台湾ヒルクライム遠征・MAXXIS TAROKO INTL HILL CLIMBにエントリー

当ブログの名物トラブルメーカーこと、みかんさんが第5回MAXXIS太魯閣国際ヒルクライム2016に出たいというので、以前からエントリーだけはしていたのですが、ホテルと航空券の予約が完了したので記事でも公開します。

大会には航空券とホテル、会場までの交通手段までがセットになった参加ツアーなるものもありますが、ここはネタブログなので当然の如く利用しません。

それはともかく、この会場となる太魯閣は割と凄いところにあります。どうやって会場まで行くんだこれ…

会議などで台湾自体には何度か訪れた事はあるのですが、台湾島の東海岸は一度も行った事がありません。

台北、高雄、台中、嘉義といった大都市は全て西海岸にあり、東海岸との間には阿里山などの中央山脈が厳然と広がっています。

その最高峰の標高は、なんと富士山の高さを超えます。

過去に台湾新幹線の中から適当に撮った一枚

この中央山脈を舞台にした出場コースも、当然、最も走行距離が長くて、獲得標高の高いInternationalグループを選択したいところ。

…なのですが、みかんさんが「完走証とメダルが欲しいから今年はChallengeで。来年が本番。異論は認めない。」と強硬に主張するので、誠に遺憾ながらChallengeへのエントリーになってしまいました。

私としても「走行距離が14.74km増えて、獲得標高が901.4m増えるだけ。ヤビツ1つ程度。」と説得を試みたのですが効果はイマイチ。

まあ、Challengeでも2,374mも登るみたいですが。

台南の林百貨店は日本統治時代の形式に修復されています

私にとって台湾とは海外らしい海外でありながら、どこか日本らしい特別な場所です。

日常的に英語を話してると香港やポートランドに行っても「ああ海外旅行してるなあ」という気分にならないので、現地の言葉がよく分からない台湾などに来て、初めてアウェイ感を味わえます。

それでいながら、人によっては日本語が通じるので、ドイツ語話者がハンガリーやマリョルカに行った時のような安心感を覚えます。

こういう場所を私は台湾とベトナムしか知りません。

そういう意味で、久しぶりに言葉が通じない、何を言ってるか分からない感が非常に楽しみでもあります。


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クロモリCarlton N 再生計画 01

このブログにほとんど登場しないクロモリのRaleigh CRNですが、2台目のロードバイクを購入した際に売却した訳ではなく、3本ローラーの備え付け器具になっています。
重量や走行性能とトレードオフの関係で、フレームやホイールの耐久性は高く、エントリーグレードだけに消耗品の価格も安いので、トレーニングには最適です。



ローラー台では変速やブレーキは使いませんので、ブレーキシューの減りなどは気になりませんが、チェーンリングはガンガン削れていきます。


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最近でこそ、脚攣り予防の為に歯数の多いスプロケットを入れて矯正してますが、元々、私はアウターでトルクを掛けながら踏み付ける方が得意なタイプ。ケイデンスを上げて回し続ける走行は苦手ですらあります。
CRNは納車時からコンパクトクランクが導入されていた事もあり、「斜度が2桁になる迄はアウター縛り」なんてアホな乗り方をしていた為、ボロボロなアウターと異様に綺麗なインナーのコントラストが鮮やかになっています(上の画像)。



この重量10kg超の3本ローラー専用機材をオーバーホールして、当初の旅する自転車のコンセプトらしく、島根県や台湾まで空輸しようと言うのが最近の私の関心事です。

シーコン エアロコンフォートプラス 輸行バックなど眺めていたのですが、価格と機能が釣り合っているのか、カーボンバイクを飛行機に乗せて海外まで破損させずに空輸できるか等を延々と考えた結果、この方法が破損リスクと走行性能の釣り合いで最適解と思われました。
私にとって初めての輪行(※注1.)は羽田空港から山口宇部空港までの空輸(※注2.)だったので、飛行機輪行には全く抵抗はありません。
しかし、しまなみ海道に新幹線輪行した際、車内で輪行袋の上に無造作にベビーカーを載せられるの見てから破損リスクについて考えるようになりました。もし仮に現地到着時にフレームが破損していた場合、イベントへの参加自体が危ぶまれます。
そこで破損リスクの低いクロモリCRNの走行性能を改善する事により、トレーニングに加えて遠征用途も併用できる仕様にするのが今回の計画の目的です。
当面は5月15日の石見グランフォンド(走行距離200km 獲得標高3,000m)の完走を目指します。
続く


