私が旅行時に頻繁に使用している三脚は Velbon CUBE です。
この三脚の特徴は持ち運びやすさを最大限に考慮された設計にあります。折りたたみ時には薄く小さくなり、本体重量もわずか400g弱しかありません。
この持ち運びのしやすさ (機動性) と軽量さが魅力で、飛行機を使って機内持ち込み手荷物 (小型スーツケース) のみで旅をする際などに重宝します。
台湾の花蓮に携帯して行ったのもこの三脚でした。
三脚を使用すると言っても、私の撮影の被写体は大半が自然の風景と身近な人物であり、ごく稀に動物等を対象とした接写があるのみです。
野鳥やスポーツ撮影に用いるような大きくて重たい望遠レンズは1本も持っていません。またカメラ本体も軽量なミラーレスを使用しています。
撮影の機会も旅行、自転車、散歩にカメラを持ち出す程度に過ぎません。
わざわざ三脚を持ち出すのはシャッタースピードを遅くして夜景を明るく撮影したり、流水などの動きを表現したいときに限られます。
Velbon CUBEはこうした撮影条件に適しており、軽くて嵩張らない事から持ち運ぶ手段を選ばないという長所があります。
その反面、推奨積載質量はわずか 400g しかありません。
また積載質量を遵守していても、三脚自体の軽量さから足元が不安定となりがちで、風が吹いているとカメラが動いたり、三脚が倒れそうになることがあります。
長所同様に短所も明確です。
その長所と利点に特化しているので撮影機材や使用者を選びますが、特化しているだけに携帯性と利便性は他の三脚の出番を無きものにしてしまうほどに抜きん出ています。
こういう割り切った潔い製品は、特定の状況では最高に使いやすいです。
私は脚を伸ばさずに高さを最低高 (約230mm) に合わせて地面からローアングルで撮影したり、テーブルの上に置いて使用することも多々あります。
三脚の脚を伸ばすと1m近くの高さになりますが、高さを上げるほど安定性が損なわれるのと撮影の度に引き伸ばして折りたたむのが億劫になってきたので、自然とそう運用するようになりました。
耐久性について、その軽さと構造から最初は少しだけ心配になりましたが、数年ほど酷使しても壊れる気配もありません。価格も安いので手元に置いておくと何かと役に立ちます。