チューブラータイヤに初挑戦

カーボンホイール Reynolds AERO 46 に装着する為のチューブラータイヤとして、Competition チューブラータイヤ を購入しました。

Reynolds AERO 46 はリム幅が25mmもワイドリムなホイールなので、リムに合わない細いタイヤを付ける訳にはいきません。

公式でも22mmよりも細いタイヤを使わない事を推奨しています。

ご存知の通り、クリンチャーの場合は 700 x 23c が標準的なタイヤの太さとなるのですが、チューブラーの場合はより細いタイヤが用いられる事が一般的です。

例えば、Grand Prix 4000S II チューブラータイヤ の場合、700 x 22c がよく見かけるサイズです。

リムが 25mm なので、タイヤもそれに合わせて 700 x 25c にしようとすると、選択肢が極めて限られてしまうのがチューブラーの不便なところ。

700 x 25c の限られた選択肢の中から、Continental Competition と Michelin Pro4 Service Course とで迷いましたが、最終的に LaTeX ラテフチューブの取り扱いが大変そうなので、前者を選ぶ事にしました。

バルブエクステンダーを付けなければならないディープリムなので、余り頻繁に空気圧を気にしたくないのです。

そんな面倒なチューブラーですが、タイヤ自体の構造もまた複雑です。

チューブが縫いこまれているとは聞いていましたが、トレッド面の反対側、ホイールのリムに接触する部分を見ると布地になっていて、本当に糸で縫い付けてありましたΣ(゚д゚;)

さぞかし重いのだろうなと計測してみたところ、出てきた数値は意外に優秀。

700 x 25c のチューブ込みで 276g です。これがどれくらい重たいのか。試しにうちにたくさん転がっている Grand Prix 4000S II と比較してみます。


チューブなしの 700 x 23c でこの数値なので、チューブラーの軽さがお分かり頂けると思います。

そもそもホイールのリムを軽量に、構造を単純にできるので、その点だけでも圧倒的に優位です。

工業製品において軽さとシンプルさは正義というのは揺らぎません。




では、何故、クリンチャー全盛になっているのかというと、やっぱり面倒なんですよね。

自分でリムセメントを使用してみて思いました。これは流行らないと。

チューブラータイヤの中でも、はめるのが難しいらしい Competition ですが、馬鹿力で押し込んだら入りました。

そのまま、空気を少し入れて、72時間ほど放置してタイヤをホイールに馴染ませます。

感覚的にはタイヤが伸びて入りやすくなりそうな気がするのですが、そんな事はありませんでした。

タイヤの取扱説明書の指示に従って、一度、馴染ませたタイヤを外したら、ホイールにパーツクリーナーを吹いて脱脂します。

新しいホイールを買って、リムセメントを塗る際にはこの工程は必須らしいです。

タイヤを外した機会に振れ取りも行おうと、スポークレンチ PARKTOOL SW-15C も一緒に用意しました。

Reynolds Assaultに使えるとここに書いてありましたが AERO にも使えます。

シンクロバルブエクスタンダーの方はリングが割れて空気が漏れるので、結局、使わずに付属で付いてきたパイプ状のエクステンダーを使う事にしました。

Reynoldsはリムの加工精度は非常に高いのですが、タイヤを剥がさないと振れ取りできないなど、チューブラーとしては面倒な事が多いです。

主力商品であるカーボンクリンチャーの設計をそのまま使っているからなんでしょうかね。


このメンテナンス性の低さは、珍しく失敗したかなと実感せざるを得ません。

フレームの選定にはケーブルは外装、BBはスレッド式で、素材はカーボンという具合にメンテナンス重視で厳しく条件を指定していながら、実にお粗末ですね。

Reynoldsではカーボンクリンチャーでの対熱処理の実績と保証体制を買っているので、接着が終わったら乗り倒して使用感を見てみます。

続く

ACOR BIKE PORTER スマートサイズの収納

台湾への飛行機輪行用に購入した エイカー バイクポーター スマートサイズ に、ロードバイクを解体して収納してみました。

結論から述べると収納自体は大変な作業ですが、多くの国際線の持ち込み規定サイズである 203cm ギリギリの大きさにも関わらず、自転車以外の荷物を一緒に詰め込める余裕は大いにあります。

