日本の食パンの最高峰を味わう

日本のパンは美味しいです。

いままでに仕事や私用で香港や中国やベトナムやインドネシアや台湾など、いろいろなところに住んだり、滞在したりしてきました。

その中でもパンが美味しい国と言えば、この辺りでは日本が一番だと思います。

私、個人的には、日本の白いパンはあまり好物ではないのですけれども、それを差し置いても美味しいものは美味しいです。

日本の白いパンとは全粒粉を素材にした、柔らかくて、弾力性のつよい、日本中どこにでもある「一般的な」パンのことです。

それ以外に何があるのかと言えば、全粒粉に糖蜜を混ぜた茶色いパンやライ麦のパンなど、実はいろいろな種類のパンがあります。

そちらも専門店を訪れれば簡単に見つかるのですが、せっかく東京にいるうちに日本式パンの最高峰を食べてみようと、ときどき、思い立ったように買いに出かけることがあります。




行きつけの店舗があるわけではなく、評判が良い店を順番に訪れていることが多いです。

今回は西銀座の超有名店にやってきました。

有名店でも自分で訪れるのは初めてです。そもそも私は京橋や銀座あたりに来ることは滅多にありません。

自宅から歩いてくるとそれなりに遠く、混雑する電車には絶対に乗りたくないので、自然と行動範囲から外れます。

有名店だけに店舗の方も混雑していていましたが、大雨の連休中日を狙って訪れたので、通常よりは空いていたのかもしれません。

いずれにしても、東京では何をするにしても並ばされるのは当たり前なので、有名専門店でも通常の百貨店と同じぐらいの行列で済んだのは、幸運であったと思います。

店舗の中に入らないうちから、焼きたてのパンの香りが心地よく、雨が降り続いていることを忘れてしまうほどでした。

入店すると会計待ちの行列に並んでいるうちに整理券を渡されて、そこでメニューを見ながら注文する仕組みのようです。

と言っても、メニューは3種類しかありません。それもイングリッシュブレッドは朝しか焼かないらしいので、時間帯によっては実質的に食パンだけになります。まさに専門店です。

パンが焼き上がると同時に会計が始まり、整理券の順番に焼きたてのパンが渡されます。

文字通りの焼き立てで暖かいパンが渡されますので、雨の中を歩いて持ち帰っても香りも食感も損なわれることはありませんでした。

外側はクッキーの用に香ばしく、内側はやわらかく、しっとりとしていて、強い弾力性があります。

甘さは控えめで、そのまま食べても美味しいです。むしろ、ジャムやチーズを塗ると香りや風味を損なうので、勿体ないかもしれません。

パンそのものを味わうつもりで何もつけずに食すか、フレンチトーストにするのが一番おいしく頂けるのではないかと思いました。

「当日中にそのまま食べて欲しい」と言われるのが分かるぐらい、上質な香りと風味があります。

これをオーブンで再加熱すると、パンの内側の水分が損なわれ、弾力性を失って普通のトーストになります。

そうなることを避けたいのでしょうけれども、米のように保湿性と弾力性に富んだパンを私は強く求めてはいませんので、パンそのものの味を楽しんだ翌日は 170℃ で2分間ほど温めてから食すことにしました。

食感と風味は変わってしまいますが、これはこれでサンドウィッチに使っても良いのではないかと。

いずれにしても、評判の有名店だけあって、何もつけない食パンだけでも食べれられるぐらいに美味しいです。やっぱり日本のパンは美味しいですね。

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