ロードバイクに使えるゴムじゃない輪ゴム

先日、とある画像を掲載したときに思わぬを反応をいただきました。このセーフティライトをどうやって固定しているのか、と。

正解はポリウレタン製バンドです。


S日清紡 モビロンバンド55X2X0.3透明/洗浄タイプ100G MB55023TA100G

その性質は「ゴムじゃない輪ゴム」というキャッチコピーそのままで、カーボンフレームやステム、クランクなどへの攻撃性はそれほど高くないので、ライトだけではなくセンサーやサイコンの固定などに利用できます。

硫黄成分も含まれていないので、自作の電子工作品(計測機器やGPS発信機など)をフレームに巻きつけたりするときにも使用できます。

私がロードバイクにサイコンなどを搭載しはじめた頃には、既に一般的に見かけるほど普及している印象があったので、誰もが使っているものだと無意識的に思いこんでいましたが、もしかしたら私の周辺の人の間だけで流行していたのかも知れません。




透明なので目立ちにくい反面、本体の中を光が透過しますので紫外線による劣化も早いですし、柔らかいので引き伸ばして使っていると疲労で切れたりもしますが、複数個をまとめて巻いておけば全部が同時に切れることはほとんどありません。

それでも2ヶ月間ぐらい継続使用していると数本が劣化して切れてきますので、そのタイミングで新品に交換してやれば、大切なライトやサイコンなどを紛失することもありません。少なくとも5年ぐらい使用してきた間に、バンドが切れて何かを紛失した経験は私には一度もありません。

1つのライトやセンサーなどを固定するのに豪快に何本も巻いていますが、1袋購入すると 1,100 本以上も手に入りますので早々にストックが尽きることもないです。

私も5年も昔に購入したものが、まだ半分以上も残っています。

基本的には何にでも利用できる反面、固定力はそれほど強くないため、地面からの衝撃や振動で固定しているライトやカメラなどの向きが変わったり、サイコンのボタンを押したときに位置がズレたりすることはあります。

まあ、これを使ってカーボンエアロハンドルにサイコンを固定しているのは、私の知り合いぐらいだと思いますけれども、「不可能ではない」ぐらいに考えておいたほうが無難です。

その一方で簡単に取り外せるということは、自転車を洗車したり、小物を外して撮影する時には大きなメリットになります。固定力が弱いということは、気軽に付け外しができるということで、意識していると使い道が広がります(ただし、取り外しを繰り返していると劣化も早くなります)。

安価で大量に入手できますので、マルト(MARUTO) 車輪固定フック や結束バンドと一緒にツール缶やサドルバッグに入れて予備バンドをいくつも携帯しておくと、思わぬところで役に立ってくれることがあります。


TRUSCO(トラスコ) ナイロン結束バンド(耐候性タイプ) 3.6×203 100本入

いまさら、これを敢えて取り上げる必要があるのかなとも思うほど有名だとは思いますけれども、物自体はとても良いので、持っていると様々な場面で便利に使えます。良いものはやっぱり良いです。

防災と趣味のためにアルコールバーナーを購入

キャンプやアウトドアにおいて、湯沸かしや調理を行う際につかうものがバーナーです。

バーナーにはカセットコンロでお馴染みのカセットボンベを用いるものや、アウトドアショップなどで購入できる丸いガス缶を用いるものなどがありますが、ブタンなどを主成分とする液化石油ガスを燃料とするものが一般的です。


イワタニ カセットガス 専用ボックス入り 12本組 CB-250-OR-12BOX

アルコールバーナー、スピリットバーナー、もしくはアルコールストーブと呼ばれるバーナーは、こうした調理器具の一種であり、メチルアルコールなどを燃料にするところに特徴があります。

同じバーナーと言えども、ガスバーナーとアルコールバーナーでは燃料の保存容器などの違いなどから形状には大きな違いがあります。極言するとアルコールバーナーは「空き缶」です。

ただ、それゆえに信頼性や耐久性は折り紙付きでもあります。数週間は誰も通らないような海外の山奥に出かけるような場合でも、安心して持っていくことができます。

また液体燃料を用いるので燃料の携帯性も高いという利点があります。




このバーナー自体もカタログ上の大きさは、直径 75mm x 高さ 45mm とかなり小型です。質量もカタログスペックで 110g しかありません。

これだけ小型軽量なのに、タンク容積の 2/3 の燃料で 25 分間の燃焼時間があると説明書に書かれています(※おそらく理想的な環境において)。なお 2/3 までが適正容量ですので、燃料を継ぎ足さずに一度に使用できる時間は 25 分間までということになります。

ここで問題になるのが燃料タンク容積ですが、本体の大きさがそのまま燃料タンクの大きさに相当するわけではありません。

私も購入前は勘違いしていましたが実際には違います。

キャップを開けたときに目視できる部分の容積を V=πr^2h に当てはめてみると r=2cm かつ h=4.5cm x 2/3 として 37.7 cm3 ぐらいになるはずなのですが、これもカタログ値 (記載では約100cm3) と違いすぎますので、燃料タンクの大きさとは異なるようです。

そこで、ねじ込み式キャップの下側の部分全体の容積を外側からの実測値で大雑把に試算してみます。

直径 7cm x 高さ 3cm x 2/3 として V=πr^2h に当てはめると 76.97 cm3 という値が得られますが、これぐらいが 25 分間の燃焼に必要とされる容量の実際のところなのではないかと思われます。

バーナー本体も小型ですが、燃料も少量で済み、しかも液体なので気体のガスよりも扱いはいくらか容易です。燃料を小分けして必要分だけを持ち歩くこともできます。これが私がガスバーナーではなく、アルコールバーナーを選択した理由です。

