服に着いたチェーン油汚れに悩むロードバイク乗りに「シミとりレスキュー」の福音

ロードバイクに乗る上での私の一番の悩みは、チェーン油の汚れがそこら中にこびり付く事です。

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普通に乗る分には、チェーン油汚れなど無縁な方もおられるでしょう。この問題に悩まされるのは輪行を行うからに他なりません。

奥多摩や檜原など走りやすい地域に出かける為、山手線という物理的な境界を超えなければならない私にとって輪行は必須なのです。

しかし、自転車を引っ繰り返し、ホイールを外してとやっている内に、知らない間にジャージやハーフパンツにチェーン油の黒い汚れが付着しているもの。

絨毯やカーテンなどの汚れは予防できても、着ている服の汚れだけは、どんなに慎重にしていても完全に排除することはできません。

そんなチェーン油汚れに悩まされている私が辿り着いたのが、シミとりレスキューです。


トップ シミとりレスキュー 17ml 吸水シート5枚

商品の用途は醤油や口紅などによる衣類のシミを落としたり、目立たなくしたりする事ですが、同じ油汚れである自転車のチェーン油による汚れも落としたり、目立たなくしたりする事が可能です。

それまでハンドクリーナーやメイク落としシート、食器用洗剤やベンジンなどを試し、歯ブラシで軽く叩いたり、熱湯をかけて石鹸で擦ったりしても効果がなかった黒いシミが、給水シートを当てながら裏から叩くだけで消えたり、目立たなくなったりする現象を目の当たりにすると感嘆せざるを得ません。

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もちろん、完全に汚れを落とそうと思えば、クリーニング店に染抜きをお願いするのが一番なのでしょうが、一着しかない冬用ジャージなどを一週間も着られなくなってしまうのは、それなりに辛いもの。

これ一つ用意しておくだけで、みっともない油汚れの悩みを大幅に軽減してくれるシミとりレスキューは、かなりお勧めです。

代替品 : ブルーキーネット

ロードバイクの鍵について考える2

前回の続き
ロードバイクに鍵を掛けるのは、主に休憩時の盗難を予防する為です。

自転車はどこで盗まれるのか
以下のサイトを眺めると、ロードバイクが盗まれる場所に一定の傾向があることに気がつきます。

まず気がつくのが鉄道の駅周辺での盗難です。

盗難マップを参照する限り、路上であろうが、有料駐輪場であろうが、鍵を幾つ付けていようが、どれだけ郊外の駅であろうが、駅の周辺に駐輪している時が最も盗難される危険性が高いと覚えておいて間違いはなさそうです。

鉄道の駅から離れたところで発生した盗難事件を選択的にサンプリングして見ると、自宅大学等の施設の駐輪場での盗難が目立ちます。

おそらく前者の多くが一般に「目をつけられていた」と呼ばれるケースで、後者は条件的に鉄道の駅と同じと解釈できます。

もちろん、全ての盗難事例が報告されている訳ではありませんが、実際にどのような場所、条件下で自転車が盗まれるのかを知っておく事で、持ち主として被害を減らす対策は取れそうです。

郊外ならワイヤーロックで十分?

ロードバイクの鍵の選択が難しいのは、山間部に位置する飲食店や郊外のホームセンターでの一時的な休憩でも盗難被害の報告がある為です。

状況報告から見て、どの事例もおそらく自転車から離れて30分以内に鍵を切断されて持ち去られているようです。

前回の記事の最後に一種の割り切りと書きましたが、盗難被害の事例がある以上、ヒルクライムスポットのような山間部であろうとも、ワイヤーロックさえあれば絶対に安全という訳ではないことが分かります。

複数人で出かける際も、一つの鍵で複数台のロードバイクを連結するよりも、交代で見張りを勤めるつもりで私は参加します。

一人で出かける際のロードバイクの鍵

あくまで私個人の意見ですが、本気で盗難対策を行うのであれば、SAIKO LMX-6ABUS 410程度のU字ロックは必要不可欠であると考えます。

丹沢や筑波山などヒルクライムに赴く場合やイベントに参加する場合には小型軽量のU字ロックを2つ持参するぐらいが妥当でしょうか。

重量があると登坂や自走での帰還に支障を来しますので。

 

既に中古市場での転売価値が毀損されているエントリーモデルであれば、衝動的な犯行のみを予防できれば良いと考えますが、組織的な犯罪者集団への対策を考えると究極的には一人では何処にも出かけられなくなります。

その日毎に盗難リスクと装備品のバランスを見て判断できるようになりたいものです。


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和田峠にて


ロードバイクの鍵について考える1

走る事だけを考えた場合、ロードバイクに鍵は必要ありません。

実際に私は皇居の周りを周回する時には、走行記録用の携帯電話だけを持ち、サイクルジャージとヘルメットに身を包んで手ぶらで出掛けます。私の家のある四谷から半蔵門までは直線距離で2kmもないので、何かあったとしても歩いて帰って来れば良い訳です。

もう少し遠出するとなると、どうしても休憩が必要となりますので、そこで初めて鍵の事を考えなければなりません。

Raleigh CRNでは、長らく斉工舎のシャックルロックLMX-6のみを着けていました。


斉工舎(SAIKO) シャックルロック SAIKO LMX-6 241175001

ブレーキ等の一部のパーツこそ自身で105に換装してますが、基本的にはTiagraグレードのエントリーロードです。ホイールも完成車に付いてきた鉄下駄をそのまま数千kmほど乗り潰してきたものですので、今更、積極的に狙われる事もないだろうという判断で、二重ロック等はしていません。

運が良いのか、U字ロックが効いていたのか、今まで盗難被害にあったことはないのですが、この鍵単体だけでも1kg弱の重さがあります。さすがに大きくて重たいので、走行距離が20km、30kmと増えて行くと徐々に腰にダメージが蓄積していくと同時に、何でこんな物を持ってきたんだろう?という疑念が常に頭に浮かんできます。

緊急時に駐輪しなければならない時だけは持っていて良かったと思うのですが、そもそも駐輪すること自体が滅多になく、それ以外の時間はただのデッドウェイトにしかならない訳です。

持ち運ぶにしてもリュックか、S2サドルバッグが必要になり、機動性の良さが失われます。

このS2サドルバッグもシャックルロックと一緒に購入しましたが、走り込んでいるうちに持ち物が減り続け、U字ロックと一緒に使わなくなりました。

走行距離にして3,000kmを超えた辺りから、U字ロックを止め、Mighty Guardを取り入れました。


クロップス CP-D3SHW 4×1800mm マイティガード コイルワイヤー シルバー

フロントディレイラとチェーンを固定して、自転車を転がせなくしてしまうというユニークな鍵です。付属で付いてくるワイヤーロックの方は芯が入ってないので処分して、自前のチェーンロックと組み合わせています。


ABUS(アブス) 1500/110 RED

これは結局のところU字ロックは必要なかったと言うことではなく、走行場所やスタイルが変わったので、それに合わせて鍵を見直した結果です。

以前はそれこそ河原町御池といった京都市の中心街や東京都内の有料駐輪場、休日となれば横浜や八王子といった市街地に一時的に駐輪することが多かったのですが、昨今は走る事を目的として走る事が多く、場所も都市部や観光地よりも郊外に赴く事が多くなりました。

こうなると優先されるのは、堅牢性よりも携帯性に傾きます。

しかし、これはあくまで、既に数千kmを走ったエントリーロードだから可能な一種の割り切りであって、より高価なモデルについては、それほど単純にはいきません。

続く