MTB を買おうと思う

ニップル損壊、スポーク破断、タイヤチューブ破裂とロードバイクの車輪を年に一回ぐらいの頻度で走行不能にしている私。

障害物をバニーホップで乗り越えるせいか、香港機場の荷物の取扱のせいか、そもそも自転車を荷物として飛行機に乗せることが間違っているのか、車輪を壊すことが多かった私は以前から丈夫でスポーク数の多いオフロード車に少しだけ興味がありました。

さらにコロナと中共の政治弾圧で香港事務所と仕事がなくなって、久し振りに「冬なのに寒い」という感触を味わっている昨今、一つの問題に直面しています。すなわち気温 10℃ 未満に対応したジャージを一着しか持っていないという問題に。

そこで使う場面がほとんどない低温用ジャージを買うか、サイクルジャージではなく普段着で乗れる自転車を買うかと新車購入が具体性を帯びてきました。

思い返すと以前から欲していた安価で、ディスクブレーキ搭載で、快適性の高いスポーツ自転車。

そのまま單車環島に流用しようと考えて、当初はグラベルロードを想定していましたが遊びの幅を考えるとハードテイル MTB も有りです。

MTB には種類がたくさんあって、どれを選べば良いのか分からなくなりそうですが、大別するとおおよそ4種類に分けられます。

・ジャンプがメインで自走することがあまり考えられていないダートジャンプ
・山の斜面を駆け下りるダウンヒル
・未舗装路を走るトレッキングやクロスカントリー
・雪原や砂浜などに特化したファットバイク




一般的にダートジャンプやダウンヒルほど車体が丈夫、トレイルやクロスカントリーのほうが軽量で走行速度も高くなる印象です。

この用途はカテゴリ毎にきちんと定義されていて、子供用のバイクはカテゴリ0、舗装路を走るロードバイクはカテゴリ1、グラベルやシクロクロスはカテゴリ2、MTB の多くはカテゴリ3もしくは4、ダートジャンプだけはカテゴリ5になります。

MTB のカテゴリの違いはサスペンションの長さ等で決まりますが、端的に言うと 60cm 程度の高さまで地面から飛んで離れるならカテゴリ3、それ以上の高さならカテゴリ4と言った具合に想定されている路面状況に違いに応じた設計の差があります。

私の場合は自転車で飛び跳ねたいのでカテゴリ3以上、持ち運ぶときに軽量なほうが良いので必須の装備はエアサスペンションと 27.5 ホイール、消耗品の入手性を考えてグループセットは SHIMANO という条件を設けました。

とくに油圧ディスクブレーキだとブレーキフルードのメーカー毎の互換性もあるので SHIMANO は外せません。

一方で MTB ユーザーの多くが必須と主張するドロッパーシートポストは要らないかな、と GMBN を見ていて思いました。これがあるとレバーひとつでシートの高さを調整できますが、その代償として質量が 500g ぐらい増えるのでプロでも使わない人がいるみたいです。

私としては「止まって調整すればいいじゃん」としか思わなかったので必須条件には加えませんでした。同じ理由からサスペンションのリモートロックアウトも不要かな、と。

部品は少ないほうが、構造は単純な方が故障には強いのです。

あとはフレームの材質ですが、これもアルミ合金で十分かと思います。個人的にアルミは信用していないのですが、軽量化が至上命題なロードバイクとは異なり MTB は重くても頑丈に作られているので普通に自転車として乗っているぐらいでは壊れません。

もし MTB を MTB として乗るならカーボンでもアルミでも数年で寿命が来るぐらいの衝撃が掛かるので、それならなおのことアルミでも良いじゃないかと。

これだけ条件を絞り込むと自然と購入対象も見えてきます。

そうすると懸念事項は荷物を増やしたくないという信条のみになりますが、これもコロナでしばらく米国に行けないならどうでも良いかと思えてきてしまいました。

私が荷物を増やしたくないのは引越と出張が多いからです。家財道具はスーツケース2つに収まるぐらいが理想です。

しかし、どうせしばらく転職も異動もしないなら関係ありません。取り敢えず買ってみて合わなかったら、その時考えようというのもたまには悪いものではありません。

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