海外(通販)で購入した自転車を防犯登録する

通信販売で自転車を買われた事のある方ならご存知でしょうが、防犯登録は義務でありながら、加盟店に持ち込んでも登録させてもらえない事が多々あります。

保証書がない。販売証明書がない。領収書は販売証明書にならない。

これらの言葉は私が実際に都内の自転車販売店で言われた言葉です。

しかし、私の場合、保証書は領収書と一緒に持参していたのです。「ここにありますでしょう」とお見せすると、「日本語で書かれてないのでそんなものは受け付けられない」と一蹴されました。


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4件ほど依頼しに行きましたが、昔ながらの個人店舗でも、大きめの販売店でも、反応は似たようなものでした。

調べてみると防犯登録に必要とされる書類は、東京都の場合ですと「保証書または販売証明書(販売店名・商品名・車体番号などが全て明記されているもの)」となっています。

メーカーに保証書を再発行してもらうのは難しいですが、海外(通販)の販売店に必要な情報を明記した販売証明書を発行してもらうのは可能なのではないだろうかと考えた私は、以下のような内容で販売証明書の発行を依頼しました。


Dear customer service representative,
It would be grateful, if you could issue a proof of purchase of the order #00000. The document is required by Japanese law enforcement agencies to register the bike that I bought from you to their anti-theft registration. The registration is compulsory. And the proof of purchase must include the bike’s serial number, name of manufacturer, name of model and colour. I attached a photocopy of your bike checklist of the order. You can find the serial number and specifications on the checklist. Thank you.


私の場合、商品自体は (当時、私が滞在していたからか) ドイツ (国内) から来ましたが、販売店はイギリスにありました。

イギリスを含めたヨーロッパの場合、担当者が自分の裁量で勝手に判断して行動する文化なので、ダメだと一点張りする担当者もいれば、簡単に認めてくれる担当者もいます。

そういう事情を踏まえ、なるべく現地語で、丁寧かつ簡潔に依頼した方が要求が通る可能性が高いと考えて英語で書きました。

生憎、領収書の再発行の要求と誤解されましたが、この問い合わせにより販売店から車体番号とメーカー、商品名入りの販売証明PDFを発行してもらうことができました。

これを印刷して、自転車防犯登録の張り紙を出している近所の別の販売店に持っていったところ、無事に防犯登録のシールを貼ってもらうことに成功しました。


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防犯登録の難しい点は、書類が揃っていても店舗によっては受け付けてもらえない場合があるところです。

この書類を持っていっても、他の店舗では「日本語ではない」という理由で断られていた可能性も大いにあります。そういう場合は自分で日本語の対訳をつけた書類を作成し、販売店の担当者に内容が間違いないことを確認、署名させてから送り返してもらうことを考えます。

私が登録受付に成功した店舗は、販売よりも修理や整備に重きを置いていました。

ネット上で調べてみると、ホームセンターや大型スーパーなどの自転車販売コーナーでも受け付けてもらえる可能性が高いようです。

必要な書類さえ揃えられれば、後はこうした店舗を見つける事が登録成功の秘訣かもしれません。




服に着いたチェーン油汚れに悩むロードバイク乗りに「シミとりレスキュー」の福音

ロードバイクに乗る上での私の一番の悩みは、チェーン油の汚れがそこら中にこびり付く事です。

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普通に乗る分には、チェーン油汚れなど無縁な方もおられるでしょう。この問題に悩まされるのは輪行を行うからに他なりません。

奥多摩や檜原など走りやすい地域に出かける為、山手線という物理的な境界を超えなければならない私にとって輪行は必須なのです。

しかし、自転車を引っ繰り返し、ホイールを外してとやっている内に、知らない間にジャージやハーフパンツにチェーン油の黒い汚れが付着しているもの。

絨毯やカーテンなどの汚れは予防できても、着ている服の汚れだけは、どんなに慎重にしていても完全に排除することはできません。

そんなチェーン油汚れに悩まされている私が辿り着いたのが、シミとりレスキューです。


トップ シミとりレスキュー 17ml 吸水シート5枚

商品の用途は醤油や口紅などによる衣類のシミを落としたり、目立たなくしたりする事ですが、同じ油汚れである自転車のチェーン油による汚れも落としたり、目立たなくしたりする事が可能です。

