ロードバイクの鍵について考える2

前回の続き
ロードバイクに鍵を掛けるのは、主に休憩時の盗難を予防する為です。

自転車はどこで盗まれるのか
以下のサイトを眺めると、ロードバイクが盗まれる場所に一定の傾向があることに気がつきます。

まず気がつくのが鉄道の駅周辺での盗難です。

盗難マップを参照する限り、路上であろうが、有料駐輪場であろうが、鍵を幾つ付けていようが、どれだけ郊外の駅であろうが、駅の周辺に駐輪している時が最も盗難される危険性が高いと覚えておいて間違いはなさそうです。

鉄道の駅から離れたところで発生した盗難事件を選択的にサンプリングして見ると、自宅大学等の施設の駐輪場での盗難が目立ちます。

おそらく前者の多くが一般に「目をつけられていた」と呼ばれるケースで、後者は条件的に鉄道の駅と同じと解釈できます。

もちろん、全ての盗難事例が報告されている訳ではありませんが、実際にどのような場所、条件下で自転車が盗まれるのかを知っておく事で、持ち主として被害を減らす対策は取れそうです。

郊外ならワイヤーロックで十分?

ロードバイクの鍵の選択が難しいのは、山間部に位置する飲食店や郊外のホームセンターでの一時的な休憩でも盗難被害の報告がある為です。

状況報告から見て、どの事例もおそらく自転車から離れて30分以内に鍵を切断されて持ち去られているようです。

前回の記事の最後に一種の割り切りと書きましたが、盗難被害の事例がある以上、ヒルクライムスポットのような山間部であろうとも、ワイヤーロックさえあれば絶対に安全という訳ではないことが分かります。

複数人で出かける際も、一つの鍵で複数台のロードバイクを連結するよりも、交代で見張りを勤めるつもりで私は参加します。

一人で出かける際のロードバイクの鍵

あくまで私個人の意見ですが、本気で盗難対策を行うのであれば、SAIKO LMX-6ABUS 410程度のU字ロックは必要不可欠であると考えます。

丹沢や筑波山などヒルクライムに赴く場合やイベントに参加する場合には小型軽量のU字ロックを2つ持参するぐらいが妥当でしょうか。

重量があると登坂や自走での帰還に支障を来しますので。

 

既に中古市場での転売価値が毀損されているエントリーモデルであれば、衝動的な犯行のみを予防できれば良いと考えますが、組織的な犯罪者集団への対策を考えると究極的には一人では何処にも出かけられなくなります。

その日毎に盗難リスクと装備品のバランスを見て判断できるようになりたいものです。


DSC02989
和田峠にて


ロードバイクの鍵について考える1

走る事だけを考えた場合、ロードバイクに鍵は必要ありません。

実際に私は皇居の周りを周回する時には、走行記録用の携帯電話だけを持ち、サイクルジャージとヘルメットに身を包んで手ぶらで出掛けます。私の家のある四谷から半蔵門までは直線距離で2kmもないので、何かあったとしても歩いて帰って来れば良い訳です。

もう少し遠出するとなると、どうしても休憩が必要となりますので、そこで初めて鍵の事を考えなければなりません。

Raleigh CRNでは、長らく斉工舎のシャックルロックLMX-6のみを着けていました。


斉工舎(SAIKO) シャックルロック SAIKO LMX-6 241175001

ブレーキ等の一部のパーツこそ自身で105に換装してますが、基本的にはTiagraグレードのエントリーロードです。ホイールも完成車に付いてきた鉄下駄をそのまま数千kmほど乗り潰してきたものですので、今更、積極的に狙われる事もないだろうという判断で、二重ロック等はしていません。

運が良いのか、U字ロックが効いていたのか、今まで盗難被害にあったことはないのですが、この鍵単体だけでも1kg弱の重さがあります。さすがに大きくて重たいので、走行距離が20km、30kmと増えて行くと徐々に腰にダメージが蓄積していくと同時に、何でこんな物を持ってきたんだろう?という疑念が常に頭に浮かんできます。

緊急時に駐輪しなければならない時だけは持っていて良かったと思うのですが、そもそも駐輪すること自体が滅多になく、それ以外の時間はただのデッドウェイトにしかならない訳です。

持ち運ぶにしてもリュックか、S2サドルバッグが必要になり、機動性の良さが失われます。

このS2サドルバッグもシャックルロックと一緒に購入しましたが、走り込んでいるうちに持ち物が減り続け、U字ロックと一緒に使わなくなりました。

走行距離にして3,000kmを超えた辺りから、U字ロックを止め、Mighty Guardを取り入れました。


クロップス CP-D3SHW 4×1800mm マイティガード コイルワイヤー シルバー

フロントディレイラとチェーンを固定して、自転車を転がせなくしてしまうというユニークな鍵です。付属で付いてくるワイヤーロックの方は芯が入ってないので処分して、自前のチェーンロックと組み合わせています。