ビンディングシューズとヘルメットと小さな工具ぐらいなら、空いている隙間に難なく押し込めるでしょう。

言い換えると、それだけ自転車が嵩張るという事ですね。

バイクポーターへの収納には、まずハンドルとペダルを取り外す必要があります。

横幅が狭いのでハンドルとペダルを外さなければ、ホイールを一緒に収納する事ができなくなります。

横幅の余裕は全くありませんので、ホイールに付属するクイックレリーズも外しておかないと収納が厳しくなります。

ペダルとレリーズを外し終えたら、取り敢えず、ハンドルは後回しにして、シートクランプのネジを緩めます。

シートポストが伸びたままになっていると、フタを閉められなくなる為です。

クランプからネジが外れない程度に緩めて、シートポストを一番下まで下げます。




ハンドルはバーのみを外す方法でも問題なさそうですが、私はステムのネジを緩めて引き抜く事にしました。

引き抜いたらブレーキ/シフトケーブルに気をつけながら、トップチューブと並行になるようにバイクポーターの床にハンドルを置きます。

この時、ハンドルをフォークと並行に入れたくなるのが人情ですが、そうするとホイールを入れるスペースがなくなって後ほど苦労しますので、先にハンドルから収納するのが正解です。


フォークと並行の向きにハンドルを収納するとホイールが入りません

ハンドルを底面に寝かせるとホイールを入れる隙間ができます


うまくフレームが収納できたら、その左右にホイールを収納します。

横幅がかなり苦しいので試行錯誤が必要です。

何とかスプロケットを付けたまま収納する事ができましたが、横幅が外箱に接触しています。

縦の方は余裕があるので、このスペースに衣類などを収納できますね。

取扱説明書にはバンドなどでホイールとフレームを固定するように指示がありますが、バンドは付属していませんし、何より面倒なので好きではありません。

100円ショップで緩衝材かタオルでも購入しようかと思っていたところ、ラグマットなるものがあったので、緩衝材代わりに使用します。


輪行時に暴れるのはホイールとチェーンなので、ホイールとチェーンがフレームと干渉するところにラグマットを押し込みます。

これで収納は完了ですが、隙間のスペースは結構ありますね。

ビンディングシューズとヘルメットを入れて、まだ空きがあります。

勿体ないので大型のサドルバッグに予備タイヤや予備チューブ、清掃用具などを詰めて、空きスペースにクッション代わりに入れて置くことにします。

台湾ヒルクライム遠征・MAXXIS太魯閣 2016 渡航準備


2017年9月の落石事故を重く受け止め、太魯閣渓谷と山道の危険性について記述しました (2017年9月17日追記)。


いよいよ週末に迫った MAXXIS TAROKO INTL HILL CLIMB ですが、今までの輪行遠征と大きく異なる点が2つほどあります。

1つには国際線利用となる事から、今までのような1泊2日の遠征ではなく、着替えを含めたスーツケースを持ち歩く事です。

今回、新たに飛行機輪行用ハードケースを導入した背景には、今までのように空港や駅からリュックサック一つで自走できない量の荷物が必要となるという事情があります。

今までソフトケースでの飛行機輪行に拘っていたのは、空港で折り畳んでイベント会場まで自走するのに都合が良いからでした。

今までの遠征と大きく異なるもう1つの点は、今回の遠征では事前に降雨が予想されている事です。

過去に参加した幾つかのイベントはどれも快晴でしたが、今回のヒルクライム大会は最初から雨が降る事を想定して臨まなければなりません。

最悪の場合、中止の可能性も存在します。

準備段階としては、天気が良く気温が上がる場合の装備と、天気が崩れて気温が下がる場合の装備の両方を用意しておいた方が無難でしょう。

今回、自転車とビンディングシューズ、工具類は エイカー バイクポーター スマートサイズ に収納して、搭乗手続き時に預けてしまいます。

関連: 工具は15cmまで・飛行機輪行の工夫いろいろ

その他の荷物は、余り増やしたくないので、小型のスーツケースと deuter Race X にまとめて機内に持ち込みます。

基本的には、石見グランフォンドの持ち物は変わりません。

レンズ、レンズペン、予備電池は過去の記事の通り。

Kindleは飛行機内での移動時間用、折りたたみ式の三脚は夜景撮影用です。

最大の違いは、パスポートと充電器とノートパソコン。

さすがに1泊2日以上なら充電器は必要ですし、国際線なのでパスポートと変換プラグは必須です(ボールペンは機内で入国審査の提出書類に使います)。

ノートパソコンは必要かどうか迷いましたが、あるとカメラやGarmin GPSに用いるSDカードのデータを入れ替えできます。

これもThinkPadとどちらを持っていくか迷いましたが、Garmin BaseCampをインストールしてあるという理由で、今回は MacBook にしました。

大した違いはないので、使えるなら何でも良いです。




スーツケースの方は、ライド用のジャージと予備の普段着を入れます。

前回の反省として、雨天対策に予備のチューブならぬ、予備タイヤも1本持っていく事に決めました。


ミラーレスカメラ NEX-5N は防水仕様ではないので、雨の場合はアクションカムとスマホだけが頼りです。予備のバッテリーも忘れずに充電しておきます。

これに財布と車の鍵さえあれば、準備は万端です。

何だかんだ言っても、一番大切なのは現金とパスポートと航空券だけなので、それさえ忘れなければ、割と何とかなります。

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