Ossenberg 伸縮式ステッキ OS-15

本記事は 膝を痛めて分かった3つのこと の続きです。


ランニングで痛めた膝の養生のために補助用の杖を購入しました。

先述の通り、直立するだけでも膝下の内側が痛み出して大変だったので、形状よりも入手性の良さを考慮して以下のモデルを選択しました。


ドイツ オッセンベルグ社 伸縮式ステッキ OS-15 レザーブラック[適応身長 144~184cm]

素材はアルミ合金でカタログ重量は約380gとなっていますが、私の購入したモデルは実測で383gでした。

10日以上も使用していますが特に重いと感じた事はありません。

シャフト部位がアルミ合金なので板厚を稼いで剛性過剰になりそうなものですが、構造のためか地面からの反動が気になるという事もないので、特に歩行時に重宝しています。

伸縮式ステッキの名称の通り、内側のシャフトを外側のシャフトが包み込むような構造になっており、調節ボタンを用いて長さを75cmから95cmの範囲で調整できます。



ここまでは説明書に書いてある通りですが、調節ボタンに負荷が集中する構造が気になる 長さ調節用の穴は 約2.5cm 毎に9つほど切ってあります。

この辺りが杖の強度と調整幅の均衡が取れる範囲なのでしょうか。おそらくヨーロッパ人向けの設計ですが、日本人の体格でも違和感なく使用できます。


足元はグリップ性を重視してかゴム製で設置面積も広めです。

手で握る部位にはシリコンのような柔らかい素材を使用しているのに対して、こちらのゴムは弾力性の高いものを使用しているところに拘りを感じます。

ゴムである以上、地面との接触で磨耗したり、道路上の飛散物などを拾って傷んでくるのは避けられない気がしますが、雨天時などの悪環境で使用しても想定よりも磨耗しなかった事から、使い方次第では長く使えるのかもしれません (なぜ説明書に耐用年数が書いていないのだろう)。

膝を痛めて分かった3つのこと

気温が0℃をを示すある早朝未明、自宅から3kmほど離れたアスファルトの上をランニングしていると、ふと左膝に痛みを感じるようになりました。

足を止めると痛みは治ります。歩き出しても特に異常は感じません。ところが、走り始めて左足が地面に触れると、途端に膝の内側を刺すような痛みが生じてきます。

ようやく肩関節脱臼の固定具から解放されて自由に動けるようになったところに何とも歯痒いばかりですが、このまま継続すると本格的に膝を痛める予感がしたので、走り込みを打ち切って歩いて引き返すことに決めました。

膝の痛みが厄介なものになりそうな事を予感していた私は、しかし、その時はまだ気が付いていませんでした。

本当の危機はその後に訪れることに…




分かったこと 1 : 痛みは後からやってくる

膝の痛みを感じた私は、3kmほどの距離を歩いて自宅まで帰ってきました。

シャワーを浴びてウェアを手洗いし、いつもより少し遅めの朝食をとってから再び歩いて仕事に出掛けます。

この時は膝に違和感を感じる程度で、特に問題なく歩道も階段も歩けました。

痛みを感じるようになってから6時間後の昼時になると、椅子から立ち上がったり、真っ直ぐに立っている事ができない程の痛みを感じるようになりました。

痛みは神経に触るような鋭いもので、主に膝の皿の下の内側の部分に生じます。

膝を曲げたり、患部を手で押して圧力を掛けても大丈夫ですが、足を真っ直ぐに伸ばしたり体重をかける事が全くできなくなってしまいました。

分かったこと 2 : サポーターは万能にあらず

知り合いのタナ障害を間近で見てきた経験から、膝が痛むときにはサポーターを付けて固定すると良いという思い込みが私の中にありました。

帰り掛けに薬局で購入し、ズボンをめくって膝にサポーターを取り付けてみると、しっかりと膝を支えてくれて安心感を覚えました。

しかしながら、そのまま歩き出してみると膝の痛みはマシになるどころか悪化してしまい、何もせずに立っているだけでも骨折のような継続的な強い痛みが生じて、立ち止まる事すらできずに蹲み込んでしまう結果に至りました。