お茶を淹れて、カップラーメンを作れるぐらいで私には十分です。ガス缶を持っていても使い切れずに持て余す未来が見えます。

燃料が液体なので好きな分量だけを持ち歩けることがアルコールバーナーの利点です。その反対にアルコールバーナーの欠点は、燃料がアルコールであることです。

アルコールバーナーを薦めている記事で、きちんと書かれているところを見たことがないのですが、燃料用アルコールは気化すると爆発する可能性があるので保管と取扱の両方を適切にできないと非常に危険です。誰も書いていないので敢えて書きます。

また安価なメチルアルコールは失明の可能性がある毒劇物でもあります。容器のラベルから誤飲される危険性もありますので、いろいろな意味で取扱に気を遣わなければなりません(念の為に追記しておきますが、プラスチック容器の多くはアルコールに溶けますので、燃料の持ち運び容器の素材にも気を遣う必要があります)。

必ずしもガスバーナーの方が安全とは言い切れませんが、ガスのほうが主流になっている現状にはそれだけの理由があります。引火の危険性も少ないですし、火力の調整も容易です。

それでもアルコールバーナーを使いたいのは燃料の調達が容易で、使用量も自分で決められ、持っていても荷物にならない携帯性の良さと信頼性に大きな魅力を感じるからです。


trangia (トランギア) アルコールバーナー 【日本正規品】 TRB25

サイクリングはしても良い? – 流行感染症にうつららない・うつさないために

趣味のこと以外は記述しないという方針に反し、中共のせいで何かと活動に影響を受ける今日この頃です。

ご存知の通り、China-Originated Virus こと新型コロナの感染拡大を受けての渡航規制により香港に帰れなくなったり、予定していた環島ができなくなったり、技術試験や結婚式の予定がなくなったり、そもそも取引先ごと会社もなくなりそうです \(^o^)/

私が香港を離れたのは今年の正月明けで、それから仕事でミュンヘンに滞在しつづける予定でしたが武漢や上海の様子を伝え聞いて「もう仕事にならんだろう」と2月半ばで切り上げて、強引にドイツから出国してきました。

当時は日本の感染者数が 700 人超で突出していて、シンガポールなどがそれに続き、ドイツは 16 人、フランスは 12 人、イタリアは 3 人しか感染者がいなかったため、知人、友人、同僚に本気で引き止められましたが、移民になる気もないのだから居ても仕方がないだろうと言い聞かせて出国しました。

空港では東京行きの飛行機はいつもと違うゲートに移動されたり、中国・澳門・香港・台湾との航空便が運休されているために東京便に中国人やイタリア旅行者の団体が押し寄せて、オフシーズンとは思えないほどの満席状態でした。

それにも関わらず、日本に到着してみると対策らしい対策もなしに入国できるわ、中国人が大手を振って空港内を闊歩しているわ、緊張感の欠片もなくオリンピック開催を喧伝しているわで頭が痛くなってきました。

幸いにも、私は咳も発熱も最後に経験したのは数年前のことですが、症状は無くとも感染している・他人に伝染させる可能性はありますので羽田空港を離れてから 3 週間は引きこもって毎日ピザばかり食べてました。

そうして私が自主隔離している間にも東京マラソンを開催したり、下船させたクルーズ船客を隔離もせずに自宅に帰らせたり、水際対策も何もせずに外国人渡航者を入国させて、せっせと感染者数増加に尽力しておきながら、今頃になって緊急事態を言い出している政府の方針は理解不能ですが、感染して良いことは一つもありませんので要請の有無に関わらず、他人との接触を避けることは重要です。

とくに、このサイトを閲覧されているようなランニング、サイクリング、スイミング、登山などを生き甲斐にする人にとって、重症化して肺機能の低下を伴う後遺症が残ることは死活問題に関わることですので、普通の人以上に感染に気をつける必要があると考えていただいても結構です。

不要不急の外出自粛を要請されている最中にあっても自転車を用いた運動は推奨されているようですが、電車に乗って輪行せず、コンビニにも立ち寄らず、ソロライドで日帰すれば十分というわけではなく

  1. 補給食は自宅から持っていく
  2. 自販機も素手で触らない
  3. 1回の走行距離は 60km までにおさえる
  4. 出発も帰宅も明るい時間帯のうちに済ませる
  5. よく見知った場所のみを走行する
  6. 急斜面や舗装状態が悪い場所には行かない
  7. 路面凍結している可能性がある場所には行かない

などの制限を設けて、とにかく他人との接触と予期せぬ事故(による怪我や病院利用)の2点を予防できるように細心の注意を払うぐらいで調度いいと思います。

走行距離を 60km までとしているのも、自宅を出てから一度も自転車を降りずに、安全運転で行って戻ってこられる距離がそれぐらいだからです。

これぐらいの走行時間なら集中力も途切れませんし、明るい時間のうちに出かけて、暗くなる前に帰ってくることができるという意味もあります。

暗くて視界が悪い時間帯の事故を予防し、ついでに日照前や日没後の気温変化による体調不良も避けられます。

行き先を何度も訪れたことがある場所に限定するのは、事故予防だけではなく、人がたくさんいる曜日や時間帯を避けるために必要なことだからです。

自分が感染しないためにも、もし仮に自覚なく感染していたとしても、他人に伝染させないために予防できる接触は避けるべきです。

もちろん外出せずに自宅でローラー台を用いてトレーニングを行うことが、もっとも感染リスクを抑えられることは言うまでもありません。

夏になって気温と湿度が上がれば収束に向かうと楽観視する考えもありますが、シンガポールの現地の話を聞いていると、とても季節が変われば自然と収束するようには私には思えませんので個人的には「注意しすぎるぐらいでいい」と思います。