病み上がりライド ~ 都民の森 116km

梅雨入り後の貴重な週末の快晴と言うことで、体調不良を押して檜原村の都民の森まで行ってきました。

先々週のヤビツ峠再訪問以来、出張と高熱で全く自転車に乗れていなかったので、約2週間ぶりのライドです。

まるまる2週間も練習を怠った事による体の鈍り、咄嗟の判断力の低下、寝不足、いろいろなものを痛感したおかげで、コースよりもコンディションを再発見する為のライドとなりました。

家を出たのは早朝5時前後。例によって明け方まで寝付けなかったので、1時間ほど早く出ても良かったのですが、都民の森を含む奥多摩周遊道路は夜間通行規制があるため、早く着きすぎても仕方ありません。

夏季なら檜原村に朝8時ぐらいに到着するぐらいが丁度良いのです。

出発して直ぐに早朝の靖国通や方南通を走る車の無法ぶりに驚愕。

ウィンカーなしの急な左折、対向車線を逆走してからのバックでの車庫入れと言った眼前で繰り広げられる数多の危険運転に危機感を抱きながら、五日市街道を経由して檜原街道に入ります。

この道は以前に福生から新宿まで帰る際に自転車で通った事がありましたが、反対方向に向かう際に通るのは実は今回が初めて。

奥多摩へのアクセスとしては、甲州街道よりも車も信号ストップも少なめなのは良いですが、井の頭公園を過ぎるまでは車の危険行為が目につくのがルートとしてマイナスです。

都内では珍しく踏み切り越えも多々あります。




檜原村に到着した時点での疲れ具合はまずまず。

日中は29℃まで上がった気温は、この時点でも既に高く、早朝の陽射しからジリジリとした熱気を感じます。

いつもと異なるのは、自転車乗りが少なく自動二輪車が目立つ事です。

翌日のMt.富士ヒルクライム大会に向けて、皆、会場方面に出かけているのでしょうか。

暑くなりそうですが、檜原のヒルクライムコースは直射日光を防げる区間も多いので、大丈夫だろうと判断。

問題は体調の方で、体力の落ち込みに加えて、大きく息を吸い込むと少し喉が痛みます。

10日ほど前から職場で四六時中、くしゃみや咳を浴びせられ続けた結果、月曜日(6日前)には38℃超の熱が出て、1週間かけてようやく完治の診断を得たばかりというのが今の私の現状。

日常生活は問題ありませんが、ヒルクライムのような激しい運動では若干、苦しいです。

本格的な登りでは体が持たないので、時坂峠と悩んだ挙句、急勾配もなく、適度に負荷の掛けられる檜原街道・都民の森でリハビリ走を行うことにしました。

走ってみると予想していた気管支の問題よりも、むしろ、2週間分のブランクによる筋力と体力の低下が大きく、継続してうまくペダルを回せません。

少し回して、脚を休めてを繰り返し、旧料金所(奥多摩周遊道路)以降のラスト9%勾配区間では体幹を揺らさない事だけを考えて、脱力しながら低速でひたすらペダルの回転を維持しました。

その結果、村役場から都民の森まで1時間30分という、かつてないほどのスローペースで登頂。

奥多摩周遊道路の登りで次々と抜かれたり、風張峠に行くのを断念するなど、私自身にとっていろいろと衝撃的なライドとなりました。

本当に速い人には、上川乗や旧料金所に辿り着くまでに早々に抜かれて千切れてしまうので、周遊道路に入ってから都民の森に至るまでの短い区間で、個々の後続に追いつかれて次々と抜かされるという事は普段は余りありません。

体力的に厳しいので、今日は風張峠には向かわず、素直に下山して昼食をとります。

以前から気になっていた檜原村役場そばの たちばな家 さんで焼肉定食です。

ラーメン屋だと思って門をくぐったところ、普通の定食屋でさっぱりとした塩の味付けとご飯がとても美味しいのが印象的でした。



帰り際に村役場によって、檜原村で育った烏骨鶏のたまごを使った 東京うこッキー をお土産に買って帰ります。

あれ… そういえば、何をしに来たんだっけ。

自転車用のヘルメットを洗う…これって洗って良いものなの?

