GARMIN ForeAthlete 230J を購入してから毎日がとても充実

東京の人混み、路上駐車、信号停止に嫌気が差して鬱々と過ごす日々に危機感を覚え、ランニングウォッチとして GARMIN ForAthlete 230J を購入しました。

私にとってランニングはロードバイクの延長、あるいは早朝の視界の悪い冬場や出張時のトレーニングという位置付けです。

そのため、これまでは自転車用の GARMIN Edge520 を握り締めながら走っていたのですが、毎回、走り出してから後悔していました。

握り締めたまま走っていると掌が痒くなったり、10km から 15km (時間にして1時間から1時間30分ほど) 継続して走り続けていると、僅かな重さでも徐々に負担になってきます。

かと言って、走行距離・経路・時間を記録として残せないのは、つまらないものです。

ストレスなく走行ログを取るためだけに新しくGPS端末を買い直すべきなのだろうか。これが私にとっての最初の関門でした。

購入後に継続使用しているからこそ言えることですが、購入前には「どうせすぐに使わなくなるだろう」と本気で無駄になることを心配していました。




ランニングウォッチの選び方は?

いざ購入を決めたところに、立ちはだかる第二の関門はランニングウォッチの多様性です。

多種多様な機種から自分に適したものを選択しなければいけません。

率直に述べると、とても面倒くさいです。

これは参入メーカー数が多く、そのそれぞれが用途別に豊富なランニングウォッチを提供しているためです。

ただの歩数計だけでなく、睡眠管理なども含めたライフログ、登山にも使われることを想定したGPSマップ表示機能など、他の機能を複合していることが普通です。

その価格や機能のばらつき具合は、自転車用サイクルコンピュータとは比較になりません。

心拍計はあっても位置情報測定機能はないもの、GPSナビ機能まで搭載しているもの、防水のスマートウォッチ、あるいはサイクルコンピュータと同等の機能を有し、自転車用のスピード・ケイデンスセンサーと接続できるものまでバリエーションに事欠きません。

その中で私が重視したのは、軽量性、視認性、GPS機能の3点です。

と言うのも、私の場合は既に光学式心拍計として MIO Alpha 2 を所有しており、普段のトレーニングで心拍の測定を行う機会があまりない事を経験的に知っているからです。

どの程度の負荷で心拍数がどれくらいになるのかは体感的に分かっているので、毎朝のジョギングの度に計測することもないかと感じています。

同様にライフログや登山地図表示もランニングウォッチには求めません。

それよりも軽くて、見やすくて、走行記録が過不足なく取れる端末であることが重要です。

その条件で探して辿り着いたのが GARMIN ForeAthlete 35JGARMIN ForAthlete 230J という2つの端末です。

前者の方が機能的にシンプルで光学式心拍計を搭載している反面、後者の方が液晶文字盤が大きく多機能です。

前者がライフログやランニングに特化している一方、後者には最大酸素摂取量 (VO2Max) 推定や予想タイムなどレースを意識した機能が付きます。

加えてANT+ケイデンス・スピード加速度センサーと連携させて、サイクルコンピュータ的に使うことも可能です。

これに更に光学式心拍計を搭載した GARMIN ForeAthlete 235J というモデルもあり、真剣にトレーニングを行うのであればチェストベルトよりもこちらの方が良いのではないかという気さえしてきます。

しかし、先に述べた通り、私は心拍計を必要としていないので、機械的に単純な GARMIN ForAthlete 230J を選択しました。

また最終的に選択こそしませんでしたが、EPSON WristableGPS J-50K も同様に多機能で、Strava に走行記録を同期でき、安価な上に質感も高く極めて魅力的でした。

私は既に自転車用途に GARMIN を導入して (専用アプリの設定やデータの蓄積をして) いたので購入には至りませんでしたが、もしこれから何もない状態で始めるのであれば、こちらを購入していた可能性も大いにあります。

ランニングウォッチの使用感は?

ランニングウォッチを購入してまず驚いた点は、画面構成が複雑で多機能な事です。

同じ GARMIN でも Edge520 であれば、電源を入れてボタンを2回クリックすれば直ぐにライドの計測に入れます。

ところが ForAthlete 230J では、まずランニングの計測画面を表示するために、いくつかの画面遷移を行わなければなりません。

これはおそらくスマートフォンと同期してメールやSNSのメッセージ通知を受け取っているためです。

実際に能動的に使用するよりも SNS 通知やメールなどを受信して勝手に振動している機会の方が多いです。

走行中は立ち止まって着信の確認などはしないので、誰かから通知があったことを手元で確認できるのは割と便利です。

そしてメールや電話だけでなく、TwitterやFacebookメッセンジャーの着信にも反応します。本文の一部も読めるので携帯電話の画面を見る機会を減らせます。



肝心の軽量性と視認性の面では、導入以前と比較して大幅に改善されました。

見たいときに距離や時間を確認できるのは精神的に楽ですし、走るたびに手の快適さに感動を覚えます。
やっぱりサイコンは手で握りながら走るものではありません。

走ることそのものに集中できるようになって以前よりもずっと楽しくなりました。

凍える真冬の寒さ対策

東京都心でも外気温が0℃に近くになるこの時期、河川敷には霜が降り、山間部に雲が掛かれば積雪のおそれがあります。

そこまで行かなくとも屋外に出て走り出せば、体感温度はみるみる下がり氷点下を容易に下回るものです。

厚手のビブショーツをはき、冬物のジャージを着ても身体が温まる前に凍えてしまいます。

山間部まで片道 70km から 100km の市街地が拡がる東京の場合、午前5時以前に出発して夜明けと共に標高が上がるようなライドも珍しくなく、1日を通しての気温が -5℃ から 5℃ の範囲に収まることも少なくありません。