※注1. 厳密には過去にドイツ等で何度も列車に乗せてますが、日本の鉄道会社の規則に準じて輪行袋にしまう輪行は2015年が初めてです。
※注2. 羽田空港までは自宅から車に載せて行ったので、これも厳密に言えば、自家用車輪行が初かもしれません。使用した輪行袋はOSTRICH ロード220です。往復で日本航空と全日空(岩国空港便)と2つの航空会社を使いましたが、何のトラブルもありませんでした。

思いつきで目指したフォトポタ&ロングライド兼用クロモリロードバイクの仕様と限界

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今でこそ交通量が少なく、攻略の技術的な面白さを伴う山岳コースを中心に走っていますが、私の原点は移動手段としてのロードバイク。
レーシーな形状やフレームに纏わるエピソードよりも「頑丈で荷物も詰める旅する自転車」と言うコンセプトに惹かれて、ランドナーを探した末に行き着いたのは既に述べた通りです
目指す方向性も走行性能を高さより、どこに乗って出かけて行っても、周辺の景色と比較して違和感を感じさせない落ち着いたものである事、普段着でも乗れるぐらいの「実用性」を兼ね備えている事が重要でした。
気になるパーツについても軽量ホイールやカーボン製フォークのような走行性に特化したアイテムではなく、英国製のサドルバッグや革製サドル、シンプルでクラシックなボトルホルダー、靴を選ばないペダル、街乗りでアップライトな姿勢を取れる補助ブレーキ等、装飾性と耐久性と機能性を兼ね備えているかどうかがポイントになります。



機能性と装飾性を目指すとは言え、ロードバイク (競技用スポーツ器具) なので航空会社の規定を遵守すれば、海外まで荷物として輪行する事も可能です。
海外で自動車免許を取得するのは手間が多いのですが、自転車に関しては自由な国の方が圧倒的に多いので「どこに行っても使える最高に自由度の高い移動手段」と考えれば、多少の投資など何ということはありません。




中でも行き先として具体的に想定していたのは、かつて青春を過ごしたエルベ川のサイクリングロードです。
ここを快適に走れる自転車に仕上げることを念頭において当初はパーツを選んでいました。


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このように試行錯誤を繰り返したクロモリロードですが、拘りを持ってパーツを交換していくと走行性能はそのままか、むしろ低下しているにも関わらず、合計ではそれなりの金額となっていきます。
掛かった手間に対する分の愛着も湧くのですが、盗難や降雨等を考えると気軽に駐輪するのが気分的に憚られるので、移動手段としての評価はパーツに手を加える毎に微妙になります。
特に困ったのはホイール (レリーズ含まず、タイヤ、チューブを含めて前後輪で3.1kg超) で、ここに手を加えれば走行性能が劇的に良くなるのは間違いないのですが、より一層、自転車から離れづらくなるのが悩みどころです。
自転車で100kmほど走ってようやく目的地に到着しても、自転車が気になって遠くまで離れる気が起きません。気づくとポタリングの目的の一つである寄り道や観光が心から楽しめなくなっていました。
結局、様々な動機 (「ロングライドでは何も荷物を背負いたくない」等) から導入した装備品は、その日の走行距離と目的地に応じて付け外しを繰り返し、徐々に使わなくなる事もしばしばで、自転車を目的地に必要な荷物に合わせるのではなく、持ち物と目的地の方を自転車に合わせるという本末転倒ぶりです。
その延長線上にヒルクライムとイベントにしか使わない2台目の (カーボン製) ロードバイクの購入動機があります。
考え直してみると「どこに行っても使える」というコンセプトに問題があったのかもしれません。