Mavic Open PRO と DT 350S で前輪をラジアル組み


ローラー台や街乗りに用いるホイールが欲しくなったので新しく組みました。

と言ってもリムは再利用品なので、新規に用意したのはハブとスポーク、ニップルの3セットのみです。

リムに使用するのは Mavic Open PRO の 28H で、以前は後輪に使用していました。

これに組み合わせるハブは DT SWISS 350 のリムブレーキ仕様です。最近ではディスクブレーキ仕様もあるらしいですね。

スポークはメンテナンス性を考慮して DT Competition 2.0/1.8 mm を選択します。

他のスポークでも良いのですが、私の場合は他のホイールにも同じスポークを使用しているので、種類を統一しておくと同じニップルを使い回せて便利という訳です。

Mavic Open PRO の ERD は 602mm と言われているので、これに DT 350 のピッチサークルとフランジ距離を合わせると2クロスの場合のスポーク長は 289.8mm ぐらいになるはずです。




そこで 290mm のスポークを発注して組み始めたのですが、組んでいる途中から何故か長さが足りずに厳しい場面に遭遇。

片側だけなら何とかスポークを張れなくもないのですが、そうするともう一方の側ではスポークがニップルまで届きません。

仕方がないので一度完全に分解してから、改めてラジアル組で組み直すことにしました。
そもそもこの計算が合っているのかどうか分かりませんが、ラジアル組なら同じ計算で 282.7mm あれば十分なはずなので、実際に少しスポークが余ります。

ラジアル組みをするとスポークが動く度にフランジの穴が広がって、いつかハブフランジが千切れるのではないかと不安になりますが、F6R みたいな競技用ホイールのテンションで張っても大丈夫なら、きっと大丈夫なのだろうとみなします。

向こうは 20H でこちらは 28H なので、もしかしたら強度的に不味いかもしれませんが、安価な実用ハブでそれも前輪なので定期的に様子を見ながらダメ元で使ってみます。

競技用品ではなく実用品なのでニップルは真鍮一択です。

安価な完組みでも良いところをわざわざ手組みにしているのは、トラブルへの強さを重要視しているからなので、外出先で交換することを考えたら真鍮の方が都合が良いと思い至りました。

そう考えると組み方も3クロスの方が適切かもしれませんが、組み上げる労力が大きいので個人的には直ぐに組める2クロスの方が好みです。

私は山道ではダンシングを多用するので、体感で振動が大きくなるラジアル組は余り好きではなく、自分では積極的には組みません。

今回も使用してみて気に入らなかったら、もう一度、スポークを再発注して組み直します。

晩秋の鶴峠に凍える

紅葉も終わり掛けの奥多摩の山々を訪れました。

本当は先週末に行くつもりだったのですが、自宅から40km地点でホイールが壊れてしまったので仕切り直しです。

ところが前日になっても冬用のグローブが見つからず、夜中まで捜し続けて2時間弱しか睡眠時間を取れなくなります。

意地で見つけたグローブをはめて、眠い目を擦りながら夜明けとともに到着した大田区の多摩川河畔では温度計は摂氏3度を指していました。

止まっていても低い温度計の数値は走り出すと更に下がります。

川崎市を超えて府中市に入る辺りで日は昇りますが、温度計は -0.7 度を指したまま一向に上昇しません。

都心では観られない河原の霜に少しばかり不安を覚えながら一直線に八王子を目指します。八王子に近づくに連れて徐々に霜の割合が増えてきますが、気にせず歩を進めます。

そのまま多摩地区を通り抜けて大垂水峠に入ると、標高は一気に上がり、反対に気温はますます下がってきます。

湿度と時間帯のためか大垂水峠からは富士山がくっきりと見えましたが、残念ながら紅葉の見頃は過ぎ去っているので周囲の景色は少しばかり物寂しく感じられます。




大垂水峠の次は藤野駅の北側にある沢井隧道を抜けて奥多摩方面を目指します。

ここは私の好きな和田峠への通り道でもあり、普段は峠を越えて陣馬山へと向かう登山者の姿も多いのですが、現在は峠に向かう道路が通行不能となっているので僅かばかりの人通りしかありません。

