使い続けて分かる GoPro HERO 9 の良さ

GoPro HERO 9 を購入して早くも1ヶ月が経過。累積で20時間ぐらい撮影しつづけていたら、だんだんと GoPro の長所と短所が見えてきました。

GoPro を購入するのは今回の HERO 9 Black が初めてですが、ウェアラブル・アクションカメラという分類ならこれで3台目、ビデオカメラとしては6台目になります。

これだけビデオカメラを使っていても GoPro に対しては「尖った性能の機材だな」と言う印象を強く抱きました。

形状からしても通常のビデオカメラはもちろん、他社のアクションカメラの多くに付属している三脚穴が存在せず、アクセサリはほとんどが専用品になります。

ビデオカメラ用の外付けマイクロフォンを使用するためには、別売のアダプタまで用意しなければなりません。

さらに特徴的なのは一回あたりの撮影時間の短さです。

これは専用スマートフォンアプリとの連携のためで、撮影した動画ファイルをスマートフォンに無線転送する都合上、撮影時間が長くファイルサイズが大きい動画ほど扱いにくくなることから、見どころを一回ごとに短時間撮影して後から編集で結合するという使い方を自然と身につけるようにできています。




そして複数の短い動画は専用アプリ側で自動的に1本に編集されて SNS に投稿しやすい形状で出力されます。以下は自動編集された動画のサンプルです。

これ一つを作成する際に4つの異なる動画ファイルを使用しています。

研究開発職の習性として入力するファイルにさまざまなものを用意して出力を確認してみたところ、どうも人の顔が写っているコマを優先的に表示しているような傾向が見られるものの、この自動編集機能は基本的にブラックボックスになっていて手動で調整する余地は限られています。

もちろん、撮影した動画を無編集で利用することも可能ですが、前述のファイル転送の問題は共通なので何れにせよ撮影時間は数秒から3分の間に収まることが大半になります。

これは単純に私が Linux マシンしか持っていないために公式デスクトップアプリを使用したことがないからだという可能性もないわけではありません。

しかし、このために GoPro は以前に私が使用していたアクションカメラや DJI OSMO Action を筆頭とする中華アクションカメラと性能的には似ている点は有っても、実は運用方法という視点で見ると全く別物なのではないかという気もしてきています。


【国内正規品】DJI OSMO Action アクションカメラ

撮影時間の違いは実際に GoPro を購入して運用してみるまでは全く気が付かないことでした。他社のアクションカメラでは可能な限り長時間撮影をしたくなるところを GoPro では可能な限り撮影時間を短くしてファイル数を増やしたくなるところが不思議です。

色味や手ブレ補正などは一定価格以上の最新モデルを選択しておけば、どれも性能的には申し分ありません。そこで存在感を示すためには運用方法の差別化が鍵になるのかなと GoPro を見ていて少し思いました。




ついでに少しレビューしておくと、GoPro 9 から搭載されたフロント液晶ディスプレイは使用している時には非常に便利ですが、あまり使用頻度が高くないので自撮り頻度が極端に高い人でなければ、あまり有用性は高くありません。

そして、フロント液晶ディスプレイを搭載したためか、GoPro8 よりも質量が増えてます。ヘルメットなどに取り付けると結構重たいです。

私は通常時はフロントディスプレイは表示させていません。つまり、ただ重いだけになっているのは少し問題ですね。

内部構造には GoPro の魅力が詰まっています。GoPro で一番好きな点はここです。

取扱いが面倒なバッテリは取り外し可能で USB-C ケーブルを用いた本体充電が可能。Micro SD カードは 20 時間撮影しても一度もズレたり、接触不良になったりして撮影データが喪失したりしたことはありません。

記録メディアを Micro SD カードに限定している機材では、実は接触不良によるデータ欠損は珍しくはありません。SDカードリーダ自体もハンダ付けが難しく、計算や分流を間違えると過電圧でメディアを故障させる部品なので自分でもあんまり扱いたくありません。そういうものなのです。

こうした細かい部品や工作精度を見ても GoPro の信頼性は「さすが」の一言。過酷な環境で激しく使われるからこそ、アクションカメラの選択の際に最も重要な部分だと個人的には思います。

総括するとビデオカメラとしては(外付けマイクロフォンなどの通常アクセサリの使用に難あり)なので用途によって向き不向きがでそうなものの、アクションカメラとしては間違いのない選択、そして使用感や運用法の面で GoPro を選ぶ人にとっては唯一無二の存在だと思われます。

Hero 9 見やすくて使いやすいですけれども、Hero 8 の方が小型で軽量で安価なので自撮りにしか使わない等の場合を除けば 8 でも必要十分な性能だと思われます。


【GoPro公式限定】GoPro HERO8 Black + 予備バッテリー + 認定microSDカード32GB + 公式ストア限定非売品ドライバッグ & ステッカー 【国内正規品】

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

Contact Us