クロモリCarlton N 再生計画 01

このブログにほとんど登場しないクロモリのRaleigh CRNですが、2台目のロードバイクを購入した際に売却した訳ではなく、3本ローラーの備え付け器具になっています。
重量や走行性能とトレードオフの関係で、フレームやホイールの耐久性は高く、エントリーグレードだけに消耗品の価格も安いので、トレーニングには最適です。



ローラー台では変速やブレーキは使いませんので、ブレーキシューの減りなどは気になりませんが、チェーンリングはガンガン削れていきます。


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最近でこそ、脚攣り予防の為に歯数の多いスプロケットを入れて矯正してますが、元々、私はアウターでトルクを掛けながら踏み付ける方が得意なタイプ。ケイデンスを上げて回し続ける走行は苦手ですらあります。
CRNは納車時からコンパクトクランクが導入されていた事もあり、「斜度が2桁になる迄はアウター縛り」なんてアホな乗り方をしていた為、ボロボロなアウターと異様に綺麗なインナーのコントラストが鮮やかになっています(上の画像)。



この重量10kg超の3本ローラー専用機材をオーバーホールして、当初の旅する自転車のコンセプトらしく、島根県や台湾まで空輸しようと言うのが最近の私の関心事です。

シーコン エアロコンフォートプラス 輸行バックなど眺めていたのですが、価格と機能が釣り合っているのか、カーボンバイクを飛行機に乗せて海外まで破損させずに空輸できるか等を延々と考えた結果、この方法が破損リスクと走行性能の釣り合いで最適解と思われました。
私にとって初めての輪行(※注1.)は羽田空港から山口宇部空港までの空輸(※注2.)だったので、飛行機輪行には全く抵抗はありません。
しかし、しまなみ海道に新幹線輪行した際、車内で輪行袋の上に無造作にベビーカーを載せられるの見てから破損リスクについて考えるようになりました。もし仮に現地到着時にフレームが破損していた場合、イベントへの参加自体が危ぶまれます。
そこで破損リスクの低いクロモリCRNの走行性能を改善する事により、トレーニングに加えて遠征用途も併用できる仕様にするのが今回の計画の目的です。
当面は5月15日の石見グランフォンド(走行距離200km 獲得標高3,000m)の完走を目指します。
続く


※注1. 厳密には過去にドイツ等で何度も列車に乗せてますが、日本の鉄道会社の規則に準じて輪行袋にしまう輪行は2015年が初めてです。
※注2. 羽田空港までは自宅から車に載せて行ったので、これも厳密に言えば、自家用車輪行が初かもしれません。使用した輪行袋はOSTRICH ロード220です。往復で日本航空と全日空(岩国空港便)と2つの航空会社を使いましたが、何のトラブルもありませんでした。

思いつきで目指したフォトポタ&ロングライド兼用クロモリロードバイクの仕様と限界

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今でこそ交通量が少なく、攻略の技術的な面白さを伴う山岳コースを中心に走っていますが、私の原点は移動手段としてのロードバイク。
レーシーな形状やフレームに纏わるエピソードよりも「頑丈で荷物も詰める旅する自転車」と言うコンセプトに惹かれて、ランドナーを探した末に行き着いたのは既に述べた通りです
目指す方向性も走行性能を高さより、どこに乗って出かけて行っても、周辺の景色と比較して違和感を感じさせない落ち着いたものである事、普段着でも乗れるぐらいの「実用性」を兼ね備えている事が重要でした。
気になるパーツについても軽量ホイールやカーボン製フォークのような走行性に特化したアイテムではなく、英国製のサドルバッグや革製サドル、シンプルでクラシックなボトルホルダー、靴を選ばないペダル、街乗りでアップライトな姿勢を取れる補助ブレーキ等、装飾性と耐久性と機能性を兼ね備えているかどうかがポイントになります。



機能性と装飾性を目指すとは言え、ロードバイク (競技用スポーツ器具) なので航空会社の規定を遵守すれば、海外まで荷物として輪行する事も可能です。
海外で自動車免許を取得するのは手間が多いのですが、自転車に関しては自由な国の方が圧倒的に多いので「どこに行っても使える最高に自由度の高い移動手段」と考えれば、多少の投資など何ということはありません。




中でも行き先として具体的に想定していたのは、かつて青春を過ごしたエルベ川のサイクリングロードです。
ここを快適に走れる自転車に仕上げることを念頭において当初はパーツを選んでいました。


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このように試行錯誤を繰り返したクロモリロードですが、拘りを持ってパーツを交換していくと走行性能はそのままか、むしろ低下しているにも関わらず、合計ではそれなりの金額となっていきます。
掛かった手間に対する分の愛着も湧くのですが、盗難や降雨等を考えると気軽に駐輪するのが気分的に憚られるので、移動手段としての評価はパーツに手を加える毎に微妙になります。
特に困ったのはホイール (レリーズ含まず、タイヤ、チューブを含めて前後輪で3.1kg超) で、ここに手を加えれば走行性能が劇的に良くなるのは間違いないのですが、より一層、自転車から離れづらくなるのが悩みどころです。
自転車で100kmほど走ってようやく目的地に到着しても、自転車が気になって遠くまで離れる気が起きません。気づくとポタリングの目的の一つである寄り道や観光が心から楽しめなくなっていました。
結局、様々な動機 (「ロングライドでは何も荷物を背負いたくない」等) から導入した装備品は、その日の走行距離と目的地に応じて付け外しを繰り返し、徐々に使わなくなる事もしばしばで、自転車を目的地に必要な荷物に合わせるのではなく、持ち物と目的地の方を自転車に合わせるという本末転倒ぶりです。
その延長線上にヒルクライムとイベントにしか使わない2台目の (カーボン製) ロードバイクの購入動機があります。
考え直してみると「どこに行っても使える」というコンセプトに問題があったのかもしれません。

