カーボンディープリムを購入してみる

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興味本位で真っ黒なホイールを購入しました。

中華ではありません。

ZIPPって良いなと言い続けてきましたが、ZIPP でも EASTON でも Campy でもありません。

カーボンクリンチャーのメーカーという事で購入候補から真っ先に外したはずの Reynolds の2015年モデルがこいつの正体です。

AERO 46 Tubular という名称があります。


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こんな自転車を放置して、ヒルクライム序でに食事になんて行きたくないので、大会やレースなどのイベント専用で使います。

そう考えると、リムだけ購入して手組にした方が、使い勝手は良かったかもしれません。

しかし、ZIPP や EASTON を諦めても、Reynolds のチューブラーを使ってみたかったのですよね。

Reynoldsの良さは、その保証体制です。

Lifetime Crash Replacement にホイールの交換や各部位の修理価格が掲載されています。驚くのは最初の購入者だけでなく、中古で購入した場合も修理や(廃盤の場合などに)交換の対象となる事です。

新品で購入した場合は、更に Reynolds Assurance Program に加入(有料)していれば、理由に関わらずに期間中は無料で部品交換や修理を受け付けてもらえるとあります。

これを販売店ではなく、メーカーがやってくれるところが良いですね。

仮にドイツとかに引っ越しても問題ないわけですから。

ホイール自体については、私が購入するぐらいなので、もちろんスポークはスチール素材でリム幅は 25mm とワイドになります。

ハブはストレートプルで、中身は DT Swiss 240 です。

ホイールの説明書に、DTハブの説明書も同梱されていました。


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スポーク本数も完組らしく、前が16本、後ろが20本しかありません

この辺りはもう少し本数が多くても良いのですが、エアロを求める人には良いですね。

私はリムが軽くて、ガチガチにスポークテンションを上げられるのであれば、何でもいい派です。

重量やスポークテンションについては次回書きます

関連記事:

ARAYA – Raleigh 完成車付属ホイール AR-713を検証する

ARAYA / Raleigh の完成車に付属するホイールについての情報がないので自分で調査してみる事にしました。

名称について AR-713 と仮称していますが、これは正確にはリムの名前です。厳密には AR-713リム と Tiagra-4600ハブ を用いて組まれた名称のない手組みホイールです。

CRN付属品では AR-713 のリムに Tiagra ハブと台湾の CN SPOKE 製のスポークを採用して前後輪ともに32本の3クロスで組まれています。

この立派な部品構成と構造により、私が粗雑に扱っても全く壊れる気配のない、恐ろしいぐらいの頑健性と耐久性を持ち合わせています。




しかし、述べ 10,000km 以上も走行 (ほぼ3本ローラーでの使用) したことにより良い感じに消耗してきたので、この機に分解して各部品の質量を測定してみました。

ホイール全体としての質量はタイヤ、チューブ、リムテープを全て外した状態で前輪が 918g 後輪が 1,105g ほどありました。

前輪 918g

後輪 1,105g

リムテープは前後ともに 19g でした

質量の計測を終えたら、マイナスドライバーとニップル回しを用いてニップルとスポークを外していきます。

目視で分かるぐらいに横振れが出ていたので、テンションは計測しません。

スポークプレップらしきものは見当たらないこともあってかニップルは緩みやすいようなので、テンションも計測するなら購入直後に行わなければなりません。

ニップル自体は重さから推定しておそらく真鍮製です。

スポークは非磁性のスチールで太さ 2.0mm の丸型。長さは29.0cm。後輪はまた左右で変わってきそうです。

このスポークなのですが、その太さもあってか恐ろしいぐらいに丈夫です。

私が何度も分解して組み直したり、自分で使いやすい硬さまでテンションを上げてローラー台の上でスプリントに使っても切れる気配すらありません。



それを受け止める ARAYA のリムも頑丈です。

そう言えば、購入当時のCRNは路面からの突き上げや振動が凄くて、グローブ無しでは乗れたものではなかった事を思い出します。

乗っているうちに気にならなくなりましたが、あれは今から振り返ると身体が慣れたのではなく、硬く組まれたホイールのニップルが緩んでスポークテンションが下がったことが原因なのかもしれません。

