RX0 II は素晴らしいアウトドア撮影機材

超小型軽量の1インチセンサ搭載カメラとして以前から興味をもっていた ソニー デジタルカメラ Cyber-shot DSC-RX0

指先でつまめるぐらいの大きさと重さながら水深 10m までの防水性能と高さ 2.0m の落下耐性を備えており、豪雨で雨ざらしになったり、落車で道路に落としたぐらいでは壊れません。


SONY Cyber-shot DSC-RX0

それどころか雪原や海中で使用して泥や塩まみれになったところを水道の流水で洗い流すことすら可能です。

しかも1インチセンサと単焦点レンズの組み合わせで、コンデジのなかではトップクラスの高画質を実現しています。

わずか1年たらずの期間の使用でも、これでなければ絶対に残せなかったと断言できる光景は数え切れないほどあります。それぐらい RX0 (M2) の携帯性と堅牢性、(このサイズのカメラのなかでの)暗所耐性は群を抜いています。

しかし、長所同様に短所もはっきりとしています。ズームできないのはもちろんのこと、絞り調整もできませんし、シャッタースピードも最長 1/3 秒までしか遅くできません。おまけに初代 RX0 に至っては最短撮影距離も長くて日常使いに向いているとも言い切れません。

この撮影距離が改善された RX0 II という改良をモデルを使い続けて1年になりますが、実際に所有して使用したときの満足度は想像以上に高く、もはやサイクリングでも、ランニングでも、ハイキングでも、毎日の散歩でもなくてはならない存在になっています。

なにしろ、どんな服装でも、どんな天候でも、どんな行き先でも何も気にせずにポケットに突っ込める携帯性と耐久性を両立しているカメラは他にないからです。

SONY の1インチセンサ搭載コンデジとして好評を博している RX100 はお守りとして鞄に常時収納しておくには良いですが、ポケットに入れるには少し大きいですし、埃を巻き込みやすい電動ズームが気になります。

RX100 と比較して RX0 には可動部や埃の侵入口などありません。また本体サイズも他人には携帯していることが分からないぐらい小さいので、両者は一見すると似ているようでありながら使用場面はまったく異なってきます。

例えて言うなら RX100 は小型化されたミラーレスカメラであり、きちんと使いこなすためにはいろいろな設定を要求してくる割と気難しい機材です。

小型化の代償としてミラーレス機に本来付属しているダイヤルなどが省かれているので、設定を行うための時間を念頭に入れて撮影に臨む必要があります。

その点 RX0 は、良くも悪くもシャッターボタンを押すだけという使い方しかできません。

そもそも調整できる範囲がシャッタースピードと ISO 感度とホワイトバランスのみで、ボタンやダイアルも必要最小限しかありませんので、基本的にはオートの撮影モードを利用することになります。

おまかせオートにして完全自動にしてしまうと極稀に日中の屋外でシャッタースピード 1/2000 sec に設定するなどポンコツな動き方もしますが、プログラムオートで範囲を絞り込んでやれば妥当な設定で合わせてくれることが多いので、オートで何も考えずに使用していてもそれほど困ることはありません。

早朝や屋内などカメラが ISO 感度をあげようとする場面でだけ、マニュアルに切り替えて設定を調整すれば問題ない範囲です。

つまり RX100 はじっくりと設定を整えるカメラで、RX0 は気になるものを見つけたらポケットから出してシャッターボタンを押すカメラです。

そのために起動も素早く、電源ボタンを押したら直ぐに撮影に入れます。使用後も電源ボタンを押して、そのままポケットに放り込めばいいだけです。

本当にただそれだけに特化したカメラですが、それゆえにいつでも、どこでも持ち運ぶことが可能であり、思わぬシャッターチャンスを捉えられるカメラでもあります。

正直、購入時には防水カメラとして海中に沈めたり、トレッキングやサイクリングのときに持ち出すカメラとして使えれば十分と考えていましたが、あまりにも使いやすいので RX100 を使用する機会がほとんどなくなってしまいました。

防塵防滴であるので衣服のポケットにそのまま投げ入れることができ、防水なので雨や雪の中でも気にせず使うことができ、衝撃耐性があるので自転車の前カゴやサドルバッグに乱雑に入れておいても全く不安がありません。

しかも起動も素早く、電源ボタンを押したら即座に撮影体制に入ります。単焦点なので、あらかじめ写る範囲と癖を覚えておくと大きく失敗することもありません。

唯一にして最大の欠点は、液晶画面が小さすぎてどこにピントが合っているのか全くわからない、手ブレ補正が付いていないなどの理由から、動画カメラとしてはあまり使い物にならないことのみです。

そこはもう専用のビデオカメラを使用したほうがストレスがありません。

ということで、似たようなカメラが増殖し続けます。こんなに増やしてどうするのでしょうね。

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