Nikon 一眼レフに乗り換えるのは非常に簡単!

昨今ではスマートフォンやコンパクトカメラという形態で、一眼レフを購入する以前から何かしらの「カメラ」を所持していることが一般的だと思われます。

既に「カメラ」を所持しているので、新たに一眼レフを購入するのは画質に魅力を感じることはあっても、大なり小なり「大変そうだ」という気持ちを抱くのではないでしょうか。

今までのシステムと互換性のない充電器にレンズ、フィルタにストラップにストラボと、新しいものが次々に増えていくことを受け入れるにはそれなりの覚悟が必要です。

ハード面の変化を受け入れたとしても、時刻合わせに撮影設定に言語設定といったソフト面の環境設定が待っています。

そうした小さな心理的なハードルがいくつも積み重なった結果、「どうしても必要なものでもないし」と購入を先送りしてしまいがちになります。

少なくとも私はそうでした。

しかし、Nikonの新機種では、スマートフォンやタブレット端末さえあれば、電源を立ち上げてから一瞬で時刻設定や画像の転送設定を行ってくれます。

カメラに内蔵されている SnapBridge アプリの完成度が高いのです。




Android スマートフォン (Xperia) の NFC を立ち上げて、一眼レフカメラに近づけると驚くほどの速さで互いを認識し合います。

その速さは日頃、Xperia と一緒に SONY のミラーレス機を使用している私が目を疑うほどです。

無線通信の接続も速ければ、設定も容易です。

面倒な時刻入力などは勝手に調整してくれるので、開封したら直ぐに使えるようになります。

購入前にアプリ名だけを提示されても何ができるのか一切不明でしたが、こんなに簡単に初期設定が終わるなら早く教えて欲しかったという気分です。

Nikon D5600 10.0-20.0 mm f/4.5-5.6 ƒ/8.0 18.0 mm 1/60 ISO 100

アプリを利用すれば基本設定は簡単に終わる反面、一眼レフでできることは豊富にあります。

レンズを交換することでスマートフォンやコンパクトカメラでは表せない超広角の気持ち良さ、スローシャッターの面白さ、望遠の立体感などを手軽に体験できるようになります。

( Nikon D5600 は購入したばかりなので ) 以下は SONY 機で過去に撮影したものですが雰囲気はお分かり頂けるかと思われます。



シャッターを切って出てきた画像に対して「なんだこれは」と感嘆できるので、レンズ選びとは楽しいものです。

自分で選ばなければならないので手間が掛かるという一面も事実ですが、最初から撮影環境が整ったスマートフォンやコンパクトカメラでは味わえない自由と選択の幅もあります。

この表現力の幅広さにこそ、一眼レフのようなレンズ交換式カメラの本当の魅力があるのではないかと私は感じています。

撮影目的に適したレンズさえ用意できれば、あとは3つのことを意識していれば、思うように撮影環境をコントロールできるようになります。

その3つとは

  1. 焦点距離に代表される距離
  2. シャッタースピードに代表される時間
  3. 光源や光量に代表される光の状態

のことです。

一眼レフはそうした撮影環境を設定するのに適した機械なので、一つづつ設定を覚えていけば、無意識的に使いこなせるようになるものです。

揃えるのが大変そうに思える機材も撮影環境をコントロールするためのものなので、本来は必要性を感じた時点で導入していくものです。

導入前に感じていた「大変そうだ」という心理的な壁は、使い出したら胡散霧消して「もっと早く買っておけば良かったかも」と勿体なく思うようになりました。

懸念していた重さも Nikon D5600 のような軽量機種であれば十分に常用できる範囲に収まりますので、大きさや取り回しが気にならないという方なら思い切って購入してしまうのも良いかもしれません。