ABUS(アブス) 1500/110 RED

これは結局のところU字ロックは必要なかったと言うことではなく、走行場所やスタイルが変わったので、それに合わせて鍵を見直した結果です。

以前はそれこそ河原町御池といった京都市の中心街や東京都内の有料駐輪場、休日となれば横浜や八王子といった市街地に一時的に駐輪することが多かったのですが、昨今は走る事を目的として走る事が多く、場所も都市部や観光地よりも郊外に赴く事が多くなりました。

こうなると優先されるのは、堅牢性よりも携帯性に傾きます。

しかし、これはあくまで、既に数千kmを走ったエントリーロードだから可能な一種の割り切りであって、より高価なモデルについては、それほど単純にはいきません。

続く

初心者が3本ローラーを買って半年使った感想

運動不足解消のためロードバイクを購入したのですが、雨に弱いクロモリフレームや革サドルを使っている事もあり、毎日、乗れない事が不満でした。

その不満を解消すべく、今年の春、通販でMINOURAのMOZ ROLLERを購入しました。

MINOURA(ミノウラ) MOZ-ROLLER 3本ローラー チタンカラー

素人がいきなり3本ローラーに乗る事は可能です

練習用の室内ローラーの入門に用いられるのは、一般的には固定ローラーだと思われますが、


MINOURA(ミノウラ) LR340 LiveRide 固定式サイクルトレーナー

モデルによってはフレームに取り付ける必要がある、いずれ3本ローラーも欲しくなる等の意見を聞いて、最初から3本ローラーを購入する事にしました。

最終的な判断の基準になったのは、3本ローラーに乗った人の体験談や練習中のビデオを見て、自分にもできると思った事です。

私の場合、京都でロードバイクを購入し、その後、東京に転居してしまった為、周囲にアドバイスをくれる人がいませんでした。

しかし、見よう見まねでも、当日中には乗れるようになりました。




3本ローラーと一緒に必要な物

ローラー台単体でも乗る事はできますが、練習は単調で目的を見失いがちになるので、継続する為にはスピード・ケイデンスセンサーと扇風機、ヨガマットだけは用意しておいた方が良いと思いました。


キャットアイ(CAT EYE) ISC-12 [Bluetooth SMART] スピード&ケイデンスセンサー

BlueTooth対応のセンサーさえあれば、Runtastic Proやwahoo Fitnessといったスマートフォンアプリと接続させて、現在の時速や走行距離を計測、表示する事ができるので、サイクリング・コンピュータは無くても何とかなります。

扇風機とヨガマットは汗対策です。ローラー台に乗っている時は、たくさん汗をかきますので、エアコンの送風だけでは間に合いません。

初めは扇風機は使ってませんでしたが、距離が伸びるに連れ、体の中に熱が籠もるのが苦しくなってきます。

ヨガマットは振動や騒音対策を意図して敷きましたが、あまり効果があるようには思えませんでした。

汗対策に敷いたままにしてます。

メリットとデメリット

天候に無関係という点を意識して購入した3本ローラーですが、使っているうちに思わぬメリットがある事に気がつきました。

まず、ローラー台は時間あたりの練習効率がとても良いです。

公道では信号ストップの他、急停止や減速、再加速が必要となる要因がたくさんあり、走行時間も停止時間も長くなります。

ローラー台では一度も停止する事無く漕ぎ続けなければならない為、15分もあれば10kmの距離を走る事が可能です。

体重が軽い人でも1時間も走れば、400Kcalぐらいは消費できますので、ダイエット目的にも使えそうですね。

次に漕ぎ続けなければならない為、ペダリングやフォームが自然と矯正されます。

レースに出るようなサイクリストの方は、こちらの方が第一の目的かもしれません。

鏡やビデオカメラを使えば自分のライディングフォームも確認できますし、ビンディングシューズの位置を微調整する為に乗る事もあります。

最後に走行距離やペースが感覚的に把握できるようになりました。

これは3本ローラーよりもスピードセンサーによるところが大きいのでしょうが、毎日、一定の距離を走る事で、このペースで走ればどのくらいの時間で何kmぐらい走れるだろうというのが予測できるようになります。

外出時でも後どれくらいの時間で目的地まで到達できるのか目安がつけやすくなります。

デメリットとしては、外に出るのが億劫になります。

単純な距離だけを見るなら、外に出て走る方が何倍も時間がかかりますし、事故や降雨の可能性もあります。

また、実感として、外出時に忘れ物が多くなりました。

ローラー台ではグローブもヘルメットも使いませんし、ツール缶やライトも外しますので、同じ感覚で外に出るとグローブやサイクルキャップなどを忘れます。

これは環境にもよるのかもしれませんが、部屋が汗臭くなるような気もします。
あくまで感覚ですが。

Contact Us