電子工作に使える『電気のための基礎数学』

電子工作に取り組んでいると避けては通れないものが二つあります。

一つはデータシートであり、もう一つは電気回路です。言い換えるとデータシートと電気回路図さえ読めれば、電子工作を用いて解決できる問題の数も作成できるもの種類も飛躍的に増加します。

『電気のための基礎数学』は電気回路において用いられる計算法を網羅した入門レベルの問題集です。具体的な範囲は一次方程式、二次方程式、行列式、三角関数、指数関数、対数関数、複素数、微分、積分と中学生でも理解できる内容になっています。


電気のための基礎数学 (電気計算法シリーズ)

本書の特徴は、大学出版局の出版物とは思えないほど計算過程がていねいに示されており、また問題文に付随して与えられるヒントが豊富であるです。

電気回路について基礎知識がなくても読み進めることができるように配慮されています。




例えば、環状ソレノイドの磁束密度を求める問題の場合、本書では円周上の磁束密度の式をヒントで与えられますし、トランジスタ増幅回路の電力利得を求める問題では電力増幅度と電力利得が示されます。

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ネットワークはなぜつながるのか

最近は雨が多いので走り込みの時間を書籍に当てています。『ネットワークはなぜつながるのか』はその一つです。

この本は某外資企業の中の人も絶賛していた入門書で、私のようにネットワークに苦手意識がある読者にも全体像が見通せるようになっているところが特色です。

情報通信の専門書でもインターネットについては雲のような図で描かれ、ネットワークの接続先の詳細は省略されて書かれているものが多いので、そこに焦点をあてて丁寧に書かれた入門書は日本語では珍しいかと思われました。


ネットワークはなぜつながるのか 第2版

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最近の読書と電子工作トラブルシューティング

自転車での遠出や山登りができない昨今、自宅で過ごす時間が増えたことから自然と本を買ってきて読む時間が増えました。ここでも何度か記述していたかもしれませんが、私は文章を読むことが好きではないので読書時間は昔から平均の 1/3 未満です。

ただオーディオブックは普通の人の 10 倍以上の時間は聞いていると思います。目で見ても頭に入らないですが聞いたことは覚えている性分です。

しかし困ったことには一般的な日本語書籍にはオーディオブックが存在しません。どこでも手軽に購入できる情報源を活用するためには苦手な読書にも取り組まざるを得ないわけです。

それに加えて、他人より文章を読むのが極度に遅いという私自身の弱点も影響して、読書に費やす時間が日に日に増えています。

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