MAXXIS 太魯閣ヒルクライム 2017 参加決定・そして昨年の反省


2017年9月の落石事故を重く受け止め、太魯閣渓谷と山道の危険性について記述しました (2017年9月17日追記)。


昨年はChallengeクラスで参加したMAXXIS 太魯閣ヒルクライムに今年も参加する事を決めました。

南国の白い砂浜から岩肌の荒々しい3000m級の山脈を駆け上がり雲の中に突入して行くドラマチックな展開は、ここでしか味わう事のできない貴重な経験だと感じたからです。

今年こそは頂上まで到達して台湾中央山脈を越えたいという目標もあります。

昨年のMAXXIS 太魯閣ヒルクライムは私にとって初めてのレース参加であり、初めての国際便での飛行機輪行であり 、初めて参加する海外サイクリングイベントである事に加えて、花蓮縣への訪問自体が初めてといった具合に全てが初体験の事ばかりでした。

しかし、事前に念入りに下準備をしていた事もあり、何一つトラブルなく、イベント参加を存分に楽しみ、無事に帰還する事ができました。


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念入りに行っていた下準備ですが、自身で経験してから振り返って見ると、少しばかり大袈裟であったり、的外れであったりする事もあり反省点として残りました。

そうした反省点を総括すると次のようにまとめる事ができます。

  1. 特急列車以外での輪行はそれほど厳しくない
  2. 地図と同様にそれ以外の情報も大切
  3. 自転車整備よりもまずは食事
  4. 日焼けと天候変化に気をつける

順を追って見ていきましょう。




1. 特急列車以外での輪行はそれほど厳しくない

台湾の鉄道会社には厳密な輪行規則があります。これに従って万全の準備を整えて現地に向かったのですが、混雑していない普通列車ではオーストリアやドイツのように自転車を解体しないでも鉄道で輸送できる事もあります。

現地の職員に尋ねると教えてくれますので、職員の指示に従ってください。


2. 地図と同様にそれ以外の情報も大切

見知らぬ花蓮を訪れるに当たって、私はOpenStreetMapから現地の地図情報 (IMGファイル) を自身で作成して手持ちのGARMIN GPSデバイスに登録していきました。

これ自体はあらゆる場面で重宝しましたが、一方で最寄りのレストランや観光名所を検索する事には難儀しました。

後述する食事の問題も併せて考えますと、GPS端末で地図情報のみを参照する事を考えるのではなく、海外旅行用のモバイルルータを借りて持って行った方が何倍も便利です。

例えば私が海外出張でいつも利用しているイモトのWi-Fiもその一つです。

使い方はスマートフォンやタブレットを飛行機モードにしながら、Wi-Fi機能をONにして、モバイルルータ指定のネットワークに接続する事です。

これさえあれば日本で外出している時と同じ感覚でインターネットに接続でき、馴染みの地図アプリとGPSよりも正確な位置情報を使用できます。

性能的に気休め程度にしかなりませんが、オンライン機械翻訳も利用できるようになります。

3. 自転車整備よりもまずは食事

探しても適当なものがなかったので、必要最低限の自転車整備の依頼フレーズ (中国語) に英語と日本語訳を加えたものを渡航前に作成しました。

運悪く使う事になりましたので、これは有っても良かったのですが、現地を訪れて困った事には自転車の整備よりも昼食や晩食のメニューです (朝食はホテルで用意されます)。

写真付きのメニューや英語併記のメニューもありませんが、それ以前にレストランや食堂が何処にあるのかが店舗の外見からは区別がつかなかったりします。

晩食は夜市でも済みますが、昼は本当に困ります。

現地に行ってから調べるよりも、予め有名なレストランとそのメニューを把握しておき、中国語でメモしておいた方が間違いありません。


4. 日焼けと天候変化に気をつける

山の天気は変わりやすいとは登山家の常識ですが、太魯閣は高山である事に加えて湿潤な (亜) 熱帯気候の島に位置しています。

山麓の花蓮の街は、ホテルの窓を開けると一瞬でカメラのレンズが曇るような暑くて、空気中の水分の多い土地です。

突然の激しい雨に見舞われる事も頻繁にあります。

服も靴も自転車も濡れるものと考えて、着替えとサンダルを用意しておくと快適に過ごせます。
その一方で陽射しも強く、遮るもののない海岸線の気持ち良いサイクリングロードを走っていると、日本にいる時とは比較にならない程に日に焼けます。

薄っすらとアイウェアの跡ができる程度ではなく、赤く腫れて痛みがしてきます。

日焼け止めやサンダルを現地調達しても良いですが、探すための時間が勿体ないので、分かっているのならば最初から準備して行った方が利口です。

カタカナ表記とセブンイレブンですが日本ではありません

困難も多いが喜びも大きい

太魯閣は現地でも人気のある雄大で美しい土地です。昨年に訪れた際には、ここに来て本当に良かったと思わせるものがありました。

花蓮の南国の青い海、新城鄉の郷愁あふれる田舎道、コルナゴ部長さんに教えて頂いた海岸沿いの開放的なサイクリングロードに加えて、くり抜かれた断崖絶壁を進むレースのコースがまた美しく歴史を感じさせるものでした。

その先にある頂上では、どんな景色が広がっているのか想像するだけで楽しみで仕方がありません。


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