Monthly Archives: August 2017

北山公園という不思議な坂

DSC06265

日本最大の関東平野と八溝山地の境界線上に位置する笠間。市街地のある盆地から周囲を見渡せば緑の山々を間近に拝めます。

一見すると選り取り見取りですが、実際には山道の入り口を見分けるのが大変で、土地勘がないと何処に向かえば良いのか分からなくなります。

山は近くに見えているのに行き方がわからない。或いは自分のいる方角からは道が通じていないなどということも少なくありません。


DSC06325


そこで宿泊しているホテルのフロントにて「最も行きやすい山」への行き方を訪ねてみました。

そうして知ったのが JR 宍戸駅、あるいは友部駅の北側にある北山公園です。




名前からして普通の運動公園に見えますが、標高差を活かしたローラー滑り台や太平洋まで見渡せる展望台があるなど、丘陵地帯をそのまま公園として保全している様子です。

宍戸駅前を通過すると直ぐに入り口の坂が見えてくるのには驚かされます。

しかも坂の斜度は 10% を容易に上回っています。


DSC06304


慌ててギアを落として登り切ると、しばし雰囲気の良い林道が続き、世にも珍しい射撃場が見えてきます。

それも営業中らしく時折パンッという発砲音が辺りに鳴り響きます。

そのさらに奥には大きな池も控えています。


DSC06294


これだけであれば、多摩丘陵や相模台地によくある坂と大差はありません。

しかし、北山公園の面白いところは、池の先から本格的な山道の様相を呈するところです。

なんとヘアピンカーブまで備えたワインディングに変貌します。


DSC06273

DSC06271


ただし標高はわずか 100m 足らずなので、本格的な山道の様相を呈した瞬間に呆気なく峠を越えて下り坂が始まります。

あくまでも公園であり本格的な山道ではないということでしょうか。

ヒルクライム目的で遠方から訪れるには物足りない気がするところですが、セグメントが置かれているので地元の人には良い練習場所になっていることが伺えます。

周辺の雰囲気は抜群に良いので紅葉時に撮影目的で訪れる方が楽しめそうな印象です。


DSC06342


山に分類するには長さと高さと執拗さが足りず、坂と呼ぶには景色の移り変わりが激しすぎる北山公園は、どちらにも分類し難い何とも不思議な場所でした。

CANYON に学ぶ自転車の梱包と飛行機輪行

DSC06450

CANYON の自転車を購入するとライン川下り (ライン谷観光, Rheinreise, Rheinschiffahrt ほか表記揺れ多数) の名所として知られる “ドイツの角” のすぐ近くから、ダンボール箱に梱包された自転車が自宅まで届けられます。

なんだか送り元の住所に既視感があるような、ここ通り掛かったことあるんじゃないかな…

という気がしてくるのは置いておくとして、箱の中身の方に目を向けると空輸されることを前提とした梱包の工夫が随所に見てとれます。

繊細なカーボン素材のフレームやホイールの輪行では、タオルやホイールバッグなどを緩衝材にして厳重に梱包したくなるものですが、CANYON の対処方法を観察していると「箱の中で自転車が動かなければいい」という簡潔な方針に従っているようです。


DSC06447


これぐらいで大丈夫なのだろうかと思われるかもしれません。

そう思われる方が自然です。

実際に私が運送会社から自転車を受け取った時点で、外箱には穴が空いていたり、凹んでいたりと輸送距離を感じさせる損傷が見らました。


DSC06431


外箱に直に干渉しているホイールなどを見ると不安に思われますが、確認したところ破損などは見られません。

自転車本体を内部でしっかりと固定する緩衝材と外箱を補強する「突っ張り棒」の役目を果たすダンボールの補強材を組み合わせることで、衝撃や圧迫から自転車が守られているのです。

外箱が大きく変形しやすいことを考えても補強材の役割は重要です。

これがあることで飛行機の貨物室などにある他の荷物に自転車が押し潰されることを予防できます。




この便利な外箱を飛行機輪行に再利用したいところなのですが、残念ながら多くの国際線では預け荷物の規定サイズを超過するために再利用は難しそうです。


DSC06490


外箱の寸法が大きくなる理由は、後輪を装着したままの状態で自転車を収納するためです。

自転車の保護を考えるなら良い方法ではありますが、日本の輪行環境だと採用は難しいものがあります。

反対に積極的に再利用する価値があるのは、自転車を固定する緩衝材とマジックテープの方です。


DSC06449


こちらは外してしまうと区別ができなくなってしまいますので、予めサインペンで緩衝材に固定位置をメモしておくと確実です。

他にもチェーンの位置は内側のインナーローに落として変速機を保護する、タイヤの空気圧は適度に抜いてホイールの緩衝材として使う、大きな工具は内包しないなど、見れば見るほど飛行機輪行のお手本のような工夫が随所に見られます。


DSC06474

DSC06473


それだけ経験と実績のある CANYON の梱包を見るに、結局、輪行では

  1. 自転車部品どうしが擦れ合わないようにしっかりと固定する
  2. 他の荷物に押しつぶされないように自転車を守る
  3. ( そしてライド時と同じように ) 落下や転倒などの衝撃に晒さない

という3点だけを守れれば十分ということなのでしょう。