そんな頑丈なリムなので質量はそれなりにあります。公称 495g に対して実測では 507g もありました。

私は日帰りのヒルクライムがライドの主体なので少し重たすぎると感じます。

反対にテントや着替えなどの荷物を積載してのライドでは、このぐらいの重さがあると頼もしいだろうということは分かります。

Raleigh CRN は完成車付属ホイールのハブまで SHIMANO 製です。

ブレーキやクランクまで非 SHIMANO 製品でコストダウンする完成車が多い中、約11万円の CRN のホイールハブにまで SHIMANO 製を使用する ARAYA / Raleigh の拘りが感じられます。

リムと合わせて相当に長く使えるようにという配慮されているのでしょう。

ホイールはスポークテンション調整で蘇る?テンションメーターを購入しました

ホイールについて調べているうちに、スポークの張り方やテンションがホイールの剛性に直に影響を与え、乗り味が変化する事が分かってきました。

スポークが適正なテンションで張られていないホイールは、反応が悪かったり、力が逃げたりして、本来の性能を発揮できない可能性があるようです。

ですが、お使いのホイールの適正なスポークテンションの値を、皆さん、ご存知でしょうか。そう思った事が、記事タイトルの直接的な由来です。

私はトラブルへの強さとランニングコストを重視して、手組ホイールを常用しています。

ショップの手組なのでネットで検索したところで適正なテンションなど分かりません。

ならば、なるべく未使用に近い状態のうちに、前後ホイールの左右のスポークテンションを自身で計測しておこうと思い立ち、PARKTOOL TM-1ヨドバシのゴールドポイントと交換 購入しました。

あれとかこれとか購入した影響で、ポイントがたくさん余ってたので。

構造は非常に単純で、スポークを挟み込んだ時のバネの伸びでテンションを計測します。

トルクレンチ同様、使い込んでいくうちに、このバネの弾性がどんどん落ちていって精度が狂いそうなので、定期的な再調整は必須ですね。

出荷状態ではどうなっているのか不明ですが、比較対象を持っていないので、今のところは良しとします。

可能であれば、行き着けのショップ等に尋ねる方が絶対に良いです。

私は京都から東京に転居して来たという理由で、頼れるショップが身近にないので、こうして仕方なく試行錯誤しながら何でも自分でやっています。




測ってみたところ、リアはもちろん、左右対称のフロントでさえテンションに差がありました。
それどころか、同じ側のスポークでさえ、一本毎にテンションが異なります。

一本毎に異なるスポークテンションの何を持って、そのホイールのスポークテンションとするのか。

不明だったので調べてみたところ、公式サイトに動画ありました。



動画によると、どうやら全スポークのテンションの平均値が求められれば、良さそうです。

リムの繋ぎ目付近だけ突出して値が高くなったりする事は、あまりないんでしょうね。

やる事は分かったので、右側と左側のそれぞれのスポークテンションを全て調べてメモ帳 (CSV) に書き込み、Rに食わせて平均値を算出します。

計測した値を Kgf に変換するには付属の換算表を用いても良いですが、公式にはこんな便利なものもあります(公式動画に出てくるやつです)。

Wheel Settingsのところから、スポークの素材(Material)、形状(Shape)、幅(Thickness)の入れてやると、換算表に載っていない幅やテンションのスポークのKgfを算出してくれます。

個人的に使えると思ったのは、その付属の Wheel Tension Balancing app の方で、ホイール全体のテンションバランスの可視化をやってくれます。

メモした値を全てコピー&ペーストしていくと平均値も出してくれますし、各スポークのテンションが全体の分散 n% 以内に収まっているかも自動でチェックしてくれます。

アプリで算出された平均値 (Kgf) や標準偏差 (Kgf) などの結果一覧は、名前を付けてローカルに保存できます。

少し動作が遅いのが難点ですが、道具としての使い勝手は素晴らしいです。

換算表に載っていない幅のスポークはノギスで計測するしかありませんが、表に載っているサイズに適合するスポークならば、付属の計りで簡単に調べられます。



見た目は携帯型のニップル回し…

φ1.5mm から φ1.8mm まで 0.1mm おきに幅が切ってあり、そこから飛んで φ2.0mm と φ2.16mm に対応しています。

DT Championなら φ1.8mm でピッタリです。

これで新品出荷時のスポークテンションを調べて記録しておけば、ホイールの性能を長持ちさせる事が可能になるはずです。

やっぱり、振れ取り台も買わないといけないかな…(´・ω・`)

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