自転車用のヘルメットを洗う…これって洗って良いものなの?

ロードバイクに乗るときに被るヘルメットを洗いたくなりました。

幾つかヘルメットを持っているのですが、どれも汗を吸い込んで顎紐に塩を吹いており、肌触りが良くありません。

しかし、安易に水洗いして劣化したりしないものなのでしょうか。さすがに雨天でも使えるぐらいの防水性はあるのでしょうが、洗浄方法によっては破損や性能劣化を引き起こしそうな予感がします。

中にはボタン電池と発光ダイオードを搭載しているものもあります

本体だけを見ても分からず(´・ω・`)


検索してみても満足できる情報を得られなかったので、付属していた取り扱い説明書を引っ張り出してきました。




表紙から順を追ってページをめくっていくと8番目の項目に洗浄方法を発見。

どうやら、ベルクロで固定されている内部のクッションと外側のシェルで洗い方が異なる模様。
えっと、顎紐は…?(・∀・;)

クッションは中性洗剤で洗えば良いみたいです。布なので当然ですね。

注意書きとして30℃のぬるま湯を使えとありますが、日本の洗濯機は煮沸しないので関係ありません。

シェルの方もぬるま湯と洗剤で普通に洗えるようです。

溶解性の洗剤を使うなとしか書いてありません。服に染み付いた自転車のチェーン油を落とす際に、普通の食器用洗剤はあまり役に立たなかったので、万能石鹸のブルーキーネットを使い回す事にします。

私は専ら服についたチェーン油落としに使ってますが、本来は衣類用の洗剤なので、油以外の汚れ にも効果覿面 に使うのが正しい使用用途です。

まずは取扱説明書に記載されていたように、クッションを剥がしてブルーキーネット溶液に浸け置きします。

煮沸厳禁なので普通のシャワーの温度ぐらいで良いでしょう。

シェルの方はブラシで磨くまでもないと思ったので、顎紐にブルーキーネットを塗り込んで、強めのシャワーで流し洗いするだけに留めました。

サイクルキャップを被っているとはいえ、こちらの方にも汗が染み込んでいるはずなので、全体の洗浄をしておいて悪いことはないでしょう。

洗い終わった後は、浴槽で陰干しします。

天日干しすると紫外線でシェルの劣化が進むので、何気に陰干しするのが最も大切なポイントなのかなと思いました。

ジャージ、グローブ、サイクルキャップの3点セットはライド後に毎回、洗浄していましたが、これで劣化しないようであれば、今後はヘルメットも定期的に洗ってみます。

そちらの方が肌触りが良いですし、顎紐の不快感も若干和らぎますので。

ARAYA – Raleigh 完成車付属ホイール AR-713を検証する

ARAYA / Raleigh の完成車に付属するホイールについての情報がないので自分で調査してみる事にしました。

名称について AR-713 と仮称していますが、これは正確にはリムの名前です。厳密には AR-713リム と Tiagra-4600ハブ を用いて組まれた名称のない手組みホイールです。

CRN付属品では AR-713 のリムに Tiagra ハブと台湾の CN SPOKE 製のスポークを採用して前後輪ともに32本の3クロスで組まれています。

この立派な部品構成と構造により、私が粗雑に扱っても全く壊れる気配のない、恐ろしいぐらいの頑健性と耐久性を持ち合わせています。




しかし、述べ 10,000km 以上も走行 (ほぼ3本ローラーでの使用) したことにより良い感じに消耗してきたので、この機に分解して各部品の質量を測定してみました。

ホイール全体としての質量はタイヤ、チューブ、リムテープを全て外した状態で前輪が 918g 後輪が 1,105g ほどありました。

前輪 918g

後輪 1,105g

リムテープは前後ともに 19g でした

質量の計測を終えたら、マイナスドライバーとニップル回しを用いてニップルとスポークを外していきます。

目視で分かるぐらいに横振れが出ていたので、テンションは計測しません。

スポークプレップらしきものは見当たらないこともあってかニップルは緩みやすいようなので、テンションも計測するなら購入直後に行わなければなりません。

ニップル自体は重さから推定しておそらく真鍮製です。

スポークは非磁性のスチールで太さ 2.0mm の丸型。長さは29.0cm。後輪はまた左右で変わってきそうです。

このスポークなのですが、その太さもあってか恐ろしいぐらいに丈夫です。

私が何度も分解して組み直したり、自分で使いやすい硬さまでテンションを上げてローラー台の上でスプリントに使っても切れる気配すらありません。



それを受け止める ARAYA のリムも頑丈です。

そう言えば、購入当時のCRNは路面からの突き上げや振動が凄くて、グローブ無しでは乗れたものではなかった事を思い出します。

乗っているうちに気にならなくなりましたが、あれは今から振り返ると身体が慣れたのではなく、硬く組まれたホイールのニップルが緩んでスポークテンションが下がったことが原因なのかもしれません。