それまでハンドクリーナーやメイク落としシート、食器用洗剤やベンジンなどを試し、歯ブラシで軽く叩いたり、熱湯をかけて石鹸で擦ったりしても効果がなかった黒いシミが、給水シートを当てながら裏から叩くだけで消えたり、目立たなくなったりする現象を目の当たりにすると感嘆せざるを得ません。

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もちろん、完全に汚れを落とそうと思えば、クリーニング店に染抜きをお願いするのが一番なのでしょうが、一着しかない冬用ジャージなどを一週間も着られなくなってしまうのは、それなりに辛いもの。

これ一つ用意しておくだけで、みっともない油汚れの悩みを大幅に軽減してくれるシミとりレスキューは、かなりお勧めです。

代替品 : ブルーキーネット

サイクリストの聖地・しまなみ海道を渡る 2

しまなみ縦走に興味を持たれた方への注意


辛くもしまなみ海道を縦断し、今治のホテルで一泊した我々は縦走2日目は尾道への復路を走る予定です。

しかし、自走とフェリーで愛媛県まで来て膝を痛めたみかんさん、昨晩、失踪しかけて向かい風に心を折られたフンの2人組は、早朝から既にDNF気味。

昨日の遅れを取り戻すべく、朝一番にしまなみ縦走に参加する事もなく、ホテルでのんびり朝食をとります。


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ホテル汐の丸の自転車整備コーナー


午後から雨の予報だし、新幹線の終電もあるから一刻も早く出発したいんだけど(´・ω・`)

電車で帰ると主張する2人に引きづられ、嫌々、今治駅前を経由した後、2人の気が変わり奇跡的に四国唯一のエイドステーションであるサンライズ糸山(今治市サイクリングターミナル)に辿り着くことになりました。

まともなロード仲間が欲しいと思ったのは言うまでもありません。


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サンライズ糸山から眺める来島海峡

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サンライズ糸山サイクリングターミナル


そのままの勢いで尾道を目指すことになり、昨晩、焦りと不安を覚えながら超えた来島海峡大橋を渡り終えたところで、今度はみかんさんが見当たらなくなりました。

あの人の性格上、問題が生じれば自身で勝手に判断して行動するので、逆走して帰路に着いたものと見なして、そのまま尾道を目指します。

四国の隣に位置する大島に入った時点で時刻は既に11時20分過ぎ。

ここから60kmの距離を走り、新幹線の終電に間に合わせるには、我々には一刻の猶予もないのです。

特に問題となるのはフン。半年前に新宿と八王子を往復した80km試走の際は、巡航速度は18km/hで完走後も平然としていたのに、今回は平地わずか10km/h、登りになると6km/hを下回ると言う具合。

もはや、彼が毎週末に行っているランニングと変わりません。

この何の変哲もない普通の坂を押して歩いてきたところで、フンに話しかけました。


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大島の中央部分に近い場所にある傾斜


このまま行くと、我々は午後7時から8時ぐらいに尾道に着く。

しかし、それでは東京行きの最終新幹線に乗り遅れることになるだろう。ここは一つ、この島からフェリーで行くのは如何だろう?(´・ω・`)

もとより完走に興味のなかったフンは快諾。

我々は大島の宮窪交差点で二手に分かれてから、フンはフェリーに乗れるという友浦港を、私は尾道を目指して別の方角に走り出しました。

そこからの一人旅は快適そのもの。

ペースを抑制し、坂の上で数分間も待ち続ける苦行から解放された私は悠々自適に20kmを走り、わずか50分弱で残りのスタンプを全て回収しました。

一人なら2時間もあれば、余裕で尾道まで辿り着けます。

スタンプも集めきって急ぐ必要もなくなったので、残りの時間は観光に費やすことにしました。


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尾道ラーメンを堪能し、デコポンシャーベットを頬張り、お土産を眺めて、先に離脱したみかんさんと電話で談笑していると、恐ろしいメッセージが届きました。

「なんかフェリーに自転車を載せられなかったので、走ってそっちに向かいます。」

なんと、しまなみ縦走の期間中はフェリーが混雑しているので、自転車を一緒に乗船させることができないとの事。

完走後、サンセットビーチに移動して遊んでいた私は、急遽、来た道を引き返し、フンの回収に向かいます。

続く