E-Mount ユーザーがサブ機に NIKON の一眼レフを購入した理由

自転車用途に画角が足りない気がしたので Nikon D5600 を新たに購入しました。

欲しかったのは乗鞍岳や瀬戸内海を広く写せる超広角レンズです。

詳細はこちら:万能な機材は存在しない – 新しい撮影機材の妄想

上記の記事にも書いたことですが、E-Mount は自転車用途で使い倒しても構わない安価な広角レンズが不足気味です。

高画質な広角レンズを求めるなら SONY SEL1224G F4 もしくは ZEISS Batis 2.8/18 という選択肢はあります。

これらは素晴らしいレンズであり、それはそれで欲しいものの、自転車用途で気軽に遊び倒す目的で使用するには、画質も体積も質量も価格も少しばかり過剰です。

とは言えマウントアダプタを利用して他マウントのレンズを利用するには、バッテリー容量と重さが課題になります。

将来的には安価で高画質な広角レンズも発売されるかもしれませんが、発売まで待ち続けてもその間に逃した撮影機会と時間は二度と戻っては来ません。

お金などは幾らでも取り戻すことができますが、失われた時間や機会は二度と取り戻すことができないのです。

悩んでいる時間すら惜しいので、新たに Nikon D5600 を導入しました。

Nikon D5600 10.0-20.0 mm ƒ/8.0 20.0 mm 1/100 ISO 100

なぜ D5600 なのか、なぜ Nikon なのかを簡単に述べると次の3点のようになります。

  • 軽いから
  • 安いから
  • UFRaw でカメラのトーンカーブが使えるから




D5600 は軽い

一眼レフ機の中でも最軽量のボディの一つです。

スペック勝負のために最軽量を目指す必要性はありませんが、なるべく軽量な方が持ち運びやすくて助かります。

E-Mount ユーザーの視点で見ると操作系も分かりやすく直感的に使えます。何よりも電源スイッチが右側のレリーズボタン付近にある点が素晴らしいです。

しかしレンズマウントの方向が反対向きなのには慣れる気がしません。

レンズが安い

Nikon の一眼レフが使いたかったというよりも Nikon AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR のような安価で軽量な ( APS-Cの ) 広角ズームレンズが欲しかったことが選択の一番の動機です。


中古レンズも豊富にありますので、日焼け止めクリームや汗の滴る台湾の夏山、標高2,000mを超える高山、砂塵の舞う海岸など、高価な E-Mount レンズを持ち出したくない過酷な環境で積極的に使い倒したくなります。

UFRaw でカメラそのもののトーンカーブが使える

UFRaw とは GIMP のプラグインです。RAW画像の編集に用います。

GIMP は無料という点ばかりが強調されますが、私が考える最大の長所は Linux 上でも動作することです。

学生時とは異なり Arch で自作のデスクトップ環境を構築したり、 /etc の中身を自身で編集したりする気力はもはや持ち合わせていませんが、いざとなったらGPUコンピューティングマシンという強力なコンピュータ上で編集が行えるというのは他にはない利点です。

その編集ソフトと相性が良いのが Nikon ならば選んでおいて間違いはないかと選択の一助となりました。

Nikon D5600 10.0-20.0 mm ƒ/8.0 11.5 mm 1/200 ISO 100

重さはともかくとしても一眼レフは大きい

機材は使いこなさなければ評価できませんので、実際に自転車で持ち出して自宅の周辺で試写してみました。

すると重さ自体は全く気にならないものの、大きさが APS-C のミラーレス機とは大きく異なることが難点だと気がつきました。

肩からストラップでぶら下げていると振り向きざまにぶつけたり、ロードバイクのトップチューブに当たったりするので、取扱いには細心の注意が要求されます。


それだけミラーレス機が小さくて便利だったのだなと再確認しました。

それでも立ち止まってファインダーを覗いた瞬間に、一眼レフとはなんと便利なのだろうと驚嘆するので、使いどころが重要ということでしょう。

炎天下の光の中でも安定してピントを合わせることができ、オートフォーカスも素早く決まる一眼レフは自転車用途でも決してミラーレス機に劣っているわけではありません。

毎回、持ち出すには機能や大きさが過剰な面はありますが、ここぞという場面では大活躍してくれる頼りになる存在です。

ああ、早く乗鞍岳に行きたい…

北山公園という不思議な坂

日本最大の関東平野と八溝山地の境界線上に位置する笠間。市街地のある盆地から周囲を見渡せば緑の山々を間近に拝めます。

一見すると選り取り見取りですが、実際には山道の入り口を見分けるのが大変で、土地勘がないと何処に向かえば良いのか分からなくなります。

山は近くに見えているのに行き方がわからない。或いは自分のいる方角からは道が通じていないなどということも少なくありません。

そこで宿泊しているホテルのフロントにて「最も行きやすい山」への行き方を訪ねてみました。

そうして知ったのが JR 宍戸駅、あるいは友部駅の北側にある北山公園です。




名前からして普通の運動公園に見えますが、標高差を活かしたローラー滑り台や太平洋まで見渡せる展望台があるなど、丘陵地帯をそのまま公園として保全している様子です。

宍戸駅前を通過すると直ぐに入り口の坂が見えてくるのには驚かされます。

しかも坂の斜度は 10% を容易に上回っています。

慌ててギアを落として登り切ると、しばし雰囲気の良い林道が続き、世にも珍しい射撃場が見えてきます。

それも営業中らしく時折パンッという発砲音が辺りに鳴り響きます。

そのさらに奥には大きな池も控えています。

これだけであれば、多摩丘陵や相模台地によくある坂と大差はありません。

しかし、北山公園の面白いところは、池の先から本格的な山道の様相を呈するところです。

なんとヘアピンカーブまで備えたワインディングに変貌します。


ただし標高はわずか 100m 足らずなので、本格的な山道の様相を呈した瞬間に呆気なく峠を越えて下り坂が始まります。

あくまでも公園であり本格的な山道ではないということでしょうか。

ヒルクライム目的で遠方から訪れるには物足りない気がするところですが、セグメントが置かれているので地元の人には良い練習場所になっていることが伺えます。

周辺の雰囲気は抜群に良いので紅葉時に撮影目的で訪れる方が楽しめそうな印象です。

山に分類するには長さと高さと執拗さが足りず、坂と呼ぶには景色の移り変わりが激しすぎる北山公園は、どちらにも分類し難い何とも不思議な場所でした。

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