タミヤ工作セットでコンベアベルトを自作する

電子工作や画像認識とあわせるためのコンベアベルトをタミヤの工作キットを用いて作成しました。

もう何年も前から欲しいとは思っていたのですが、そのために3Dプリンタを購入するわけでもなく、手作業が苦手な不器用人間に金属や木材の精密加工ができるわけもなく、といった事情から自作する気もありませんでした。

ふとした瞬間に知人にそのことを話してみると、タミヤの工作セットを使用すると簡単に実現できそうなことが分かりました。

そこで必要な材料を集めてきて、見様見真似で組み上げてみたら、本当にできてしまいました。

はじめて触る工作セットは 使い方がさっぱりわかりません でしたが、取り敢えずネジとナットで締め上げておけば部品を固定できるので、必要なかたちのプレートやアームを用意すれば良いということが徐々に分かってきました。

そして、このタミヤ工作セットの素晴らしい点にも気がつきました。




一点目は 部品の再利用が容易 であるところ。ネジとナットしか使用しませんので、間違えても何度でも修正できますし、必要ならば後から拡張もできます。

二点目は 素人でも精密な工作が可能 であるところ。ネジ穴の位置が決まっているので、自身で定規で線を引いて、穴を空けていくよりも正確な工作ができます。

そして三点目に、ドリルで穴を空けたり、ノコギリで裁断した際の微細な削りかすが飛び散らないところです。

できあがったものも、実用に耐えるとまでは言えませんが、検証用のプロトタイプとしては非常に良いものができあがります。

それも、わずか数時間ほどの製作時間で完成してしまいます。

それでは実際の工作に用いた部品を見ていきます。

使用したものは、以下のとおりです。

部位 使用製品 個数
支柱 No.143 ユニバーサルアームセット 2セット
土台 No.157 ユニバーサルプレート 2枚セット 2セット
シャフト受け No.156 ロングユニバーサルアーム 1セット
ベルト No.100 トラック&ホイールセット 1セット
モータ No.4 ウォームギヤーボックス 1セット

動力部分は他のものでもいいかも知れません。

また、私の場合は製作物の構造強化、センサ設置場所の確保、画像認識の精度向上のためという3つの理由から屋根と壁を設けていますが、これも必ずしも必要なものではありません。

必要なければ、ユニバーサルプレート2枚セットは1つで十分です。

トラック&ホイールセットのスプロケットホイール(大)は、デフォルト状態ではシャフトが貫通しませんので電動ドリルで穴を開けて、ユニバーサルアームセットのプラナット(廃材)で外側から固定しています。

それをポリキャップでギアボックスのシャフトに連結させています。

この辺りは、もっといい方法があると思われますが、私の目的は模型の改良ではありませんので動けば良しとしています。あらかじめご了承ください。

この状態で電源に接続すると実際に動きます。

しかし、そのままではコンベアベルトの試作品としては不十分なので、次回はドライバで制御することを考えます。

ここまで想像以上にうまく行きましたが、一つだけ想定外の問題もありました。

それはモータ音が凄くうるさいことです。

いまどきのモータは静音です。PCケースのファンも、自動ドアも、電気自動車もモータの音を気にする人などいません。

だから市販の汎用モータがこれほど大きな音を出すとは考えもしませんでした。

このサイズでも騒音が気になるということは、より大型になる本番のコンベアベルトではどうなるのかを真剣に考えなければなりません。

このように実際に試作して動かしてみると、いろいろな問題点も見えてくるので、気になるものがありましたらタミヤの工作セットでプロトタイプを制作してみるのもいいかもしれません。

つづき

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

Contact Us