飛行機輪行用ハードケース ACOR BIKE PORTER を購入しました

今までに普通の輪行袋 OSTRICH ロード220 を用いて、何度も飛行機輪行を行ってきましたが、遂に専用のハードケースを準備する事にしました (収納方法についてはこちら)。

先月の飛行機輪行では、行きの出雲空港、帰りの羽田空港ともに預け荷物の手渡しはなく、トップチューブに凹みができたり、チェーンステーの塗装が剥げるなどの輪行傷が生じました。

これまでの飛行機輪行では、丁重に手渡しで預け荷物を返却して頂きましたが、スーツケースと一緒にベルトコンベアで運ばれる様に規定が変わったのであれば、こちらもディレイラーハンガーの保護などの対策を行わなければなりません。

飛行機用の輪行袋というと、Scicon – Aerocomfort 2.0 TSAOSTRICH OS-500 などの専用バッグが思い浮かびます。

確かにクッション性と運搬性に優れ、ロードバイクを安全に運送するという目的に適っているのでしょうが、一部の国際線では預け荷物のサイズ規定を超過する可能性があります。

私の場合、おそらく、その一部の国際線を利用する事が機会がそこそこ有りそうな予感がしますので、安全策を取って エイカー バイクポーター スマートサイズ を購入する事に決めました。

このバイクポーターの利点は、一般的な国際線の預け荷物の最大サイズとピタリと一致している事です。

ロードバイクを収納するには少しばかり窮屈ですが、この箱に収まる限りにおいては、空港で預け入れを断られたり、超過料金を請求される事はないはずです(2016年6月現在)。


質感はプラスチック製のダンボール箱そのものです。

底部の蓋はガムテープで留めると公式の説明書にあります。

何度も使っていくうちに穴が空いたりしても、ガムテープで補強すればずっと使え続けられそうという意味で、実用性は高そうです。

もちろん「ダンボール箱」なので、使用しない時は折り畳んで収納する事ができます。

個人的に最も気に入っているポイントです。

もともとが自転車を入れる為の大きな箱が、折り畳むと上下方向により大きくなります。

一家に一冊はあると聞くベストセラーの統計学入門 と比較してみると、その大きさは一目瞭然。

分かりにくければ、チェーンルブのボトル3本分ぐらいの大きさをイメージしてください。

飛行機輪行のサイズ規定と収納の問題はクリアできましたが、問題は輪行時の持ち運び。

見ての通り、持ち易いはずがない形状をしているので、実質的にキャスターセットと一緒に運用することになります。

ACOR ABP-21101 マルチキャスター

こちらも後から追加で導入しました。

空港でサイズの事を指摘されたら、その場でキャスターを外してバイクポーターの中に収納します。

基本的には飛行機輪行のための装備ですが、新幹線などの長距離の輪行でカーボンフレームを運送する場合にも使用するつもりです。

以前、少し書いたことがありますが、しまなみ海道に新幹線で出かけた際、荷物置き場に置いていた布製の輪行袋の上にベビーカーを載せられた事がありますので、鉄道輪行だからと気は抜けません。

バイクポーターで不慮の事故を未然に防げるのであれば、多少の不自由はどうという事はないので、積極的に活用していきたい所存です。

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OpenStreetMapからGarmin GPS用の地図ファイルを作成する

MAXXIS太魯閣国際ヒルクライム2016に参加する際、Garmin GPS デバイス用の台湾地図が欲しかったので、Open Street Mapから自分で作成する事にしました。

太魯閣や花蓮について一般地図よりも詳細な地図が欲しいところですし、今後、出張でイスラエルやメキシコに行く事があった際などに自分で何とかできるようになりたいので、この機会に覚えてしまいます。

使用するのは mkgmap と splitter というJavaのソフトウェア(というかライブラリ)です。

どちらも mkgmap 本家からjarファイル形式でダウンロードできます。

リンク先の本家ではパソコン上で作成した地図をデータ転送用のソフトを用いて GPS 端末に転送する方法を説明していますが、私はそんな面倒なことはしたくないので gmapbmap.img やら gmapsupp.img やらのファイルを作成して GPS 端末の Garmin ディレクトリ (フォルダ) 直下に置くことを考えます。

GarminのGPSデバイスは、このディレクトリに含まれている img という形式のファイルを自動的に読み込んで地図として表示します。

したがって、デバイス購入時から含まれている img ファイルを削除して、ご自身で作成された img ファイルで上書きしてしまえば、その地図情報が端末に表示されるようになります。

例えばこんな具合に。


そこで OpenStreetMap というフリーの地図データを素材に、この img ファイルを自作してしまおうという訳です。

そこでドキュメントを読み込んでいくと、どうやらOpenStreetMapの地図ファイル作成には *.pbf という形式のファイルが必要となる事が分かりました。

このPBF形式のファイルの入手は OpenStreetMapによると、複数あるリンク先のサイトの中からダウンロードできるとの事です。

配布元のサイトを幾つか抜粋すると、このような具合。



私が今回欲しいのは台湾の道路地図と花蓮の詳細地図なので、Geofabrikから Sub Region: Taiwan と Metro Extracts から Hualien のタイル (PBFファイル) をダウンロードします。