そんな頑丈なリムなので質量はそれなりにあります。公称 495g に対して実測では 507g もありました。

私は日帰りのヒルクライムがライドの主体なので少し重たすぎると感じます。

反対にテントや着替えなどの荷物を積載してのライドでは、このぐらいの重さがあると頼もしいだろうということは分かります。

Raleigh CRN は完成車付属ホイールのハブまで SHIMANO 製です。

ブレーキやクランクまで非 SHIMANO 製品でコストダウンする完成車が多い中、約11万円の CRN のホイールハブにまで SHIMANO 製を使用する ARAYA / Raleigh の拘りが感じられます。

リムと合わせて相当に長く使えるようにという配慮されているのでしょう。

万年筆の選び方と魅力


筆記用具にこだわっていると稀に万年筆を購入したいと言われる事があります。

それも年配の方ではなく、20代後半の同年代に言われるのだから驚きます。

私が万年筆を使うのは学生の時分にオーストリアに住んでいた時の名残で、他の物で書くと「何となく落ち着かない」という極めて個人的な理由からです。

むしろ常用するに当たっては、圧倒的に不便な事の方が多いので、聞かれない限りは他人には勧めていません。

本当に欲しがっている人には、使う場所と用途を尋ねて、現行モデルの中から気に入ったものを選んでもらう事にしています。

万年筆は軸の太さとインクにより、使う場所や用途が異なる為です。

一般的に軸が太いほうが持ち手が疲れにくくて良いとされていますが、これらは室内(あるいは書斎)のみで用いられるものです。

外出時に持ち出さない事が、暗黙の共通認識となっています。

インクも軸内に吸入する形式のものが多いのですが、装飾性を重視したモデルではインクカートリッジを利用する事もあります。




一方、軸の細いものは、携帯性を重視している事が多く、場所を問わずに何処でも使えるものが大多数です。

コストダウンで 軸が割れてしまっても中のインクが滲み出てこないよう、吸入式を排して敢えてカートリッジインクを採用しているモデルが多い事が特徴です。

私はカートリッジインクが 割高 空き容器が多く出るので好みではないのですが、多くのモデルではカートリッジの代わりにコンバーターを装着する事で吸入式と、ほぼ同じ様にインク瓶からインクを吸入して使う事ができるようになります。

吸入式でカートリッジは使えませんが逆は可能な事が多いので、カートリッジ式でデザインが気に入った物が見つかったのであれば、即決してしまっても余り大きな問題にはなりません。

購入に注意が必要となるのは、過去のモデルを探している場合です。

ボールペンに取って代わられる以前のモデルはペン先が柔らかく、職人が手作業で仕上げた高品質なものが数多く存在するため、現行モデルよりも人気が高いものも存在します。

例によって、(ヨーロッパではよくある)フリーマーケットなどで捨て値で売られている過去のモデルを掘り出してきて、修理して使うので、私の手持ちの万年筆もほとんどが ジャンク ビンテージ物でした。

セルロイドやエボナイトなど、現在では使われなくなった素材を用いた万年筆を累積で30本は購入しました。

扱いが面倒なので、結局、その殆どを某オクで売却してしまいましたが、確かに現行モデルと比較するとグニャグニャと言えるほど、ペン先が大きく、柔らかいものが多かったのを覚えています。

この書き味に魅了される人がいるのは理解できなくもないですが、耐久性や修理の事などを考えると、現行モデルの方が遥かに気楽に使用できます。

手元に残っているのも、手放せなくなってしまったもの以外は、全て新品で購入した現行モデルです。

手放せなくなってしまうのは、使っているうちにペン先に持ち主の癖が着き、徐々に使い心地が良くなっていく為です。

私の場合、10代の頃から10年も同じペンを使用しているので、同じものを作ろうとしても作れないぐらいに手に馴染んでいます。

こうなると手放したくても、手放せなくなってしまいます。

それほど気に入っていなくても手元に残っているものは、時間が積み重なったものでもあります。

これが魅力と言えば、魅力です。

自分に適した一本を見つけて、時間を掛けて成熟させていく過程では「育てる」行為自体が楽しみでもあります。

だからこそ、最初の選択に慎重になるものですが、気に入った現行モデルを選んでおけば、大きく外れる事はありません。

反対に「有名なブランドだから」といった理由で決めてしまうと、後になって苦労する事が多いです。

カメラのレンズなどとは異なり、筆記具は中古市場が活発ではありませんので、よっぽど状態が良く、人気モデルでもない限り、オークションに流してもなかなか買い手が着きません。

好きなものを選んで、趣味らしく緩く使っていく事が、持て余さずに上手に長く付き合っていく秘訣です。

10年前ならともかく、スイスやフランスの学童でもない限り、昨今では日常的に使わなければならない場面など、まず、あり得ません。

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