空気入れ CO2インフレータ 携帯ポンプ再検証

最近やたらとパンクする機会があったので携帯ポンプを再検証です。

これまで2年以上もパンクに遭遇することなどなかったのに、ここ半年間は3回もパンクに見舞われるなど頻度が異常なので対策を考えます。

基本的なパンク対策は予備のチューブを2本、CO2インフレータを2本、タイヤブートを3枚携帯しています。

最近は近所の山の中しか走らないのでこれで問題ありません。

おおよそ最寄りの駅や自宅から 20km 程度までの距離であれば必要十分な装備でしょう。

最初から 50km 超の走行する場合、あるいは飛行機で遠方に赴く場合には TOPEAK Road Morph G を持ち出します。

携帯ポンプとしては最上位の操作性を誇る Road Morph があれば、飛行機輪行でも躊躇なくタイヤの空気圧を下げることが可能です。

一面だけを見れば最高の携帯ポンプなのですが、その携帯性はお世辞にもよくありません。

小型の Mini Morph であってもジャージの背中のポケットに入れると違和感があります。

専用マウントを使用する場合にはボトルケージを一つ潰してしまいます。

サドルバッグには収納できないと考えて差し支えありません。

大型のサドルバッグには括り付けられなくもないですが、走行中に落下させたり、ぶつけたりする可能性は排除できません。

あくまで長距離走行における御守のような存在であって、短距離で常用する装備としてはやや過剰です。

日常的に使用するにあたっては CO2 インフレータさえあれば十分かと言うとそれもまた難しい問題です。

CO2 インフレータは一度ボンベを開封すると止められません。

一回きりの使い捨てであること自体は良いのですが、交換用の予備のチューブが破損していたりすると完全に無駄になります。

そしてボンベを使い切ると空気を入れる手段自体がなくなっていまいます。

対策としてはボンベの本数を増やすことです。

しかし、ここにも落とし穴がありまして、昨今のワイドリム化やディープリム化によって交換チューブは大型化しバルブも長くなりました。

23mm 幅タイヤ用のチューブなら余裕があったところが 28mm 幅タイヤ用のチューブとタイヤレバーとバルブエクステンダーだけで一杯です。

つまり CO2 ボンベの携帯数を増やすことはあまり現実的ではありません。

そんなことをするぐらいならハンドポンプを併用したほうが合理的です。

というわけで小型のハンドポンプを新たに追加しました。

SANLIKE(サンライク) 携帯用ポンプ 仏式/米式バルブ対応です。

このハンドポンプの利点は実測 59g という軽量さと全長 127mm という小ささです。

ステッカーなしのバルク品の CO2 ボンベの平均質量が 59g なのでほぼ同じ重さということになります。

余談ですが高圧ガス (液化炭酸ガス) の封入の問題なのか CO2 ボンベの質量の分散は結構大きくて、20本ぐらい計量してみると 56g から 62g ぐらいまでばらつきがあります。

ものによっては余裕でハンドポンプより CO2 ボンベのほうに天秤が傾いたりします

これに実測 18g のカートリッジアダプターが付属することを考えると、体積はともかく質量としてはあまり優秀とは言い難いかもしれません。

なにしろハンドポンプのほうはロードバイクやクロスバイクに用いられるフレンチバルブと、MTBやミニベロに用いられるアメリカンバルブの両方に対応しているのに対して、CO2 アダプターはフレンチバルブ専用です。

ただし CO2 インフレータであれば数秒のうちに空気入れ作業が完了しますが、ハンドポンプのほうは時間と労力を要します。

操作性はあまり良くありません。

空気圧が高くなるほど空気を入れづらくなっていきます。ハンドポンプの避けようのない欠点です。

それを解決した商品に電動空気入れも存在しますが、そちらはリチウムイオン電池に由来する発火リスクや取り扱いの繊細さという別の問題がついて回ります。

小型軽量化すると稼働時間が3分前後になったりするので、それなら CO2 インフレータと変わらないのでは?と思えてしまいます。

たしかにゴミは出ないですし、繰り返し利用できる点は便利ですが、保管や運搬にはかえって気を遣う必要性が増しています。

結局のところ、どれも一長一短なので用途に応じて使い分けることが一番です。

操作性と使用回数を考えると Road Morph G は便利ですが全長 270mm 質量 175g はポケットに入れておくには大きいです。

飛行機輪行で毎回のようにタイヤの空気を抜いているのでもない限り、使用機会は年に一度か、半年に一度ぐらいなので、自然と大きいものは持ち運ばなくなります。

CO2 インフレータは回数制限があるので肝心なときに役に立たないことがあります。

ハンドポンプで空気を入れるのは割と大変です。

それぞれの長所と短所を考えて、CO2インフレータのみで出かけたり、距離や行き先に応じてハンドポンプを追加したり使い分けるように装備を見直しました。

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