クレジットカードが使えない?香港ドルは多めに持つべし

ランニングしようとウェアやシューズを用意したのに、大気汚染が予想以上に酷くて目論見が外れたのは前述の通りですが、大誤算はまだまだ始まったばかりです。

同じ中国語圏の台北や台中、国際都市として同列に評価されているニューヨークシティやベルリン、そして (もちろん) 東京での滞在経験から推測して、香港での滞在に現地通貨はそれほど必要ではないと考えていました。

Krone という独自通貨を保持し続けているデンマークにおいてさえ Euro が使える場面が多々あるのだから、名高い国際金融都市であり、中国本土も含めて世界中から多くの訪問者が訪れる事で成立している香港において、現地通貨が必要となる場面などそれほどないだろうと。

そのため支払いはクレジットカードを中心に用いる事に決め、クレジットカードが使えない場面では OCTOPUS というプリペイドカードを使用するつもりでいました。



ところが現地を訪れてみると、クレジットカードが使えるレストランや商店は一部に限られており、使えるという表示のあるレストランにおいても多くは一定の支払額以上に達した場合のみとなっている事が判明しました。

さすがに Central (中環) の高級レストランや有名ブランド店では問題なく使用できますが、中環や湾仔の高層ビルに入居しているレストランであっても支払いは香港ドルで現金のみの場合もあります。

こうなると通常以上に財布の紐が堅くなりますが、香港の食べ物は安くて量が多い上に美味しい事が非常に多いので、予算を絞っても食事の満足度は高いままです。



食事そのものに関する不満は 基本的に中国産の素材しかない事を除いては ほぼありませんが、支払い方法が1都市内でしか使用できない現地通貨に限定される事については不満しかありません。

しかし、一部の人にとって更に問題となる事が、香港での支払いには付いて回ります。

驚愕すべき事に、そして出張で来ている方にとって困る事に、香港での精算ではレシートや領収書が基本的にもらえません。

イタリアとは正反対の慣習に最初は何が起きているのか理解できませんでしたが、発効して欲しいと頼んでももらえない事が結構な頻度で生じるので、発効してもらえたら運が良いぐらいの気持ちで臨んだ方が気が楽です。



クレジットカードは基本的に使わないので支払い記録は残らず、現金でやり取りでもレシートが残らないので、どうやって収支の記録を取っているのか不思議で仕方がありませんが、香港での生活とはこういうものらしいと理解するようになりました。

日を追う毎に香港の事を全く知らない事を思い知らされます。

続く

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