SPDペダルはロードバイクに最適なペダルなのか


ロードバイクに装着するペダルと言えば、SHIMANO の SPD-SL をはじめ Speedplay ZERO、TIME XPRO、Look KEO といったロードバイク向けの専用品が定番です。

一方で日本国内では MTB 向けの SPD ペダルの愛好者も少なからず存在するようです。総人口の3分の1が関東地方に集中し、世界でも他に例を見ないほど無秩序にスプロール現象が進行し、道路環境は途上国にも劣る日本におけるサイクリング事情はかなり特殊です。

10倍以上も人口が多い国の大都市に1千万以上の圧倒的な人口差をつけて、世界最大の都市に東京が君臨し続けていることこそが、その特殊性を物語っています。

そこで自転車を楽しむために重要となるのは、とくに道路環境の悪い市街地を避けて交通量の少ない山間地や河川道路へと赴くことです。こうした事情から自転車の車載や公共交通を利用した輪行など「自転車に乗っていないときのシューズの快適性」が日本では非常に重要になってきます。
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MTB で東京湾一周


ロードバイクで人気な一周系イベント。

ちょうど良い距離の牡鹿半島や浜名湖、忍耐と集中力が要求される霞ヶ浦や琵琶湖、走力がなければ半周も覚束ない伊豆半島、果ては入念な準備とタイムマネジメントが必要とされる北海道まで一周できれば、どこでも対象になりえます。

ところが、誰もが知りながら絶対にイベントにならないルートがあります。それが東京湾一周 210 km (獲得標高 約 290m) です。

多くの人にとって一周系で最も価値が低い東京湾一周。その挑戦は他の一周とは一線を画した条件を有します。

全線に渡って

・線路と並走するので何時でも何処でもリタイアできる
・どこかしらに駐輪場があるので輪行準備すら不要
・信号まみれで走力と完走時間に何の相関もない
・道幅が狭い上に交通量も多くて危険
・排ガスも多いので健康に悪い

という他の一周系にはまず見られない特徴があります。

ほかの一周で必要とされる走力や体力やマネジメント能力は不要で、むしろ、必要とされるのは渋滞と信号に心を乱されない平常心、馬鹿馬鹿しさに打ち克つ継続力、危険運転する車に対する注意力、そして、この無意味な苦行を中断して輪行で帰宅しようという誘惑に負けない克己心といった精神的なものです。

自転車に 30㎞ 乗って筋肉痛にならないぐらいの最低限の体力さえあれば、東京湾一周に特別な機材やトレーニングなんか必要ありません。

信号順守で安全運転していれば、どうせ 100m に一回は信号に止められますから。
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ロードバイク新車購入の心理的障壁


新しい車やMTBやロードバイクを購入するとき、普通は喜びと期待を感じるはずです。

間違っても手間が増えるだとか、処分方法はどうしようかという気持ちで購入することはないと思われます。

ましてや、それが誰もが認める憧れのブランド品である場合は。

それにも関わらず、およそ1年半にわたって探し続けてきた購入できる見込みが立ち、購入が現実味を帯びてきたら途端に関心が薄れて問題の方に意識が向くようになりました。

思えば4年前もこのメーカーのフレームを購入しようとしていました。

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