ロードバイクに乗るときに被るヘルメットを洗いたくなりました。

幾つかヘルメットを持っているのですが、どれも汗を吸い込んで顎紐に塩を吹いており、肌触りが良くありません。

しかし、安易に水洗いして劣化したりしないものなのでしょうか。さすがに雨天でも使えるぐらいの防水性はあるのでしょうが、洗浄方法によっては破損や性能劣化を引き起こしそうな予感がします。

中にはボタン電池と発光ダイオードを搭載しているものもあります

本体だけを見ても分からず(´・ω・`)


検索してみても満足できる情報を得られなかったので、付属していた取り扱い説明書を引っ張り出してきました。




表紙から順を追ってページをめくっていくと8番目の項目に洗浄方法を発見。

どうやら、ベルクロで固定されている内部のクッションと外側のシェルで洗い方が異なる模様。
えっと、顎紐は…?(・∀・;)

クッションは中性洗剤で洗えば良いみたいです。布なので当然ですね。

注意書きとして30℃のぬるま湯を使えとありますが、日本の洗濯機は煮沸しないので関係ありません。

シェルの方もぬるま湯と洗剤で普通に洗えるようです。

溶解性の洗剤を使うなとしか書いてありません。服に染み付いた自転車のチェーン油を落とす際に、普通の食器用洗剤はあまり役に立たなかったので、万能石鹸のブルーキーネットを使い回す事にします。

私は専ら服についたチェーン油落としに使ってますが、本来は衣類用の洗剤なので、油以外の汚れ にも効果覿面 に使うのが正しい使用用途です。

まずは取扱説明書に記載されていたように、クッションを剥がしてブルーキーネット溶液に浸け置きします。

煮沸厳禁なので普通のシャワーの温度ぐらいで良いでしょう。

シェルの方はブラシで磨くまでもないと思ったので、顎紐にブルーキーネットを塗り込んで、強めのシャワーで流し洗いするだけに留めました。

サイクルキャップを被っているとはいえ、こちらの方にも汗が染み込んでいるはずなので、全体の洗浄をしておいて悪いことはないでしょう。

洗い終わった後は、浴槽で陰干しします。

天日干しすると紫外線でシェルの劣化が進むので、何気に陰干しするのが最も大切なポイントなのかなと思いました。

ジャージ、グローブ、サイクルキャップの3点セットはライド後に毎回、洗浄していましたが、これで劣化しないようであれば、今後はヘルメットも定期的に洗ってみます。

そちらの方が肌触りが良いですし、顎紐の不快感も若干和らぎますので。

ARAYA – Raleigh 完成車付属ホイール AR-713を検証する

ARAYA / Raleigh の完成車に付属するホイールについての情報がないので自分で調査してみる事にしました。

名称について AR-713 と仮称していますが、これは正確にはリムの名前です。厳密には AR-713リム と Tiagra-4600ハブ を用いて組まれた名称のない手組みホイールです。

CRN付属品では AR-713 のリムに Tiagra ハブと台湾の CN SPOKE 製のスポークを採用して前後輪ともに32本の3クロスで組まれています。

この立派な部品構成と構造により、私が粗雑に扱っても全く壊れる気配のない、恐ろしいぐらいの頑健性と耐久性を持ち合わせています。




しかし、述べ 10,000km 以上も走行 (ほぼ3本ローラーでの使用) したことにより良い感じに消耗してきたので、この機に分解して各部品の質量を測定してみました。

ホイール全体としての質量はタイヤ、チューブ、リムテープを全て外した状態で前輪が 918g 後輪が 1,105g ほどありました。

前輪 918g

後輪 1,105g

リムテープは前後ともに 19g でした

質量の計測を終えたら、マイナスドライバーとニップル回しを用いてニップルとスポークを外していきます。

目視で分かるぐらいに横振れが出ていたので、テンションは計測しません。

スポークプレップらしきものは見当たらないこともあってかニップルは緩みやすいようなので、テンションも計測するなら購入直後に行わなければなりません。

ニップル自体は重さから推定しておそらく真鍮製です。

スポークは非磁性のスチールで太さ 2.0mm の丸型。長さは29.0cm。後輪はまた左右で変わってきそうです。

このスポークなのですが、その太さもあってか恐ろしいぐらいに丈夫です。

私が何度も分解して組み直したり、自分で使いやすい硬さまでテンションを上げてローラー台の上でスプリントに使っても切れる気配すらありません。



それを受け止める ARAYA のリムも頑丈です。

そう言えば、購入当時のCRNは路面からの突き上げや振動が凄くて、グローブ無しでは乗れたものではなかった事を思い出します。

乗っているうちに気にならなくなりましたが、あれは今から振り返ると身体が慣れたのではなく、硬く組まれたホイールのニップルが緩んでスポークテンションが下がったことが原因なのかもしれません。

そんな頑丈なリムなので質量はそれなりにあります。公称 495g に対して実測では 507g もありました。

私は日帰りのヒルクライムがライドの主体なので少し重たすぎると感じます。

反対にテントや着替えなどの荷物を積載してのライドでは、このぐらいの重さがあると頼もしいだろうということは分かります。

Raleigh CRN は完成車付属ホイールのハブまで SHIMANO 製です。

ブレーキやクランクまで非 SHIMANO 製品でコストダウンする完成車が多い中、約11万円の CRN のホイールハブにまで SHIMANO 製を使用する ARAYA / Raleigh の拘りが感じられます。

リムと合わせて相当に長く使えるようにという配慮されているのでしょう。