香港 2019-2020

香港人も熱心に動向を見守っていた台灣總統立委選舉ですが、取り敢えず今後4年間は大きな混乱もなさそうで一安心です。

趣味の話と無関係なので記述しませんでしたが、じつは私は最近まで台湾に出張に行っており、國民黨(KMT)の議席が減るのは良いことだが民進黨(DPP)一強は良くないという意見も少なからず耳にしていたので「もしかしたら」という危惧を抱いてはいました。

時力黨が思ったほど伸びなかったと肩を落としている知人友人が多いですが、台湾が MNNA に残って政情安定していれば、私個人としては言うことはありません。武陵にも行けますし、これまで通りに自転車や電子部品(とくにPCパーツ)も購入し続けることができます。

台湾に一安心したところで香港です。日本語圏の情報では一向に混乱が収まらないかのように見えます。

外務省の危険情報も正しいですし、もっと言えば元から治安が怪しい地域も少なからず存在したわけで、今の香港が誰にとっても安全というわけではありません。

しかしながら、常時、抗議活動が行われていて都市機能が麻痺しているかと言うと、それもまた事実とは異なります。




公共交通(主に地下鉄やバス)の遅延や運行停止によって通勤や通学に影響が出ることはありますが、営業活動も通常通りに行われていますし、一般市民の大半が抗議活動の参加者または賛同者なので抗議活動に対する理解もあります。

抗議者側に賛同する飲食店などは「黃色圈」と呼ばれ、積極的に利用するように情報共有まで行われています。

日本語情報では突発的な暴動発生や暴力的な抗議活動に巻き込まれる危険性が強調されているように見えますが、現地の香港人の多くは不審死の多発や警察の捜査姿勢、暴力行為に不信感を抱いており認識の齟齬を感じます。

それでも共通しているのは、今の香港は危険だという意見です。

実際のところ、繁華街を出歩く人が減ったというメディアの文言にかかわらず、相変わらず繁華街や飲食店は(少なくとも私が見ている範囲では)賑わっていますし、観光名所で記念撮影している人もたくさんいます。したがって「滞在に当たって危険を避けるように十分注意してください」という外務省の情報は妥当だと思われるわけです。

それよりも目に見える変化としては、空港の警備が強化されて出入口検査が行われるようになり、航空券を持っていなければ入場すらできなくなりました。

ただでさえ迷路のように行きにくかった中環のプロムナードも龍和道(Lung Wo Rd)にバリケードが設けられて、さらに行きづらくなりました。

そして分かりにくい変化では、香港で開催される会議(conferences)に中国企業が参加しないことが見られるようになりました。

最初は気のせいかと思われましたが、参加リストには名前があるのに会場では見かけないことが数カ月間に何度かあり、どうも私の勘違いでは無さそうな気がします。

私も一年中ここにいるわけではないですし、市民権を有しているわけでもありませんので見てきた範囲を超えた部分に関しては存じ上げませんが、まだまだ収束する見込みは無さそうに感じます。

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