風張峠のその向こう・ダムの町 奥多摩 でトンネルライド

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渓流が見たくなったので、奥多摩の観光地を調べていたら 鳩ノ巣渓谷 というところが名高い景勝地だと知りました。
早速、位置を調べて西武新宿駅から拝島駅まで輪行で出掛けたのですが、いざ拝島駅まで来てみると 無性に檜原方向に 行きたくなり、気がつくと五日市を抜けて檜原村役場の前にいました。



来てしまったものは仕方がないので、以前から気になっていた カフェせせらぎ さんでレアチーズケーキを頂き、風張峠を越えて奥多摩湖へと降りました。


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多くの人で賑わう 風張峠 は素通りしたので写真なしです。
もう何度も登ったり、降りたりを繰り返しているので、ホイールを交換したりしない限り記念撮影する気にもなりません。



檜原村を抜けて奥多摩町に入り、約10kmほどダウンヒルを続けると奥多摩湖の湖畔に辿り着きます。
この光景は一見の価値ありと思えるほど、雄大な光景が一面に広まりますが、ダウンヒルが終わると無限に続くとも思えるトンネルの連鎖に徐々に辟易してきます。


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しかも、このトンネルが非常に危険です。
トンネル内では湧水だか汚水だかの漏水が多く、グローブやアイウェア等に水滴が着くのは当たり前、床に溜まって暗闇で路面の凹凸を覆い隠したり、木の葉や枝やよく分からない障害物と混ざって、足を掬うトラップになったりと厄介な事この上ありません。
奥多摩町の幹線にしてライフラインでもある国道411号線は、北多摩と甲府や大月を結ぶ大動脈でもある為、同じ奥多摩の檜原村と比べても格段に自動車の交通量が多く、連休中で登山者までがトンネル内で路肩を歩いている事が状況を更に悪化させます。



交通量が多い割に道路の拡張の余地がないのは、この道がダムと山肌の中間ギリギリのところを通過しているからに他なりません。
奥多摩湖・小河内貯水池を走り抜けた際のファーストインプレッションは、まさに ダムの町 です。
地図で見たときには、それなりに飲食店や宿泊施設などを見かけましたが、実際に自転車で走ってみると緑に覆われた山の斜面、ダムの水面、それらを通過する橋とトンネルの3つ以外には目に入りません。
しかし、それも愛宕大橋から東側に行くと様子が変わってきます。


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この辺りからダムがなくなり、多摩川源流の渓谷地帯が始まります。
不思議とトンネルの漏水も少しマシになりますが、奥多摩駅周辺の氷川集落にたどり着くまでは人家も疎らで、まるで高速道路の山岳地帯を通過しているような気分になります。
車と登山者の他に人気はなく、山の反対側の檜原と比較して寂しさを覚えます。
そうしてトンネルと山林の繰り返しを飽きた頃、不意に市街地が現れます。


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ここが青梅線の最果て、奥多摩駅 前です。
この信号を左折して日原街道に入るのが今日の目的です。
続く



バラが満開・新宿御苑を散策

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暴風雨に見舞われた昨日の北九州の様子を伺った後に、今日は関東でも天気が大荒れ、交通機関に影響という不吉な予報を聞いていたので 昼頃に ゆっくりと起床しました。
実際に起きてみると、東京は雲一つないぐらいの快晴、真夏日で半袖でも十分な程の陽気です。これなら「早起きして奥多摩に行けば良かった」と心から思いましたが既に後の祭り。
時間も中途半端なので伊藤清の本でも読みに行くかと図書館に寄ってみると、図書館に隣接する新宿御苑がみどりの日に因んで無料開放されていました。
丁度、購入したばかりのSIGMA 19mm F2.8 DNというレンズがありますので、試し撮りも兼ねて園内を散策します。


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SIGMA 19mm F2.8

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SEL50F18

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SIGMA 19mm F2.8

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SEL50F18


この時期の新宿御苑の魅力は、何といってもバラです。
せっかくなので、比較対象に NEX 安価レンズの画質番長である SEL50F18と先代ロードバイク用レンズ SEL16F28 も持ってきました。
といっても、後者は画角を比較するぐらいにしか使いません。


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まずはSEL50F18

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続けてSIGMA 19mm F2.8

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最後にSEL16F28


これらの3枚は三脚を使って、全く同じ場所から、同じ角度で撮影しています。
当然ですが中望遠レンズのSEL50F18の画質が本当に良いです。これ一本だけを持ち歩いて常用したくなります。
しかし、景色を大きく写し撮るのは苦手ですし、対象にも寄れません。
人物のポートレート撮影には良いでしょうが、これを担いで山に登るのは微妙ですね。山頂からのパノラマとか苦手ですし。