Garmin EdgeとeTrexを比較してたらOregonを買ってた

大学の友人でローディーでもあるみかんさんがGarmin Edge 25Jを購入したらしく、「ちっこいけど、すっごい見やすい!!!」と興奮しているので、最近、Garminについて調べています。

スマホアプリでは何がいけないのか

現状ではRuntastic Proというスマホアプリを使って走行記録を取っているのですが、この方法では最長でも6時間から8時間ほどでバッテリーを使い果たしてしまいます。

休憩の度に計測を止めて走行記録を細切れにする事で対処しても、合計で150kmを超えるようなライドでは、完走しきる迄にバッテリーがなくなっている事も日常茶飯事。

もちろん、液晶表示でナビゲーションや速度表示をするような使い方は論外で、基本的に計測中はポケットにしまったまま、なるべく触れないようにします。

まともなサイクルコンピュータを導入すれば、本来、緊急連絡などの用途に必要な携帯端末のバッテリー寿命を磨り減らすような使用方法を止められると同時に、現在の走行情報や目的地までの大凡の距離やルートを常に把握して記録できるという訳です。

ロードバイクならGarmin Edgeで決まり?

そこで多くのロードバイク乗りの購入候補の筆頭にあがるGarminが、サイクリング用途にラインナップしているのがEdgeというブランド名のGPSサイクルコンピュータです。冒頭のEdge 25Jも、このEdgeブランドの1モデルになります。

高機能なEdge 1000、810、520などのモデルは特に人気らしく、型番で調べると日本語でも多くの情報を得ることができます。

しかしながら、これらの高機能なサイクルコンピュータにおいても内蔵バッテリーの稼働時間が問題となるらしく、200km以上の長距離を走る自転車乗りには同社のeTrexというブランドのモデルの評価が高いようです。こちらのeTrexモデルは市販の単三電池で稼働する他、値段も比較的安価です。




このeTrex、日本語の情報では登山用と断言されているのをよく目にしますが、必ずしもそうではないようで、例えば、スイス人はそう思っていなかったりドイツ人は自転車乗り向けとまで言っています

そうした理由からか、高機能モデルとなるeTrex 30xでは、一般のサイクルコンピュータと同様の機能に対応していると記述されています(出典はスイスの販売店のリンク)。

  • Barometrischer Höhenmeter: 気圧高度計
  • 3D-Compass : 電子コンパス
  • Puls- und Geschwindigkeits-/Kadenzmesser: 心拍数とスピード・ケイデンスセンサー

と読み替えてリンク先の表を見ていただくと、eTrex 30xが市販のサイコンにある必要機能を殆ど満たしているのがお分かりになると思います。

逆に安価なeTrex 20や20xではGPS以外の(サイコンに標準装備されていそうな)機能が殆どない事も見て取れます。

これだけ見ていると、私の用途の場合、eTrexの方がむしろ適しているのではないかと思いました。端末としては、Edgeシリーズの方が薄くて軽量であり、最初から自転車用のハンドルマウントが付属している等のメリットがあります(モデルによってはスピード・ケイデンセンスセンサーも付属します)。

ほとんど直接比較情報がないOregon

eTrex 30xにほとんど傾きかけていたところにOregonというブランドのモデルがある事を知りました。

こちらも登山用途に使えるGPSデバイスであり、機能的にはeTrex 30xをタッチパネル化したような印象です。

その結果、電池の持ちが悪くなる一方で、画面が大きくて見易いという意見も散見されるのが悩ましいところ。ただし、価格の差もあってか、地図表示はeTrexよりもOregonの方が速くてストレスがないらしいです。

ロードバイクとは無関係な個人的な理由で申し訳ないのですが、私自身は海外によく出張に出かけるので、現地のSIMなしで位置情報と地図を確認できるデバイスがあるのなら有難いと言うのが本音です。

その用途も検討するのであれば、多少、電池の持ちが悪くなっても画面が見易い方が圧倒的に便利に違いありません。

Edge 510/520ならば米国のGPSに加えてロシアのGLONASSの衛星信号も利用できますが、多くの方の比較対象となる810では利用できません(1000では両方とも利用できますが価格的に比較対象になり難いです)。この衛星の数は動作の速度に影響します。

eTrexやOregonはGLONASSもサポートしている上に、手に持って歩きやすいので、この用途にはうってつけです。

これもまた個人的な理由なのですが、我が家の家庭内共通語はドイツ語なので、デバイスも当然、英語であれば(私以外も使えるので)嬉しい。ドイツ語であれば歓喜という具合。

日本語に現地化されると返って使い勝手が悪くなってしまうという事情により、なるべくならJ付きモデルは避けたい訳です。

そうなると保証も期待できないので、真っ先に劣化する電池等の部品は交換可能な方が都合が良いとなります。

言い換えると、外部電源の単三電池で稼働してくれるのが重要なポイントになります。

結局、最後の最後で、ロードバイク以外の使い方も検討した結果、次のライドと出張を口実にOregon 600を購入してしまいました。

追記・注意

2016年4月現在では、eTrex Touchを除くeTrexシリーズやOregonシリーズでは、スマートフォンのGarmin ConnectアプリとはBluetoothでの連携ができません。

すなわち、スマートフォンだけでのStravaとリアルタイム同期はできないことになります(走行ログ自体は取れます)。

アプリの方は無料でダウンロードできますので、予め接続できる機種をご確認ください。

購入のご参考になれば幸いです。

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