Reynolds AERO 46 Tubular

カーボン製のリムを使用して手組みする際のベンチマークにする目的で、新たにホイールを購入しました。

Reynolds AERO 46 Tubular の2015年モデルです。

購入以前は ZIPP 404 や Easton – EC90Campagnolo Bora Ultra 50 を考えていましたが、保証体制の良さに惹かれて Reynolds を選択しました。

Reynolds のホイールは修理しながら長く使うことを前提としているらしく、Lifetime Crash Replacement にホイールの交換や各部位の修理価格が掲載されています。

驚くべきことに Lifetime Crash Replacement では新規購入品だけでなく、中古で購入したホイールでも修理や交換などの対象になります。

新規購入品の場合は更に Reynolds Assurance Program に加入(有料)していれば、理由に関わらずに期間中は無料で部品交換や修理を受け付けてもらえると記載されています。

この Reynolds Assurance Program に私ももちろん加入しました。

ホイールに貼ってあるステッカーの番号と購入店舗などの必要事項を入力して、クレジットカードで支払いを行うと問題なく加入できます。

加入に成功すると Reynolds グッズなどが購入できる通販サイトの割引券を貰えます。




Reynolds についてはさておき、AERO 46 Tubular について述べると、まずスポーク本数が前16本、後ろ20本しかありません。

完全に決戦仕様のホイールです。

もちろんスポークはストレートプル (DT Aerolite) で、ハブは DT Swiss 240 です。

ホイールの説明書に加えて、DTハブの説明書も同梱されているので、ハブの素性については断言できます。

重量を計測するとこのような具合。


前輪 548g に対して後輪 682g です。リムデプスが 46mm もあるとは思えない軽量さです。

前後輪を合わせても完成車付属ホイールの後輪単体と同じぐらいの質量しかありません。ある意味、衝撃的ですね。

梱包用の外箱を手に持った際、意外なほど重かったので最初は驚いたのですが、内容物のホイールそのものは軽量でした。

外箱が重かったのは梱包がしっかりとしていた…

という訳ではなく、クッション入りのホイールバッグが2つも付属していた為です。

流行のワイドリムを採用しているホイールなので、リム幅は 25mm もあります。

23c タイヤに適したアルミリムとは太さが異なりますので、ブレーキシューの交換だけでなく、ブレーキキャリパーの大幅な再調整が必要になります。

この太さになるとアジャスターボルトで吸収できる調整の許容量を完全に超えています。

重くなる事を除けば、リム幅が太い事による走行への悪影響はないので、ワイドリム化の傾向は歓迎していたのですが、太すぎるとキャリパーブレーキならではの問題が生じるのかもしれません。

完全に見落としていました。

チューブラータイヤについては、次回に続きます

カーボンディープリムを購入してみる

DSC08593

興味本位で真っ黒なホイールを購入しました。

中華ではありません。

ZIPPって良いなと言い続けてきましたが、ZIPP でも EASTON でも Campy でもありません。

カーボンクリンチャーのメーカーという事で購入候補から真っ先に外したはずの Reynolds の2015年モデルがこいつの正体です。

AERO 46 Tubular という名称があります。


DSC08599

こんな自転車を放置して、ヒルクライム序でに食事になんて行きたくないので、大会やレースなどのイベント専用で使います。

そう考えると、リムだけ購入して手組にした方が、使い勝手は良かったかもしれません。

しかし、ZIPP や EASTON を諦めても、Reynolds のチューブラーを使ってみたかったのですよね。

Reynoldsの良さは、その保証体制です。

Lifetime Crash Replacement にホイールの交換や各部位の修理価格が掲載されています。驚くのは最初の購入者だけでなく、中古で購入した場合も修理や(廃盤の場合などに)交換の対象となる事です。

新品で購入した場合は、更に Reynolds Assurance Program に加入(有料)していれば、理由に関わらずに期間中は無料で部品交換や修理を受け付けてもらえるとあります。

これを販売店ではなく、メーカーがやってくれるところが良いですね。

仮にドイツとかに引っ越しても問題ないわけですから。

ホイール自体については、私が購入するぐらいなので、もちろんスポークはスチール素材でリム幅は 25mm とワイドになります。

ハブはストレートプルで、中身は DT Swiss 240 です。

ホイールの説明書に、DTハブの説明書も同梱されていました。


DSC05115


スポーク本数も完組らしく、前が16本、後ろが20本しかありません

この辺りはもう少し本数が多くても良いのですが、エアロを求める人には良いですね。

私はリムが軽くて、ガチガチにスポークテンションを上げられるのであれば、何でもいい派です。

重量やスポークテンションについては次回書きます

関連記事:

ARAYA – Raleigh 完成車付属ホイール AR-713を検証する

ARAYA / Raleigh の完成車に付属するホイールについての情報がないので自分で調査してみる事にしました。

名称について AR-713 と仮称していますが、これは正確にはリムの名前です。厳密には AR-713リム と Tiagra-4600ハブ を用いて組まれた名称のない手組みホイールです。

CRN付属品では AR-713 のリムに Tiagra ハブと台湾の CN SPOKE 製のスポークを採用して前後輪ともに32本の3クロスで組まれています。

この立派な部品構成と構造により、私が粗雑に扱っても全く壊れる気配のない、恐ろしいぐらいの頑健性と耐久性を持ち合わせています。




しかし、述べ 10,000km 以上も走行 (ほぼ3本ローラーでの使用) したことにより良い感じに消耗してきたので、この機に分解して各部品の質量を測定してみました。

ホイール全体としての質量はタイヤ、チューブ、リムテープを全て外した状態で前輪が 918g 後輪が 1,105g ほどありました。

前輪 918g

後輪 1,105g

リムテープは前後ともに 19g でした

質量の計測を終えたら、マイナスドライバーとニップル回しを用いてニップルとスポークを外していきます。

目視で分かるぐらいに横振れが出ていたので、テンションは計測しません。

スポークプレップらしきものは見当たらないこともあってかニップルは緩みやすいようなので、テンションも計測するなら購入直後に行わなければなりません。

ニップル自体は重さから推定しておそらく真鍮製です。

スポークは非磁性のスチールで太さ 2.0mm の丸型。長さは29.0cm。後輪はまた左右で変わってきそうです。

このスポークなのですが、その太さもあってか恐ろしいぐらいに丈夫です。

私が何度も分解して組み直したり、自分で使いやすい硬さまでテンションを上げてローラー台の上でスプリントに使っても切れる気配すらありません。



それを受け止める ARAYA のリムも頑丈です。

そう言えば、購入当時のCRNは路面からの突き上げや振動が凄くて、グローブ無しでは乗れたものではなかった事を思い出します。

乗っているうちに気にならなくなりましたが、あれは今から振り返ると身体が慣れたのではなく、硬く組まれたホイールのニップルが緩んでスポークテンションが下がったことが原因なのかもしれません。

そんな頑丈なリムなので質量はそれなりにあります。公称 495g に対して実測では 507g もありました。

私は日帰りのヒルクライムがライドの主体なので少し重たすぎると感じます。

反対にテントや着替えなどの荷物を積載してのライドでは、このぐらいの重さがあると頼もしいだろうということは分かります。

Raleigh CRN は完成車付属ホイールのハブまで SHIMANO 製です。

ブレーキやクランクまで非 SHIMANO 製品でコストダウンする完成車が多い中、約11万円の CRN のホイールハブにまで SHIMANO 製を使用する ARAYA / Raleigh の拘りが感じられます。

リムと合わせて相当に長く使えるようにという配慮されているのでしょう。