私の周辺のランドナー達にいま話題の前照灯 OLIGHT RN1500 を購入しました。
容量 5,000 mAh のリチウムイオン充電池と最大出力 1,500lm という強力なスペックを備えながらも、ローモードでは公称 300lm で 12.5 時間も持続するという長時間使用にも耐えうる性能を謳っています。
OLIGHT RN1500 自転車用ライト LEDバイクライト USB充電式 1500ルーメン 高輝度 IPX7防水 防振 クロスバイク ロードバイク 5つ調光モード 取付簡単 夜間走行 登山 夜釣り 2年保証
ランドナーというのは豪雨でも逆風でも最低 200km は自転車で走る人たちですから、この人たちが使ってるなら信頼性は十分だろうと防水性や耐振動性は何も考えずに購入しました。
購入動機はシンプルに CATEYE VOLT 700/800 もしくはそれに相当する性能の前照灯が欲しかったからです。
海辺や河原や森林の中では街灯が期待できないので、日が暮れると極度に視界が悪くなります。とくに暗い色の衣類を着ている歩行者や動物は非常に見づらくなります。
そこで前照灯の輝度をあげると、今度は点灯時間が心許なくなるのです。CATEYE VOLT 700 だと 700lm で約2時間(※気温に大きく依存します)程度で充電が尽きます。
充電が尽きて前照灯を点灯できなくなることは、そのまま公道を走行できなくなることを意味しますので、ライトは最低でも2つは持っていないと不安になるわけです。
すなわち今回は機材の入れ替えではなく追加になります。
どうせならば同じシリーズの CATEYE VOLT 800 で機材を揃えておけば、充電池を使い回せるので故障には強くなりますが RN1500 には競合製品にはない優れた長所があることも今回の購入動機の一つです。
それは USB-C による高速充電(気温 15℃ 程度で満充電まで実測150分)であり、点灯しながらの充電機能であり、充電池をモバイルバッテリとして他デバイスの給電にも使える機能であり、ローモードでの 12.5 時間点灯でもあります。
さすがに後発の新商品だけあって、既存製品と比較して順当な改良が加えられています。
一方で充電池は完全に内装されていて分解しないと交換できない点、ブラケットの使用感はイマイチです。
CATEYE VOLT の充電池は取り外して交換できますし、部品単位で消耗品を注文することも容易です。専用のフレックスタイトブラケットもエアロハンドルにも巻きつけることが可能な上に着脱もわずか数秒で行えます。
キャットアイ(CAT EYE) LEDヘッドライト VOLT800 HL-EL471RC USB充電式
対して RN1500 の付属ブラケットは着脱にアレンレンチが必要になる上に対応するハンドルが細いものに限られます。バイクライトを製造した経験が少ないのかなと思わせるところ。
CANYON AERO COCKPIT はもちろん、最近のロードバイクでは対応しているハンドルのほうが少ないのではないかと思われます。
そして気になる点は GARMIN マウントを採用しているところです。
実測 70g 程度のサイコンぐらいなら GARMIN マウントでいいですけれども、これぐらいの大きくて重たい前照灯だと、形状的にも段差の衝撃などで落下することはないかと不安になります。
実際に私の GARMIN EDGE 520 はこの林道に突っ込んだときに衝撃で飛んでいきましたね。
本体スペックは優秀で価格も廉価なので、万全を期すのであればマウントだけネジを外して自作のものに差し替えるのもありかもしれません。
さて、新しいデバイスを購入したら、やっぱり計測したくなるものですよね。
ちょうど、手元に香港にいるときに購入したんだか、深圳で購入したんだか、わざわざ秋葉原に買いに行ったんだか、全く記憶にない照度センサ GY-30 Bh1750 Intensity Digital Light Sensor Module があったので勢いでスケッチを書きました。
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#include <Wire.h> // include the standard Wire library #include <BH1750.h> // include the BH1750 library // click the "Sketch" menu and then move to Include Library > Manage Libraries // Libary Manager pops up. type "BH1750" in the Filter Your search bar // and install BH1750 version 1.2.0 // these constants describe the pins. They won't change. const int lm35_pin = A1; // analog input pin 1 -- LM35 O/P BH1750 lightMeter; // instantiate a sensor event object void setup() { Serial.begin(9600); // initialize the serial communications Wire.begin(); // Initialize the I2C bus for the BH1750 library lightMeter.begin(); // Initialize the sensor event object Serial.println("Serial begins"); } void loop() { int analogOutput = analogRead(lm35_pin); float tempVoltage = analogOutput * 4.88; // mV float tempValue = tempVoltage / 10; // mV converted to Celsius float lux = lightMeter.readLightLevel(); // print the sensor values Serial.print(lux); Serial.print("lx"); // print a unit for illuminance Serial.print("\t"); // print a tab between values Serial.print(tempValue); Serial.print("C"); // print a unit for temperature Serial.println(); delay(1000); // delay before next reading } |
これを Arduino ボードに書き込んで以下のように配線すると 0.0 – 54612.5 lux の範囲で照度(※光束 lm ルーメンとは異なる)を計測できるようになります。
GY-30 | Arduino | UNO |
---|---|---|
VCC | 5V / 3V3 | 5V / 3V3 |
GND | GND | GND |
SCL | SCL | A5 |
SDA | SDA | A4 |
スペック表よりローモードでの点灯時間が 12.5 時間なので RN1500 の光を照度センサに当てたまま13時間ぐらい計測を続けていれば、もっとも興味がある電池残量が少なくなったときの挙動が分かるのではないかと考えたわけです。
もし明るすぎる場合にはNDフィルタでセンサを覆って調整するとしましょう。
ついでにボードの A1 にアナログ温度センサ LM35を接続すれば温度も一緒に計測できるはずです。
さらに前回と同じように SDカードメディアにシリアル通信の出力を書き込むようにしておけば、あとは電源に繋いで半日放置しておけば記録が残せます。
と、ここまでやったのは良いのですが、うちの周辺は都市の中心部なので夜間でも非常に明るい、高輝度のライトをつけたり消したりしていたら警察を呼ばれそうになった、光源からの距離をどれぐらい離して計測するのが妥当なのか素人なので分からない(また夜間でも人の往来が多いこともあってあまり距離を取れない)といった具合に、そもそも、こういうことをするのにあまり向いていない立地なんじゃないかということを痛感しました。
いつか仕切り直して計測してみたいところですが、コロナで移動が制限されるとどうなるやら。
もし同じようなことを考えている人がいましたら、発火に十分に気をつけてください。