雲取山の麓まで・石灰の町 日原街道ライド

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JR青梅線の 奥多摩駅 は、多摩川渓谷と日原川の合流する地点にある氷川町というところにあります。

この氷川町から青梅街道を西進すると奥多摩湖や甲府、東進すると青梅駅や新宿の靖国通りへと至りますが、ここで青梅街道を逸れて日原川沿いに北上していくと東京都の最高峰・雲取山 (標高2,017m)への登山道へと続いています。

上の地図の 都道204号線 がそれで、日原街道 という通称があります。

今日は檜原側から風張峠を越えてきたので、青梅街道の西側から氷川町に入り、交差点を左折して日原街道へと入ります。


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日原街道に入ると直ぐに集落が途切れて登り基調になり、2車線と1車線の区間を交互に繰り返します。

急勾配的な辛さは余りありませんが、明るくなったり、薄暗くなったりを繰り返すので、目や脳が疲れを感じます。



奥多摩湖では立ちはだかる無数のトンネルに視界を奪われましたが、こちらは南側に位置する山の陰と森林に展望を阻まれる印象です。

檜原に比べて街道沿いに家屋が少ない事に加えて、この薄暗さが物寂びさを覚えさせます。


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道中では観光客や登山客を満載させたバスや自家用車と幾度も擦れ違います。

自家用車のナンバーも庄内、野田、足立、川越と、どう見ても地元のものではありません。



もしかしたら多摩や八王子ナンバーは地元の方かもしれませんが、ほとんどは観光客のものでしょう。

というのも、この日原街道は途中で行き止まりとなる一本道で、最奥部には観光地として有名な 日原鍾乳洞 が控えています。

それにしては公道というより、林道、あるいは舗装された登山道のような景色が延々と続きます。


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さらに進んでいくと見慣れぬ青い道路標識「警笛鳴らせ」が出現しました(嬉)。

ロードバイクを購入して以来、初めて見ましたよ、この標識。

道路交通法で指定されているので仕方なく装備している 不要、無意味な 自転車用ベル を初めて使用する時が遂にやってきました。

チン!

はい、おしまい。

やっぱり、こんなもの必要ないんじゃ。



世にも珍しい標識を超えて進んでいくと、これもまた珍しい1km超の歩道付きトンネルが現れます。

このトンネルは奥多摩町の他のトンネルほど路面は荒れていませんが、長すぎて反対側の出口が見えません。


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長い暗闇に目が慣れた頃にトンネルを抜け、更に登り続けると、急に視界が開けて明るい山岳集落が出現します。

ここが山岳信仰と石灰の地・日原です。

同じ奥多摩町なのに氷川(奥多摩駅前)や川野(奥多摩湖畔)などの青梅街道沿いとの地理的な断絶が凄まじく、自販機どころか民家すらない山道を通ってくるだけに雰囲気は抜群です。


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下を見ると谷底まで転げ落ちそうな斜面にある建物や畑、旧式の丸型ポストを備えた郵便局、使用できるのか分からない古い自動販売機に、伝統的な日本家屋。

観光地らしく人が多いので、シーズン中は明るく賑わった雰囲気が楽しめます。

道路の傍らを見ると、座り込んで眼下の急斜面と谷底を眺めながら話し込んでいる若い女性の集団も。

この日原から見る渓谷の清流は格段に美しいらしいのですが、残念ながら遥か下の谷底にあって良く見えません。

道中もずっと下の方を流れていたのに、道が登り基調で少しづつ標高が上がっていく為に、川からどんどん遠ざかっていきます。

一応の目的は達したので、連休で渋滞中の日原鍾乳洞と日原林道 (雲取山の入り口) の手前で折り返し、渋滞中の青梅街道を避けて吉野街道を経由して帰路につきます。

鳩ノ巣渓谷の方は、青梅街道のトンネル地獄と連休の渋滞による疲労で、もはやどうでも良くなりました。



日原街道は峠越えほどの強度はありませんが、アウター縛りで行くには、そこそこキツい山道でした。

分かりやすい絶景もありませんでしたが、鍾乳洞や無人トロッコも含めて、ここでしか見れない景色がたくさんあります。

その意味で、好きな人はとことん好きになるだろうなという不思議な魅力のある土地です。


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