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7 min read Updated Sep 22, 2026

冬の鹿行サイクリング

鹿行とは

一言で述べると、茨城県の霞ヶ浦と太平洋の間にある地域のことです。 読み方は六甲と同じです。 この地域の良さは
  • 車が少ない
  • 運転手が優しい
  • 舗装が綺麗
  • 冬場でも積雪や路面凍結は稀
といった良好な道路環境にあります。 もちろん北関東の他地域と同様に風は強く、気温も暖かくはありません。 自転車乗りが好んで訪れる高山の峠道もなく、雄大な太平洋を除けば現実離れした絶景もありません。 そのため、あまり訪問している人もいないのか、情報も少ないのですが、端的に言って凄く良いところです。 具体的には大洗、百里飛行場、霞ヶ浦、鹿島神宮の4地点に囲まれる範囲と考えて頂けると分かりやすいです。 自転車で何度か訪れてみたところ、大洗や鹿島神宮は門前町の良い雰囲気を残しているのですが、観光地だけに交通量は少なくありません。 とくに神栖と鹿嶋の市街地はロードサイド店舗が数多く並び、多摩ニュータウンと見紛うばかりの市街地が広がっています。 他にも国道124号線や県道18号線のように部分的に交通量が多い道路も存在します。 しかし、それ以外の地域はほぼ全てが快走路と言っても過言ではないほど、自転車で走っていて気持ちの良いところばかりです。

空の駅そらら

百里飛行場に併設されている空の駅。 この地域の貴重な補給ポイントであり、名産品の販売所でもあります。 バイクラック完備でロードバイクでも駐輪に苦労しません。 施設内には複数の食事処があり、食べ物の量と種類にも事欠きません。 なんとビュッフェ形式で食べ放題のレストランに乳製品の直売所まであります。 さらに周辺はイチゴやメロンの産地らしく、農産品の直売所に行けば地元で採れたての果物まで味わえます。

涸沼

北浦や霞ヶ浦とは異なる独立した沼です。 野鳥の撮影スポットと化しているらしく、一部の公園は高性能カメラの展示会のような状況になっていますが、冬場の道路の交通量はそれほどでもありません。 ※ 繰り返しますが他の季節の事情は分かりません 北側にはサイクリングロードが整備されていて、太平洋岸の大洗まで繋がっています。 太平洋のある東側の舗装状況は良好ですが、上流に当たる西側の涸沼川サイクリングロードは荒れ気味です。 北浦に比べると人も車も多いので、敢えて目的地にはしづらいのですが、広浦港あたりの雰囲気はとても良いので訪れてみる価値があります。 私のように瀬戸内海の島や港の空気が好きな人は、寄ってみると意外に満足できるかもしれません。

大洗

自転車旅の起点の一つで、北海道へと向かうフェリー航路があります (いつか使うことがあるのだろうか) 。 鹿島神宮を除けば、これまでの中で最も人と車の往来があります。 しかし、道幅の広い道路と涸沼のサイクリングロードがあるので、困ることはありません。 私は基本的に魚介類を口にできない体質なので何とも言えないのですが、海産物が好きな人にとっては魅力的な土地であるようです。

まとめ

ヒルクライムを楽しめる高い山や非現実的な絶景はありませんが、積雪や路面凍結の不安が少なく、道路環境も良い鹿行地域は冬場でも楽しく走れる貴重な場所だと感じました。 北関東だけに気温は低く、遮るものもない平地ゆえに陸と海の両方から強風が吹き、コンビニなどの休憩地点が限られるなどの注意点も確かにありますが、あらかじめ把握した上で (強風の日を避けるなど) 対策を怠らなければ冬でも十分に自転車趣味を楽しめます。 何よりも
成田空港からのアクセス良好なので、帰国後、その足でライドに出掛ける際の目的地として最適
という他にはない強みもあります。 車の後部座席に自転車を積んだまま駐車場に止めておけば、帰国即ライドが実現できます。

あとがき

峠道は雪と氷に閉ざされ、河川敷には霜が降り、平野部には強風の吹き付ける厳冬期の関東平野。 その過密さと貧弱な道路網により、もとより自転車 (を含む車両交通全般) には不適な土地だけに、ただでさえ希少な山間地を通行できなくなると、普通に安全に走れる場所など文字通り無くなってしまいます。 温暖な気候と静かな環境を求めて、私も一度、房総半島の南部を訪れてみましたが、そこでも人や車が多いことには変わりはなく、根本的な解決には至りませんでした。 私自身が心から楽しめなかったという事由もありますが、それよりも現地に住んでいる人の視点で考えてみれば、既に交通量が飽和している狭い道路に他所からの観光客が押し掛けるなど、迷惑以外の何者でもありません。 望まれないところに出かけて行っても、自らの首を締める結果に陥るのは某尾根の幹線道路やカタカナ表記の峠を見るまでも無く明らかです (どちらも東京近郊であるのも偶然ではないでしょう) 。 歓迎はされなくても少なくとも邪魔者扱いはされず、安全に走れて、しかも、東京からのアクセスも悪くないところ (鹿行のほかには檜原や宮ヶ瀬、都留など) に、良好な関係を築けるようになるために少しでもお金を落とせれば良いなと個人的には思います。
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