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ドイツの鉄道は規則で縛られる

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ドイツでドイツ語が話せないと不便だという話の続きで、主な移動手段である鉄道の注意点についてです。日本と利用方法が大きく異なり、知らないと不便な事もたくさんあります。

大都市にある U-Bahn (地下鉄) や Straßenbahn (トラム) は行き先や乗り場が固定されている事も多く、日本の鉄道と同じ感覚で利用する事ができます。

もっともチケットの種類が目的地ではなく、ゾーン毎になっていたり、購入したチケットに日付のスタンプを押したり(詳しくは Fahrkartenentwerter で検索してください)、料金の後払いを絶対にしてはいけなかったり と些細な違いはありますので注意が必要な事に変わりはありません。




しかし、より大きく異なるのは DB や ÖBB などが運行する都市近郊鉄道や都市間鉄道です。特に後者については、出発日の一定期間以前に予約すると料金が格安になる特典があったり、列車の車体番号まで意識したりと利用における明確な差異があります。

例えば、日本の快速や特急列車では「のぞみ○○号」と行った列車と「前から何両目」と言った具合に車両までは意識する事はあっても、個々の車両の車体番号まで意識する事は (少なくとも乗客にとっては) あまり一般的ではありません。

ドイツの都市間鉄道で指定席を購入するとProduckte (列車名) の隣に Wg.37, Pl.41 といった情報が印刷されます。これがそれぞれ、Wagen (車体番号) と Sitzplatz (座席番号) を表しており乗客は利用時に常に意識します。

先頭から1号車…と数えない理由は不明ですが、2つの急行列車が途中駅まで連結されて運行されている場合には、この車体番号が自分が乗るべき列車を特定するキーとなります。

予定通りの車両ではなく、代替車両で運行される場合にはわざわざアナウンスで知らせる程に重要です。


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プラットフォームには止まる列車の時刻と位置を示す図が掲示されていますので、それを見る事で自分の座席がどの辺りに停車するのかを予め調べることができます。

このプラットフォームにも違いがあり、日本のように目的地や方面毎に物理的に固定されている訳ではありません。止まる列車の種類や目的などで分類されてはいますが、一つの乗り場から出る列車の行き先が全て同じ方向とは限りません。

日本の鉄道駅は乗り場も物理的に縛られており「○番ホーム/○番線」と呼ばれますが、ドイツの場合は Gleis (線路) に関心が向き、日本ほど乗り場に対する強い意識は感じません。

大きな駅では運行に遅れが生じていると臨時で乗り場が変わる事もあります (こういう放送の大半がドイツ語のみなので英語だけでは不便なのです)。



ドイツ語を話せずにドイツに来ると不便

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30年近く生きてきてヨーロッパで警察官のお世話になったのも前回が初めてですが、ドイツにいてドイツ語が話せないというのも新鮮な経験です。

今までに気にした事がなかったので気がつきませんでしたが、ドイツでドイツ語を話せないと得られる情報が限定されて極めて不便です。英語併記の少ないフランスと比較して、ドイツでは英語併記がより一般的なため空港や地下鉄や観光名所では英語の看板がある事も珍しくはありません。

しかし、郵送で荷物を送ろうとしたり、安くて古いホテルに泊まろうとしたり、鉄道が遅れたり事故があったりした場合は、英語だけではどうしようもありません。




ミュンヘンのような外国人の多い大都市でスーツケースを持っていると毎日のように英語で話しかけられるため、ドイツでは英語が通じるものだと今まで思い込んでいましたが、ドイツ語が話せない日本人と一緒に数日を過ごして見ると英語が苦手なドイツ人も一定数存在する事が分かります。

時制や動詞の語順、関係詞などに細かな違いはあれこそすれ、ドイツ語話者にとって構文の似通った英語は簡単だと信じて疑っていなかったのですが、どうやら地下鉄の中やホテルの受付で英語で話し掛けてくる人々は一部の例外で、多数派はそれほど英語が得意でもないという印象を受けました。

話し掛けられても「助けはいらない」とドイツ語で返答してしまうので、知る由もなかった訳ですね。

同類と見られているからなのか、時折、反対に他の旅行者から英語で道を聞かれたり、助けを求められる事もあります。こうした旅行者は現地のドイツ人やギリシャ人、トルコ人と外見や発音では区別できない事もありますが、必ずしもドイツ語が話せる訳ではありません。

何にせよ「英語でだけで何とかなる範囲」を注意して見ていると驚くほど限定的で、あまり多くは望めませんので不便な思いをするという結論に至ります。

続く