和田峠には進まず上野原方面に進むと2連続でカントリークラブの坂が不意打ちのごとく現れます。

名もない坂でありながら標高差は 140m ほどあり、斜度も厳しいので地味に大変です。

上り終えるとゴルフ場越しに富士山の展望が楽しめます。


ゴルフ場を過ぎた先の下り坂にはグレーチングとトンネルがあるので要注意です。

棡原 (ゆずりはら) トンネルと呼ばれるトンネルで、狭くて長い上に照明不足で路面状況がほとんど見えなくなります。

勾配もあって速度も上がるので事前に前照灯の準備をしていないと危険です。

下りきった先には甲武トンネル・檜原村方面と鶴峠・小菅村方面への分岐点があります。


鶴峠方面に向かうと直後に田和峠という厳しい峠が待ち受けます。

高山のそびえる山梨県においては標高こそ低いものの、斜度計が 10% を超える数値を頻繁に示す油断ならない峠です。

急勾配に思いのほか消耗してしまったと感じていたところ、その後の鶴峠で指先や足に全く力が入らなくなってしまいました。

どうやらハンガーノック状態に陥っていたらしく、同行のたんげさんに羊羹を頂いて何とか事なきを得ました。

そう言えば大垂水峠の相模湖側から先、藤野駅から鶴峠まではコンビニすら一件もありませんでした。鶴峠に至るまでにも何処かしらの峠を超える事になるので、奥多摩に向かうとき以上に補給には気をつけた方が良いかもしれません。

満身創痍で鶴峠を越えたら少し早めの昼食をとります。

道の駅が混雑していてピザが焼けるまでに時間がかかってしまいましたが、りんごジュースの飲み放題とサラダの食べ放題で気力と体力を回復させます。

そして、午後はそのまま奥多摩湖へ。東京都に戻ってきました。


奥多摩に来たら周遊道路は欠かせません。

小河内ダムを横目に喜んで上り始めるものの、ハンガーノックの後遺症と寒さで脚が回りません。

午後一でようやく辿り着いた風張峠では、備え付けの気温計が摂氏3度を指しています。

今日は夜明け前から、こんな気温がずっと続きます。


手が悴んで震えるので都民の森で暖をとり、日が傾く前に帰路を急ぎます。

秋川から八王子を超え、多摩川を抜けて五反田で山手線を通り抜け、ようやく帰宅した頃には完全に日も暮れていました。

総獲得標高は約 2,800m なのは良いとして、なぜ近場の峠に行って帰ってくるだけで 240km も走らなければいけないのかを考えると、急に今まで感じていなかった疲れが出てきます。

一日を通しての平均気温は摂氏4度。

取り敢えず、寒くて凍えた反省を活かして寝落ちする前に MIZUNO ブレスサーモスポーツようかん 、そして PEARL IZUMI ウィンドブレーク サーモ グローブ を買い物カゴに放り込みました。

安くて使いやすいプリンターを探して購入した

大学院修士課程の時分に購入して5年近く使用していたプリンタが不調なので、新調することに決めました。

明確に故障しているわけではないものの、どれだけインクヘッドを洗浄しても、いくつインクカートリッジを交換しても、グラフなどの図の印刷時に縦すじが入るようにかすれてしまいます。

価格は正確には覚えていませんが EUR 59,99 ぐらいで購入した安物ですし、スーツケースに入れてあちこちに持ち運ぶような使い方をしていたので、こうなっては仕方がないと割り切ります。

高いプリンタと安いプリンタ

いざ購入を検討し始めると、どれを購入して良いのか分からなくなります。

大量に印刷するのであれば高価なカラーレーザープリンタが候補となりますが、家庭で使用するには不向きです。

家庭向きのインクジェットプリンタにしても今時の廉価モデルは 4800 * 1200dpi 以上の最高解像度があり、実売価格 6,000 円のモデルでも 50,000円以上のモデルでも解像度では大きく変わらないこともあります。