そこで導入したのが広角レンズのSIGMA 19mm F2.8。
こちらのレンズなら風景写真も広く写せますし、撮影対象にもそれなりに寄れます。発色も悪くないですね。
何より小さくて軽くて、壊しても惜しくないほど安いので、今後の奥多摩撮影はこれ一本に落ち着きそうです。


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SIGMA 19mm F2.8


サイコンとしての Garmin Oregon 600 について

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購入後、300kmほど使用し、計測時間も20時間を超えたので、そろそろ使用感を記します。

1. 電池の持ち

GPS+GLONASSの設定で、片道80km、5時間ほどの往復ライドを何度か行いましたが、ライド中に電池の残量が気になった事はありません。

しかし、東京のようなビルの密集する市街地ではGPS信号が入りにくいらしく、屋内に持って行くと常にGPS衛星を見失います。

こうなると電池の減りが著しく、衛星探索を止めても単三電池2本1日でなくなります

バッテリーの寿命も気にするのであれば、毎回、裏蓋を開けて電池を抜いて置かなければなりません。

そうでなくても、次のライドの直前に電池を入れ替えておかないと、計測途中で電池がなくなります。

2. 計測精度

スピードセンサー等の外部計測機器を用いず、GPSのみを使用した場合、スマートフォンアプリの Runtastic Pro や Strava を用いて計測した場合に比べて、走行距離は若干短め、平均速度は遅めに出ましたが、ほぼ誤差の範囲です。

千代田区内のみで25km走行して計測すると、両者の間で距離にして約560mほど差がありました。

斜度計の精度は比較対象がない為に不明ですが、参考程度ぐらいに考えておいた方が無難かと思われます。

檜原きのこセンター、もとい風張林道へと至る公道で、瞬間的に斜度32.9%という数字を記録した事があります。

その直前は 21.4% なので、おそらくノイズでしょう。

オートポーズ機能は敏感に働きます。機能を有効にして、それなりの音量に設定しておけば、信号ストップの度にピッという音が聞こえるはずです。

3. GXPファイル(ルート表示)

Garmin BaseCampを利用することで、簡単にルートファイルをGPS端末(Oregon 600)に取り入れることができます。

ただし、PCとGPS端末とを物理的に接続する Mini USB ケーブルが必要になります。

Android端末やCATEYEの高性能LEDライトの充電に使える micro USB ケーブルとは別物です。


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ルート表示自体は悪くありませんし、視認性も問題ありませんが、準備が面倒なので、よっぽど土地勘がない場所でない限りは現在地と地図のみを参照することが多いです。

4. Garmin Connect/Strava との連携

Mini USB ケーブルで PC と物理的に接続して、Garmin BaseCamp にトラック情報を取り込めば、連携することが可能です。

Garmin Connect にトラック情報をアップロードすることで記録が反映されるようになります。

測定開始と保存とデータ転送で、正直、3度手間ぐらいの使用感です。

Oregonシリーズを使うのは、Edgeシリーズではバッテリー残量が心許ない距離を走行したり、日常生活防水を重視すればこそなので、スマートフォン連携を重視した運用をお考えの場合は、素直にEdgeシリーズを選べれた方がストレスは少ないです。




5. 総評

端末は高機能で万能ですが、とにかくサポート環境に恵まれない不憫なデバイスという印象です。

専用の外部ソフトのサポートが終了している2016年5月現在、何のために Bluetooth 接続機能が搭載されているのか分かりません。

Trip Computerは多機能でカスタマイズ性が高いのですが、ケイデンスやハートレートをリアルタイム表示するためには ANT+ 規格の外部センサーが必要になります。

カメラを内蔵するよりも Bluetooth 接続環境を改善するか、補助用のMicroSDカードに読み書きできる情報の種類を増やして、SDカードだけで地図からトラック情報までの全てのデータを交換できるようにしてくれた方が売れるような気がするのですが…

導入して最も良かった点は、「この峠、後どれくらいで終わるんだ…」という具合に、見知らぬ土地で自分の居場所と状態を簡単に確認できるようになったことです。

スマートフォンの場合、グローブを着けたまま暗証番号を入れて、ライド計測アプリを表示していたなら一次中断して、地図アプリを開いて待つという動作が、ボタン一つで片手で行えるようになりました。

休憩場所もトイレも残りの距離も瞬時に把握できるので、特に Google Mapに道が表示されていないような 人気も疎らな山林に行く際の安心感が違います。

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