後から聞いたところによると、タナ障害は膝を曲げると痛みを感じるらしいのですが、私の場合は対照的に足を伸ばした際に問題が生じるので、そのままの位置で膝を固定してしまうと不適切な様です。

わずか数時間のうちに歩行はおろか直立まで困難になるという事態の急変に、Amazonプライム会員の特権を利用して杖を取り寄せる事に決めました

分かったこと 3 : 回復を焦ってはならない

安静時には無痛で、椅子に座ったままの姿勢での膝の曲げ伸ばしには何の支障もない事から、当初は長くても1週間ほどで完治するものとばかり思っていました。

実際には日を追う毎に水膨れができたり、無事な方の右膝にも負荷が蓄積して痛みが生じてくるようになりました。

椅子から立ち上がった直後は何の問題もなく思えるのですが、長く立っていればいるほど違和感が強くなり、しまいには直立していられなくなってしまいます。

脚の内側に体重を乗せないように足裏の外反に重心を置くように意識したり、ローラー台を回して体重を乗せる位置と痛みの生じ具合の関連を確認したりと試行錯誤を繰り返したのですが、他の人に合わせて普通の速度で歩いたり、階段を降りたりする度に膝下が痛むのだけは、どうしようもありません。

台湾人の友人からは、この痛みを忘れずに怪我を予防するように注意されましたが、久しぶりに味わう不自由さと回復した時に感じる健康の有り難さはよく覚えておこうと思います。

冬場の朝練のジレンマ

ロードバイクで気持ちよく走るためには信号と混雑を避け、車を追い抜いたり、追い抜かれたりする頻度を極力下げる努力をする事が肝要です。

そのためライドにとって理想的な時間と言えるのは早朝を置いて他にありません。

道路のまだ空いている早朝に家を出て、通勤ラッシュの混雑が始まるよりも前に帰宅するように時間を調整できれば、最高の気分で一日のスタートを切れる事は保証されたようなものです。

しかし、日の出の遅い冬場に自転車に乗るのに十分な明るさを待っていては、道路が混み始めて快適とは言い難い状況に変わってしまう事が問題です。

快適に走ることを考えるのであれば、道路が混み始める6時過ぎぐらいには朝練を終えて帰宅途中であるぐらいが望ましいのですが、12月の東京では早朝6時以前に路面状況が見通せるぐらいの明るさを期待する事はできません。

ただでさえ工事による継ぎ接ぎで舗装状況が悪く、落葉や凍結の危険に加えて路上駐車や飛び出しの危険もある都内では前照灯2本でも心細いので、自然と自転車を屋外に持ち出す頻度が下がってしまいます。とは言え、せっかく積雪もなく晴天が続くにも関わらず、屋内でローラー台を回しているばかりでも気が滅入ります。

そこで私は朝練のライドをランニングに置き換えて外を走る頻度を増やす事を選択しました。

思い立ったところで夏場向けの薄着しか持っていなかったので、冬季用のウェアを揃えるところから始めました。

デザインで選んでいた夏季とは異なり、冬季は体力の消耗が激しいので保温性と機能性を重視して候補を絞り込んでから、試着時点で最も自分の体型に合致したNIKE スウェットパンツ THERMA-FIT を最終的に選択しました。

0℃から7℃ぐらいの外気温で何度か使用していますが、動きやすい上に寒すぎず暑すぎずで重宝しています。




ランニングを取り入れて最初の週は、走り始めの5kmぐらいから気持ちよくなり過ぎ、後先を考えずに2日で30km以上も走った挙句、筋肉痛で階段も降りられなくなりました。

ローラー台をゆっくりと回しながら筋肉痛を解して行ったところ、その2日後にはまた走れるぐらいにまで回復したので、今後はローラー台練習と交互に取り入れながら無理なく長く続けられる方向性を模索していきます。