Monthly Archives: October 2016

脱臼

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10日ほど前からロードバイクに乗らなくなりましたが、乗る気力がなくなったり練習が嫌になった訳ではありません。

歩行中に濡れた路面に足を取られて思わず地面に手をついたところ、そのまま転倒して脱臼してしまいました。実は脱臼するのはこれが初めてではなく、過去に5回ほど経験していて、完全に癖になってしまっています。厄介なものです。

突き刺さるような神経の痛みと腕を失ったかのような麻痺感覚は遥か昔に忘れていて、久し振りに思い出しました。できる事なら忘れたままでいたかったものですが。

さすがに何度も経験していると慣れるもので、まずは車の来ない安全な位置に移動して、痛みを我慢しながら無事な方の手で外れた腕を握って前方上部の方まで持ち上げて関節をはめ直します。

位置が元に戻れば刺さるような痛みは治まるのですが、靭帯が損傷しているので迂闊に動かせません。掌を切って出血したり散々ですが、中でも最も堪えたのは最初に脱臼した時の腕を失ったかのような強烈な痛みの記憶が鮮明に蘇ってくる事です。

実際の怪我をしている時よりも堪えるというのも不思議なものですが、そんな痛みを経験していても意識するまでは綺麗さっぱり忘れてしまっていたというのも更に不思議なものです。

その際は車に気づいていない歩行者と歩行者に気づいていない車が接触しそうになっており、考える前に体が勝手に動いて道路に向かって飛び込んだ覚えがあるのですが、当時の詳しい状況や関係者の顔などは全く思い出せないのに強烈な痛みの記憶だけが何度も追体験されて思わず顔をしかめます。

脱臼なんてするものではないですね。




再び都民の森へ

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ホームグラウンドと言いながら、3ヶ月ほどご無沙汰していた檜原村の都民の森へ再訪しました。

ヒルクライムレースを前に事故や故障を予防する目的で、外出を避けて専ら3本ローラーを用いた練習を行っていた事から、自ずと奥多摩とも疎遠になっていました。

レースも無事に終了したところで、再び気軽に奥多摩ライドに出かけられるように新しい経路を開拓するのが今回の目的です。



しかし、長らく実走を怠っていた為、ローラー台を回すばかりの練習で無自覚に身についた悪癖が、図らずもこのソロライドで露呈する事になります。

渋谷から246号線、多摩川サイクリングロード、睦橋通りを経由して檜原街道に入るのが今回のルートです。

夏の早朝とは打って変わって、日の出も遅くなっている事が長距離走行には辛い季節です。快晴でも気温も低く、あきる野市から檜原村に入った際には、気温計は14℃を示していました。

自走で村役場まで辿り着くと、そのまま都民の森へ向けてのヒルクライムルートに入ります。

走り慣れた道ではありますが、3ヶ月ぶりに来てみると意外と傾斜のきつい坂も多く、コースの長さと過酷さに改めて驚かされます。



それに加えての今回の寒さです。夏の間は暑さと水分不足が最大の問題でしたが、登りの途中から悴んで、力の入らない指先がブレーキコントロールを難しくします。指先を頬に当て、温めながらクランクを回して坂を登ります。

都民の森では奥多摩周遊道路に近づく後半の方に斜度10%、9%の注意を促す看板が連続して現れるので、後半になればなるほど厳しくなる印象がありましたが、久し振りに実走してみると中盤あたりの急勾配の方が厳しいと感じます。

特に上川乗交差点の先、人里の手前、数馬ヘリポート付近の登り坂では、悴む手を押さえ付けてダンシングしたくなる程に傾斜が激しいと感じられます。

もしかすると後半部分でのみ勾配を示す道路標識が建てられているのは、そこが経路中で最も傾斜が激しい場所だからではなく、自動車が通る事を想定して後天的に整備された事の名残に過ぎないのかもしれません。

厳しい檜原街道を抜けて旧料金所を跨ぐと、いよいよ奥多摩周遊道路に入ります。


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ここまで来てしまえば、残りは9%の坂が延々と3km近く続いているだけなので気が楽になるところです。

いつもであれば、そう感じているところなのですが、今日ばかりは無事に帰れるかどうかが不安で仕方がありません。

長らくローラー台ばかり回していた事と、手が悴む程の寒さにより80kmほど走ってもドリンクが全く減らなかった事から、今日も一度も補給や休憩を入れずにここまで来てしまいました。

元よりソロライドでは休憩頻度が極端に低くなる傾向がありましたが、止めた途端にいつでも補給できるローラー台に慣れ過ぎていて、補給のタイミングをすっかり失念していました。それも朝食もろくに摂らずに。



今から補給を行うには手遅れですが、レストランや売店のある都民の森に到着するにはエネルギー不足の状態で標高1000mまで登らなければなりません。

しかし、ここまで来てしまったからには、最寄りの売店まで無事に辿り着くのが最も現実的です。ハンガーノックの恐怖と戦いながら、省エネルギーを心掛けてペースを落とし、安全に辿り着く事だけを考えて淡々と登ります。こうしてみると、とても長い坂に感じられます。

ようやくゲートに辿り着いた際には、達成感よりも安心感を覚えます。


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疲労困憊した体にコーラを流し込み、都民の森・とちの実売店さんでカレーライスを頂きます。

名物のカレーパンにあやかっての選択です。カレーうどんも美味しかった思い出がありますが、ここでカレーライスが頂けるのも贅沢ですね。

休憩の後は風張峠を越えたいところですが、出発が遅い事と午後から用事があるので名残惜しいですが引き返してライドを終えます。