GARMIN Forerunner 165 GPS ランニングウォッチ

GARMIN から待望の GPS ランニングウォッチが発売されました。

Forerunner シリーズの新たなエントリーモデルに該当する 165 です。

おそらく直系の先行モデルに該当すると考えられる Forerunner 55 の発売が 2021 年 6 月ですので、およそ3年ぶりの新商品です。

こちらを発売日に購入して1週間ほど使い倒してみました。

Forerunner シリーズは軽量、防水、スポーツに特化したスマートウォッチであり、登山やダイビングやゴルフなどの用途に最適化されていない反面、多くの人にとって使いやすいモデルになっています。

Forerunner 55 はシリーズ中でも最も入手しやすい価格であり、それだけに愛用者も多かったモデルです。

日常使いするのに不便しないだけのバッテリー容量と十分すぎるほどの機能を有していましたが、一方で液晶ディスプレイの解像度は上位モデルと比較すると明らかに低くなっていました。

新発売の Forerunner 165 では解像度も大幅に向上し、上位モデルと遜色ないほどになりました。

また液晶がタッチパネルディスプレイに変更されたことも大きな違いです。

タッチパネルは消費電力が大きいので、充電頻度を減らしたいスマートウォッチに搭載することについて個人的には懐疑的だったのですが、Forerunner 165 では節電のための工夫が凝らされていてネガティブ面を意識することは少ないです。

というのも従来のスマートウォッチとは異なり、Forerunner 165 では使用していないときには液晶画面には何も表示しません。まるでスマートフォンのようです。

Forerunner 255 (2022年 6月発売) まではバックライトの光量を絞るのみで、時計として時刻を表示し続けていたので使用感がやや変わってきています。

この背景にはおそらく多機能化の影響があると考えられます。

従来モデルではランニング、サイクリング、バイクトレーニング(ローラー台)などの分類しか存在していなかった計測アクティビティの数が2倍以上に増えています。

加えて一部のモデルには音楽再生機能まで搭載されています。こうなってくるとボタン操作だけでは不便するようになったのでしょう。

私のようにランニングウォッチをサイクルコンピュータ (サイコン) としてしか使用していない利用者のためにスピード・ケイデンスセンサーとの同期機能ももちろん搭載されています。

GARMIN スピードセンサーDual・ケイデンスセンサーDual セット

こうした使用感の大きな変化とは対象的に従来モデルと大きく変わっていない部分ももちろん存在します。

もっとも目につく部分はケースの質感です。

プラスチッキーですが実用性と耐久性は十分です。

GARMIN はケースや液晶ディスプレイでエントリーモデルと上位モデルを差別化しているフシがありましたが、液晶の解像度が大幅に向上したことで上位モデルとの差異が質感や軽量性ぐらいになってきた感があります。

そうはいっても Forerunner 165 が特別に重いということはありません。ランニングウォッチとして適切な軽量性を維持しています。

重いと身につけたくなくなりますからね。

しばらく使ってみた感想としては、液晶ディスプレイの見やすさに拘る人やタッチパネル操作を好む人は従来モデルから買い換えると幸せになれそうです。

新たに追加されたアクティビティの計測を行いたい人もですね。

タッチスクリーン不要で稼働時間重視の方であれば Forerunner 255 も検討の余地ありです。

255 と 165 を比べると体積や質量で両者はほぼ同じですが、カタログスペック上の稼働時間に大きな差があります。

スマートウォッチモードで 255 は約 14 日間なのに対して 165 は約 11 日間。GPSモードでも約 30 時間と約 19 時間と両者は用途がまるで違います。

ランニングでは一日中走り続けると膝を壊すので、どちらも同じように見えるかもしれません。

サイクリングでは20時間 距離300km みたいなイベントもあるので 165 の稼働時間では用途が限定される可能性があります。

このあたりがタッチスクリーンの評価が分かれそうなところです。

ミュージックも同様ですね。機能が増えて消費電力が増えるとそれだけ充電頻度が高くなってしまいます。

今までに GARMIN ウォッチやサイコンを購入されたことがない方であれば、最新の Forerunner 165 で間違いないかと思われます。

最新モデルはスマートフォンアプリの GARMIN Connect との同期が非常に簡単なので余計なストレスがないからです。

比較的新しいモデルであれば、どれも簡単に接続できますが上位モデルは 165 が複数買える価格設定になっているので、スポーツで乱雑に扱うのであれば 165 ぐらいが丁度いいんですよね。

というわけで、およそ3年ぶりにようやく出てきた新モデルは、使いやすさは向上した一方で稼働時間は短くなる等の変化があり、性格はやや変わっています。

過去モデルに Forerunner/ForeAthlete 235 から 245 にモデルチェンジした際に、充電ケーブルが変更されて直接 USB 接続できるようになったとき以上の大きな変化ではないかと個人的には思います。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

Contact Us