では他にどのような違いがあるのかを見ていくと、FAX 複合機などの機能追加モデルを除いては、印刷用紙の大きさ、印刷速度、そして使用するインクが違うことに気がつきます (カタログに載らない点では筐体の質感やボタンを押した際の感触なども違うので実店舗で詳しく見比べてみると驚きます)。

印刷の解像度や用紙、速度もそれぞれが重要な要素なので、重視される要素に特化されたモデルを選ばれると大きく失敗する事は防げるはずです。




インクで選ぶプリンタ

  • FAX複合機のは必要ない
  • A3 のような大きな用紙には印刷しない
  • 文書中心なので解像度は高い方が望ましいぐらいの優先度
  • 印刷速度も早い方が望ましいが絶対ではない

と言った私のようなユーザにとって選択基準はインクになります。

研究室で無駄にたくさんのプリンタを使用していた私の経験から述べると、この順序を反対にすると恐らく購入後に不満が出てきます。

インクジェットプリンタには多種多様なインクカートリッジがありますが、黒以外にはほぼ染料が使われている昨今では大きな違いは1カートリッジ当たりのインク容量です。

一般的にプリンタ本体価格の高いものに使用するカートリッジの方が大容量で、インク費用は安くなる傾向があります。

私が気に入ったプリンタ

インクと筐体の質感からプリンタを選ぶ私が個人的にまず気に入ったのはエプソン EW-M571Tです。

このプリンタはインクボトルから直接インクを注入するので、インクカートリッジを使用しません。

私の場合は徒歩で30分ほどのところに家電量販店がありますが、それでも定期的に使用済みのインクカートリッジを持って行き、リサイクルボックスを探して投入する手間は負担以外の何者でもありません。


エプソン EW-M571T プリンター/A4カラーインクジェット複合機

インクボトルを使用するモデルであれば、ユーザにとって不利益でしかないカートリッジの処分から解放されます。

カートリッジ毎に記録される印刷回数や洗浄回数のせいで、まだインクが残っているにも拘らず使えないと判断されたカートリッジを捨てる不合理さもなくなります。

その点は非常に魅力的ですし、同価格帯のモデルの中でも軽量というのも優れた特徴です。

販売店の営業の方は印刷速度を気にされていましたが、私にとっては大きな問題にはなりません。

しかし、どうしても背面給紙という点が受け入れられず、購入店舗の在庫のうち次点で気に入った brother DCP-J983N の購入に至りました。


brother 大容量インクモデル インクジェットプリンター複合機 DCP-J983N

このモデルは生活の中からインクカートリッジを一掃してはくれません。それでもカートリッジに煩わされる頻度を低下させてはくれます。

こんなに大きなタッチパネルも必要ないと購入前は思っていましたが、無線LANのアクセスポイントを設定するときに役立ちました。

これのお陰で自宅に無線LANが用意されている場合には、恐ろしいほど簡単に初期設定が行えます。

そして最も選んで良かったと思えたのは前面給紙で素早く両面印刷ができる点です。

プリンタの操作性そのものが格段によくなった影響で、未だに文字印刷には使える古いプリンタを完全に無き者にしてしまいました。

安いということ

もちろん、より高価な価格帯で検討すれば、カートリッジも使用せず、操作性も良いプリンタも他にたくさんあるはずです。

しかし、私個人の価値観ではプリンタは安価なモデルの方が良いと思っています。

家庭用のプリンタは構造が複雑で壊れ易いにも関わらず頻繁にメンテナンスを行う機械ではないからです。

ほんの数 mm ほど位置がずれてしまうだけで印刷は台無しになってしまいますが、定期的にプリンタ本体を調整したり、部品を取り替えたりする事は全く一般的ではありません。

複雑な機械と電子部品が満載されていて、可動部品も多く、接続機器も多岐にわたるプリンタでは、どの機種においても一定数の不具合や不満が出てくるのは避けられないのではないかとさえ思っています。

そうであればこそ、プリンタには完璧を求めるよりも必要十分な機能を備えた安価なモデルを購入することを重要視しています。

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