2019年春 あらためて購入する α7

世界初、世界最小・最軽量のフルサイズ・レンズ交換式カメラとして話題になった SONY ミラーレス一眼 α7

私も専用レンズ Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA の発売を機に、カメラボディとレンズをセットで購入した記憶があります。

それから5年以上の歳月を経て、Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA は手元に残っている最も古いレンズになってしまいました。ボディの方はと言えば、後継機への乗り換えの際に売却されて購入資金へと変わりました。

このときに手放した5年以上も古いカメラを 2019 年の今になって新品で再購入というわけです。




カメラとの2つの付き合い方

この2代目の α7 は私にとっては全く新しいカメラです。

今までの私は (a) 最新機種を購入して、しばらく遊ばせてもらった後で価値が下がる前に売却する、もしくは (b) 価値の下がりきったカメラを中古で購入し、安い単焦点レンズを装着して壊れるまで使う (高温多湿な熱帯雨林や海岸や高山といったカメラにとって過酷な環境において) という使い方しかしたことがないからです。

こうした使用方法なので、過去に保証は一度も利用したことがありません。ところが今回、α7 を選択したのはメーカー保証がとても魅力的だったためです。

ソニーストアで購入した製品には、通常のメーカー保証に加えて破損、水ぬれ、火災、水害、落雷といった不慮の事態に対応した5年間の保証をオプションで追加できます。

火災はともかく、停電や水害の珍しくない東南アジアに頻繁に出張する私にとっては、それだけでも SONY 製品は魅力的です。

長期保証 | ソニーストアについて | ソニー
https://www.sony.jp/store/benefit/warranty/index.html#METHOD04

さらには破損や水濡れにも対応しているとなると、安心して登山や自転車旅にも持っていくことができます。このような充実した保証が付属していることが1点目の購入動機です。

α7 の良さ

購入動機の2点目は、5年も経って未だに色褪せない α7 の基本性能の高さです。後継機の α7II との違いは連写性能や手ブレ補正の有無、グリップの形状など、画質の面では大きな違いはありません。

α7 III になりますと、センサーもメニュー画面も大きく変わって、AF のスピードも格段に速くなります。しかし、マニュアルフォーカスの広角レンズと一緒に使用するのであれば、ここも気になりません(常時パンフォーカス状態の景色撮影などであれば AF は有っても無くても同じです)。

それよりも後継機と比較した際の本体の小型軽量性とバッテリーの持続時間の長さが、思いがけない良い点でした。過去に 3 年近く使用して、理解しているつもりになっていましたが、改めて使い込んでみると意外な発見があります。

α7 III / α7 R III は大型カメラの風格があります。それに対して、小型化を追求したような初代の α7 の形状は気負わずに持ち出すのに良いです。

評判が悪かったシャッターボタンの位置は、コンデジと同じ感覚で気楽に使えるので、これはこれで良いと私は思います。ただし、シャッター音は確かに大きいですし、後継機ほど良くはないですね。

α7 を使った後に α7 R III をつかうとメニュー画面やファインダーより先に、まずシャッター音が気になります。昔はこれでも気にせずに使っていたはずなんですけどね。

もちろん、5 年以上も昔の機種そのままということはありません。

過去に私が購入した個体とは異なり、バッテリーが地味に新モデルにアップデートされていますし、内部のソフトウェアも 2016 年にファームアップデートされています。

付属品やソフトウェアだけを見ると、まるで α7 II みたいです。

最後にして3点目の購入動機は、いま購入しておかないと新品で入手できなくなってしまいそうだと思えたからです。

α7 と同時に発売された姉妹機 α7R (高画素モデル)の方は、2019 年 3 月 1 日現在、ソニーストアでの販売を終了しています。

α7 もソニーストアの販売価格は 10 万円を切るほどに下落しており、いつまで販売が継続されるのかは分かりません。

そして、私自身が今回日本にいられる時間が 2 週間しかないので、買えるときに買っておかないと二度と購入できなくなってしまう可能性も少なくはないのです。

そのときは α7 II を検討することになるでしょうけど、個人的に欲しいのは α7 の方です。これらの両機種とも過去に使用していたので違いはわかります。

α7 にはカメラ本体内の手ブレ補正機能が付いていないので機械としてシンプルであり、より小型軽量で、さらに私の使用環境では α7 II よりもバッテリーの持続時間が長い傾向にありました。

シャッターボタンの位置が気にならない私にとっては α7 の方が使いやすかったと記憶しています。

そうして思い切って購入した α7 に専用の液晶保護フィルムを貼り着けます。

現行モデルについては分かりませんけれども、2013年前後の SONY の NEX はどれも液晶コーティングが剥がれやすかった記憶があります。

中古カメラを4台も潰してさすがに気がついたので、今回は最初から保護フィルムを貼って大事に使います。このアクセサリも残りの在庫が少なくなっていて、少しばかり寂しい気持ちになります。

5年以上も前の「誰も作らなかったカメラ」は、他に代替できないカメラとして、目立たなくても今でも十分に魅力的です。

センサー固定式で、これだけ小型軽量で、ZEISS を含めた魅力的なレンズ群を機能を一切損なうことなく使用できるフルサイズのカメラは、現状、後継機を含めて他に一つもありません。

無事に入手できてよかったと心から思います。

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