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ドイツ語を話せずにドイツに来ると不便

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30年近く生きてきてヨーロッパで警察官のお世話になったのも前回が初めてですが、ドイツにいてドイツ語が話せないというのも新鮮な経験です。

今までに気にした事がなかったので気がつきませんでしたが、ドイツでドイツ語を話せないと得られる情報が限定されて極めて不便です。英語併記の少ないフランスと比較して、ドイツでは英語併記がより一般的なため空港や地下鉄や観光名所では英語の看板がある事も珍しくはありません。

しかし、郵送で荷物を送ろうとしたり、安くて古いホテルに泊まろうとしたり、鉄道が遅れたり事故があったりした場合は、英語だけではどうしようもありません。




ミュンヘンのような外国人の多い大都市でスーツケースを持っていると毎日のように英語で話しかけられるため、ドイツでは英語が通じるものだと今まで思い込んでいましたが、ドイツ語が話せない日本人と一緒に数日を過ごして見ると英語が苦手なドイツ人も一定数存在する事が分かります。

時制や動詞の語順、関係詞などに細かな違いはあれこそすれ、ドイツ語話者にとって構文の似通った英語は簡単だと信じて疑っていなかったのですが、どうやら地下鉄の中やホテルの受付で英語で話し掛けてくる人々は一部の例外で、多数派はそれほど英語が得意でもないという印象を受けました。

話し掛けられても「助けはいらない」とドイツ語で返答してしまうので、知る由もなかった訳ですね。

同類と見られているからなのか、時折、反対に他の旅行者から英語で道を聞かれたり、助けを求められる事もあります。こうした旅行者は現地のドイツ人やギリシャ人、トルコ人と外見や発音では区別できない事もありますが、必ずしもドイツ語が話せる訳ではありません。

何にせよ「英語でだけで何とかなる範囲」を注意して見ていると驚くほど限定的で、あまり多くは望めませんので不便な思いをするという結論に至ります。

続く

多言語の読書端末としてのKindleの可能性

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読みたい本があってもKindle版でしか手に入らないという内容の記事を書いたら、大学の友人であるみかんさんがKindle Papterwhiteを送ってくれました。

「仕事関係で貰ったけど、一度も使ってないので、欲しいならあげる」との事。

みかんさん、どうもありがとうございます。


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本当に一度も使ってないんだな…


設定を完了し終えたら、最大の懸念事項であった多言語での運用可能性をまず確認します。

私がKindleに興味を持ったのは、デンマーク語などの比較的マイナーな言語の電子書籍が充実しているからであり、大事なのはそれらをまとめて管理できるかどうかだけなのです。



言語は使わないと直ぐに忘れます

せめて自分の専門ぐらいは、日本語でも、他の言語でも、英語と同じように最新の知識を説明できるぐらいの語彙を身に付けられるよう、定期的に専門書に目を通さなければなりません。

「Kindleが英語多読に良い!」という内容の情報がネット上に溢れているのですが、肝心のその他の言語(との同時運用)についての情報は満足な説明が殆どありません。基本設定は日本語のまま、コンテンツのみ英語なのか、それとも基本設定ごと英語にしているのか。複数の言語で同時に運用できるのか。

「大人の事情でドイツ語を選択したけど、リダイレクトされずに日本のamazon.co.jpにアクセスできるのだろうか?」という基本的な事さえ不明なまま、入力を続けていくと、無事にアマゾンに登録されて使用できるようになりました。


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まさかのDUDEN(高価な辞書)が標準でインストールされています

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英語以外の言語では珍しくない「Kindle版限定」商品


結論を述べますと、少なくともヨーロッパ言語の電子書籍については、私が期待していた通りの使用方法で使えました。

基本設定がドイツ語のまま、デンマーク語や英語の書籍を検索しても、問題なく購入も閲覧も可能です。

しかし、購入した書籍が言語毎に分類されるといった気の利いた機能はありません。

言語に関わりなく、同じ購入書籍の項目の中に並べられます。

驚いた事には、英語の本を購入するとOxford Dictionary of EnglishとThe New Oxford American Dictionaryが自動でインストールされるように、購入した本に合わせて辞書もプレゼントされるようです。

この辞書を呼び出すための言語情報をフィールドとして持っているはずなので、購入アイテムも言語毎に区別しようと思えばできるのかもしれません。


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辞書に載っていない単語には使えません


現在のところ、試した事はありませんが、Kindle単体でもキーボード入力を別の文字体系に変える事ができるのであれば、日本語の端末でタイ語やアラビア語の教科書を読む等の学習用途にも利用できる余地はありそうです。

Paperwhiteにはテキストの読み上げ機能は搭載されていないので、多言語でも読み上げが可能かどうかについては検証していません。今後、読み上げ機能が付いた端末を入手する機会があれば、検証したいと思います。