真夏の北海道自転車旅の持ち物

オマケ記事と見せかけて、ある意味、こちらが本編です。

8月の第1週目から3週目に渡る、真夏のおよそ10日間で北海道東部を自転車で周遊する装備を考えました。

前提として、(1)キャンプ泊はせず宿泊施設を利用する、(2)荷物の運搬はリュックサックのみを使用、それにより特殊な輪行袋やハードケースは運搬できないので、(3)移動手段はフェリーと鉄道のみを使用するという3つの条件がありました。

また北海道東部を旅するにあたり、本州との気温差、移動時間の長さ、滞在中の悪天候は当然として、携帯食料品と自転車補修部品の調達、非常時の緊急脱出経路の確保の難しさが懸念されました。




いざという時には、知床や標津でレンタカーを借りて運転することになるので、安全に運転ができる靴を携行することも必須です。

なおかつ、荷物を背負いつつ、1日に 150km から 200km を走行しなければならないので、無制限に荷物を増やすわけにもいきません。

基本装備として予備のタイヤ、タイヤブート、タイヤチューブ、ミッシングリンク、携帯工具、空気入れ、専用のディレイラーハンガーは必須となります。

ディープリムホイールをご使用中なら、バルブエクステンダーもお忘れなく。


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雨天走行も考慮して、携帯ルブやレインコートも持参することが理想的です。

それから財布や貴重品、スマートフォン、サイクルコンピュータも欠かせません。

私はロードバイク用の財布として、2年間、ほぼ毎日 ÖGON を使用していますが、機能性でも、耐久性でも、いまのところ、これに敵うものはありません。

サイクルコンピュータはデフォルトの地図ファイルを上書きすると、ナビとして利用できるようになります。

私が一人で自作していた頃には、あまり利用されている方はいないようでしたが、最近では地図ファイルを配布されている方もおられますので、導入の敷居は低くなっています。

何日も続けてライドをつづけていると、その都度、ルートを書き直して登録するなんて実質的に不可能ですし、地図を見ながら行き先を考えるほうが楽です。

そもそも事故や通行止めなどでルート通りに行かないことが多いので、私はもう何年もルートなんて使用していませんし、その必要性をまったく感じません。


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ライド時の装備が整ったら、次に考えるべきは着替えの衣服や靴です。

道北や道東は真夏でも 10-25℃ と気温が低く、風が強いので長袖ジャージに加えてインナーウェアも欲しいところです。

一方で本州や道央は気温が高いので長袖に重ね着などしていらません。

両方を別個に持っていこうとすると、自転車で持ち運ぶには現実的ではない量と重さになってしまいます。そのため、着替えのウェアはインナーとしてもアウターとしても使用できるものを考えたほうが良いです。


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それに加えて、折りたたんだ際の体積と質量の最小化、(出先で洗濯することを考慮した)速乾性、汗抜け、着心地などを考慮すると、ここは自然とトレーニングウェアとランニングシューズの組み合わせに落ち着きました。

これらのメリットは、とにかく軽量であり、収納時には小さく折りたためることです。またベルトなどの荷物を減らせる利点もあります。

デメリットは耐久性に信頼がおけない製品が多いことですが、軽量化と引き換えなのでやむを得ない面もあります。

なお、緊急時の運転を考えないのであれば、サンダルでも良いかも知れませんし、いっそペダルとシューズを SPD にしてしまうのも良いかも知れません。

最後に出発前には必要に思えたものの、実際には使う機会がほとんどなかったものです。

リチウムイオン充電池は旅行中に一度も使用しませんでした。

モバイルルータもネットワークに接続できない場所が多すぎて、スマートフォンでテザリングしていることの方が圧倒的に多かったです。

行き帰りの船でも携帯電話ネットワークには接続できても、モバイルルータは使用できない時間の方が長かったです。

USBメモリ(SSD)は撮影した画像のバックアップに使用しましたが、ホテルで借りられるコンピュータにSDカードリーダーが無いことが多く、これならSDカードを多めに持ってきたほうが良かったです。

ボールペンは富良野から米国に絵葉書を出すときに使ったのみです。乗船票の記入などで使用する機会があるかと思えば、そんな機会は一切ありませんでした。

これらの他に PC を持参して、現地到着後にホテルに郵送しています。個人的な事情から必要だったとは言え、これも(通常は)無くても問題ありません。

特別な準備はここで終わりですが、もっとも肝心なのは機材の調子を万全に整えておくことです。

チェーン、クリート、ブレーキシュー、スポーク、ハブなどは新品状態に近ければ、めったに問題を起こしません。

フレームやクランクの破断やSTIレバーの故障は仕方ないにしても、チェーンやスポークの破断までは自己責任です。

定期的に交換しておけば、トラブルを予防できますので、普段のライドから気をつけておくと安心です。

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