ファイルを確認すると、ちゃんとpbf形式になっていますね。




Wikiを見ていくと、mkgmap を使う前にpbfファイルを分割する必要がありそうなので、splitterを使ってダウンロードしたファイルを分割します。

これは mkgmap が対応できるデータの容量に限りがあるためで、一部の都市だけのデータを用いる場合など、対象のデータサイズが小さい場合には必要ないこともあります。

しかし、扱う範囲が北海道や九州、台湾ぐらいの大きさになる場合には、予め分割しておいたほうが無難です。

分割する際には Java の VM に 2GB 程度のメモリを割り当てる必要がありますので、実行前にお使いのパソコンの状態をご確認ください (と言っても最近の機種であれば、4GB以上のRAMが搭載されていることが普通なので、あまり問題になることはないかと思います)。

$ java -Xmx2048M -jar ~/lib/splitter-r437/splitter.jar --description="OSM TAIWAN" --output-dir=tmp/ ~Downloads/taiwan-latest.osm.pbf

ここで実行時にエラーを吐き出した場合、おそらくJavaのバージョンがあっていないので、シムリンクを張り替える必要があります。

$ export JAVA_HOME='/usr/libexec/java_home -v 1.8'

実行すると新たなファイルが幾つか生成されますが、このうち使うのは 632なんとか.osm.pbf というファイルです。

$ java -Xmx2048M -jar ~/lib/mkgmap-r3676/mkgmap.jar --route --add-pois-to-areas --bounds=bounds --index --gmapsupp *.osm.pbf

他のファイルを使うと様々な設定ができそうなのですが、取り敢えずはファイルを作成する事を優先するので、今回は割愛します。

何に使うのか、そのうち調べておかないとな(・。・;

mkgmapの実行が終わると、gmapsupp.img というファイルができますので、これをGarmin GPSデバイスの指定ディレクトリ(/Garmin)に置くとデバイスで地図を読み込めるようになります。

一緒に作成された 6324なんとか.img というファイルを試しにデバイスの Garmin ディレクトリに置いてみると、現在の gmapsupp.img の内容(日本地図)に加えて、台湾の地図も表示できる謎デバイスに
仕上がりました。

これってストレージ容量が許す限り、いくらでも重複して入れても良いのですかね。

Garminデバイス側の設定で、どの地図を表示するのか選ぶ事ができるのですが、たくさん有りすぎて、どれがどこの地図だか分からなくなりました。PC上で調べれば分かるので、転送する前に把握しておけば良いのですけどね。

これで一応は、台湾行きの準備が整いました。

自転車用のヘルメットを洗う…これって洗って良いものなの?

ロードバイクに乗るときに被るヘルメットを洗いたくなりました。

幾つかヘルメットを持っているのですが、どれも汗を吸い込んで顎紐に塩を吹いており、肌触りが良くありません。

しかし、安易に水洗いして劣化したりしないものなのでしょうか。さすがに雨天でも使えるぐらいの防水性はあるのでしょうが、洗浄方法によっては破損や性能劣化を引き起こしそうな予感がします。

中にはボタン電池と発光ダイオードを搭載しているものもあります

本体だけを見ても分からず(´・ω・`)


検索してみても満足できる情報を得られなかったので、付属していた取り扱い説明書を引っ張り出してきました。




表紙から順を追ってページをめくっていくと8番目の項目に洗浄方法を発見。

どうやら、ベルクロで固定されている内部のクッションと外側のシェルで洗い方が異なる模様。
えっと、顎紐は…?(・∀・;)

クッションは中性洗剤で洗えば良いみたいです。布なので当然ですね。

注意書きとして30℃のぬるま湯を使えとありますが、日本の洗濯機は煮沸しないので関係ありません。

シェルの方もぬるま湯と洗剤で普通に洗えるようです。

溶解性の洗剤を使うなとしか書いてありません。服に染み付いた自転車のチェーン油を落とす際に、普通の食器用洗剤はあまり役に立たなかったので、万能石鹸のブルーキーネットを使い回す事にします。

私は専ら服についたチェーン油落としに使ってますが、本来は衣類用の洗剤なので、油以外の汚れ にも効果覿面 に使うのが正しい使用用途です。

まずは取扱説明書に記載されていたように、クッションを剥がしてブルーキーネット溶液に浸け置きします。

煮沸厳禁なので普通のシャワーの温度ぐらいで良いでしょう。

シェルの方はブラシで磨くまでもないと思ったので、顎紐にブルーキーネットを塗り込んで、強めのシャワーで流し洗いするだけに留めました。

サイクルキャップを被っているとはいえ、こちらの方にも汗が染み込んでいるはずなので、全体の洗浄をしておいて悪いことはないでしょう。

洗い終わった後は、浴槽で陰干しします。

天日干しすると紫外線でシェルの劣化が進むので、何気に陰干しするのが最も大切なポイントなのかなと思いました。

ジャージ、グローブ、サイクルキャップの3点セットはライド後に毎回、洗浄していましたが、これで劣化しないようであれば、今後はヘルメットも定期的に洗ってみます。

そちらの方が肌触りが良いですし、顎紐の不快感も若干和らぎますので。