真冬のライドといっても、一時的に ( 標高の高い峠などにおいて ) 氷点下になるぐらいであれば大きな問題はありません。

しかし、12時間以上も連続で外気温が 0℃ を指しているような環境の中を走るには、いくら冬物とは言えジャージだけの装備では厳しいものがあります。

この寒さへの対策をどうしているのかを自転車趣味の先輩たちに教えて頂きました。




その中でも「なるほど!」と思えたのは、インナーに着る MIZUNO ブレスサーモ です。

肌から発散する水分を吸収して発熱する素材を使用しているらしいのですが、氷点下で何度も使用してみた印象では「発熱する」と言うよりも「冷たくならない」と述べた方がしっくり来る肌触りの良いインナーでした。

発汗性の良くないインナーを来ていると、ジャージの内にこもった水分が冷えて徐々に体力を奪うものですが、こちらは汗もこもらず、冷たくもならず、10時間以上も着ていても軽いままなので、ダンシングで激しく動いていても気になりません。


MIZUNO ブレスサーモ

身体の中心に近い上半身を見直したら、その次は足下の見直しです。

今までの私はシューズカバーも使わずに雪山にも行っていたのですが、長時間のライドになると厳しいので防風機能付きのカバーを導入しました。

使用してみたところ信号停止などの際には爪先が暖かく感じるものの、1日を通して気温が低く、風が強かったりすると、足の甲あたりが霜焼けで痒くなるのは避けられません。

ただ血液の循環が良くなるのか、長時間 (6時間 / 120km 以上) では使用していない時よりも疲れにくくなる事を感じます。


PEARL IZUMI 7911 サイクルシューズカバー ウィンドブレーク ロード

そこで、さらに靴下にも MIZUNO ブレスサーモ パイルソックス を導入したところ、体感温度が0℃を下回るような早朝でも爪先から凍えることがなくなりました。

ただし、靴下としてはかなり厚めなので、合わせるシューズの大きさには注意が必要です。

スキーやスノーボードウェアほどではありませんが、それなりに厚みがあります。

とくにサイクリング用途に特化した靴下は薄くて軽量なものが多いので、そちらに合わせた大きさの (ビンディング) シューズでは少し窮屈かもしれません。

私は夏用のシューズと、それより1サイズ大きめの冬用のビンディングシューズを使い分けて対応しています。

これらの防寒対策を取った上でウィンドブレーカーを持ち出します。

約2年ぐらい以前から持っていたのですが、携帯性を重視した薄地素材な為か、寒い時に着ても暖かくならないので着る機会は多くはありませんでした。

これは私が使い方を間違えていて、寒い時や (ダウンヒルなどの) 風が強い時に着るものではなく、防寒対策をしっかりと行った上で着ると効果が期待できるものの様です。

着ていない時には大きな違いには見えなかった防寒装備ですが、一つ一つが合理的な機能を有しており、距離を走るほどに重要に思えてきます。

走行距離も文字通りに桁違いに長い先輩方を見るに、まだまだ勉強したりないなと気づかされます。

走る気力が湧かない日々

12月に入って1週間が経とうとしていますが、自転車はおろか徒歩でも外出する気が全く起きず、今月に入ってから一度たりとも走りに出かけていません。

なんと冬季の日課としている毎朝のランニングにも参加できず、徐々に焦りと危機感を覚え始めています。

実は先週は自宅のある東京を離れて出張で新潟県を訪れていたのですが、そこでの生活には常に身近に雄大な雪景色がありました。

関東では高速道路を数時間も走らないと決して拝めないような素晴らしい光景に苦労も無く出会えてしまうのです。




それと同時に毎日、否応なしに自動車で数十分間も道路を走らなければなりませんでした。

私は車の運転は余り好きではないのですが、毎日の運転を通して、道路を走る事もそれほど好きではないと気が付きました。

私が好きなのは思う存分に身体を動かす事であって、狭くて危険な道路上で他の通行車両に気を配る事に楽しさは見出せませんでした。

ある意味、自動車で道路を走り過ぎたのかもしれません。

その後に戻ってきた東京では人混みと、歩行者と路上駐車、駐輪の無法地帯ぶりに本当に嫌気がさしてしまいました。

冬季は路面が凍結してしまう雪国と比較して、乾燥して快晴の多い東京の方が恵まれているとは良く聞く話ですし、私も以前はそう思っていました。

しかし、高緯度の北海道や高地を除けば、雪国でも本当に走れなくなるのは12月中旬以降と聞くと、普通に安全に走れるのは正月の3日間しかない東京よりも環境は良いのではないかという考えがどうしても思い浮かんでしまいます。

日本海沿岸ほどの豪雪地帯ではありませんが、私も冬の平均気温が氷点下になるようなところに住んでいたので、雪の厄介さ、凍結する水道管、素手で触ると皮膚に貼りつくドアノブなどの苦い思い出は多々あり、日常生活面での雪国の大変さは良く分かります。

決して侮っている訳ではないのですが、ランニング場所を探す事にすら苦労する東京の生活とは何なのかと考えさせられるぐらいには魅力的に見えました。

あとは仕事さえあれば… というところなのですが、そう何もかもを両立はできないので、運動と割り切ってローラー台を専門にするか折り合いの付け方を改めて考えなければなりません。

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