-ACE 9100 との間で個人的にあまり違いを感じない部位も、もちろん存在します。

両者の相違点として良く引き合いに出される変速機です。

両者ともに機械式なので整備状況に依存するという面も否定できませんが、比較のために ULTEGRA は技術力に定評のある某ショップに調整を依頼したもの (ワイヤー代金を含めて整備費用 20,000円) 、DURA-ACE は CANYON のメカニックが出荷時に調整したものを用意したので、どちらもプロが整備したものが前提です。

きちんと整備されていれば、どちらも変速したいタイミングで遅滞なく変速が決まります。

当然ながらチェーン落ちの不安など微塵もありません。

こういうこともあって、技術料としての整備費用は高価とは思いませんし、それを再現する電動変速機も (技能費と比較して見れば) 安価過ぎるぐらいに安価だと書いたのですが、ここでは割愛します。

重量には差があるので軽量化の観点から DURA-ACE を導入すると言う意見に対しては異論ありませんが、変速性能としては ULTEGRA との比較で考えるよりも調整をしっかりと行うことを考えた方が効果が大きい気がします。


個人的に比較できないブレーキ

過去に何度か書いた記憶があるので、繰り返しになるかもしれませんが、私はあまりブレーキを使わずに早め早めに速度を落とす性格です。

車の運転でもブレーキを使わずに、割り込まれない範囲で可能な限り車間距離を維持します。

ブレーキは速度調整に用いることが多いので、違いがあるのかどうか良く分からないのが本音です。

船なしの TIAGRA ブレーキシューは制動力不足で身の危険を感じたので、早々にブレーキキャリパーごと廃棄・交換しましたが、幸いにして ULTEGRA で急停止できずに危ない思いをしたことはありません。

ダウンヒルにしても、どちらかと言うと落石によるサイドカット、グレーチングによるスリップ、対向車の車線はみ出しなどで危険を感じることが多いです。

命に関わる最も大切な部品なので、どこか一つだけでも DURA-ACE のパーツを入れるとしたら、間違いなくここなのですが。


耐久性の神話

DURA-ACE に関連する話題のうち ULTEGRA との比較と同様に良く耳にするのが、その耐久性についての話題です。

軽量で剛性が高い、にも関わらず、耐久性も高く長持ちする。

根拠も示されずに語られる説話ですが、そんな都合の良いものなんて存在するのかなと私自身は思っています。

先に述べたように私の周辺で見かける人は、圧倒的に DURA-ACE 使用者が多いので、当然ながら一番故障した姿を見ているのも DURA-ACE です。

特にクランク (主に9000系以前) に関しては、最も頻繁に破断したところを目撃します。

もちろん絶対数が多いので目撃数も自然と多くなること、DURA-ACE を使ってる人はそもそも走行距離が極端に多い傾向があり継続使用による減耗が進んでいることなどを考慮して見なければなりません。

それでも走行する度に力が掛かり続けるものなので、継続使用していれば、いつかは故障することもあります。

購入すればそれっきりではなく、定期的に整備と部品交換を行わなければならないもの (70km/h超の速度で用いられることもあるので特に整備は念入りに) と捉えた方が良いと思われます。


まとめ

走行性能を見ていくと別物と言って良いほど異なる両者ですが、DURA-ACE はパフォーマンスの追求に特化している面があるので、ULTEGRA の方が使いやすいと思うことも私には結構な頻度であります。

レース用途では ULTEGRA は重すぎるという意見も、両者を何度も乗り比べていると実感として良く理解できますし、正直、同意せざるを得ません。

機材スポーツにおいて機材が果たす役割は少なくありません。

しかし、その性能が常に必要かと問われれば、多くの人にとっては常時必要なわけでもないのではないかと私は思います。

ここぞと言うときに真価を発揮するのも、ただ走っていて楽しいのも DURA-ACE なので、私は両方を持つことにしましたが。

紅葉時の渋峠には要注意!

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人生に大事なことがあるとしたら、それは好機を逃さないことです。

時期さえ良ければ驚くほど簡単に物事が上手く進みます。

今回は群馬県を訪れる用事があったので、思いつきで草津温泉に前泊して早朝に渋峠を訪れたところ、終日曇りの事前予報にも関わらず、最高のコンディションを楽しむことができました。

私は天候には恵まれていて 2,000m 超の高山でも展望が望めなかったのは美ヶ原の一回のみ (それも乗鞍岳に向かう途中に立ち寄ったとき) です。

昨年、山口県で行われたライドイベントで晴天だったのは、私が唯一参加したロングライドのみだと聞いたときには自身でも驚きました。

それぐらい天候には恵まれるのですが、交通量に関しては概して正反対のことが言えます。




紅葉時の渋峠には休む間もないほど多くの車が列をなして通り抜けます。

それは平日であっても早朝であっても例外ではありません。

白根山の山頂にほど近いレストハウスでは駐車場に入りきらない車が道路に溢れて、登っている最中から渋滞が見られることもあるほどです。

平日の午前中からこれほど混雑するのであれば、週末の午後などには想像したくもないほどの混雑が予想されます。


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平地よりも一足先に秋の訪れを感じられる景色は最高なのですが、車が傍を掠めて行く頻度が高すぎて走行するにも撮影するにも全く楽しくないと言うのが正直なところです。

志賀草津道路と呼ばれる国道292号線は片側一車線の高規格な道路が続きますが、急カーブなどでは車2台が擦れ違うのが精一杯と断言して良いぐらいの狭い区間もいくつか散見されます。

そんなところに大きなカメラを持った歩行者 (登山者) が歩き回り、自転車も数多く走っているのですから、さぞかし運転しづらいだろうと運転手に同情する気持ちも湧いてくるほどです。

その車の運転手も撮影のために一時停止したり、速度を落として走行することも少なくないので、実際にはどっちもどっちと言えます。

ですから、それだけなら構わないのですが、運転手の中には狭い区間で無理やり追い越しにきて当て逃げしたり、下りで急ブレーキを連続で掛けたり、(ときには車内から撮影するためだけに) 威嚇用途でクラクションを鳴らす信じられない輩も存在するので、山道では熊と車にだけは遭いたくないものです。

自転車に乗っているときにしても、自分で運転しているときにしても。


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ところで志賀高原の魅力は志賀草津道路に留まりません。

道路が混雑しているときには自転車を降りて登山道を歩けば、いつもとまた違う景色が見えてきます。

2017年10月現在は3年振りに解禁されたという火口付近までの登山道を歩くことも可能です。

ビンディングシューズではやや厳しい石畳の道を進んでいくと、湯釜と呼ばれる火口を見下ろす白根山の山頂近くまでたどり着く事ができます。


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火口付近は渋峠や山田峠にも増して風が強く、波打つたびに太陽光を反射して光る湖面がまるで生きている宝石のように様々な表情を見せます。

この景色を眺めているだけでも楽しいのですが、低い気温と風が相俟って体力が奪われやすいので注意が必要です。

特に早朝は10月初旬でも気温が摂氏10度を下回ることも珍しくなく、時には降雪さえ見られます。

紅葉時の渋峠は最高に美しいことに間違いはありませんが、混雑や渋滞に加え、急な天候の悪化や激しい気温の変化、また噴火警戒レベルは下がったとはいえ活動している火山そのもの (特に火山性ガス) に対しての注意が必要とされます。

せっかく訪れるからには訪問時間と天候、火山活動に気をつけて安全に楽しい時間を過ごされることを心から願います。